お寺さんぽ Ver.03

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金福寺 (京都)

2009年02月08日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都市左京区の「金福寺(こんぷくじ)」です。

こちらは京都にいた際、特に目的もなくふらふらと自転車を走らせ、辿り着いたお寺です。
こぢんまりとした入口のココは、実は”俳諧の聖地”として有名なのでした…。


貞観六年(864)
「慈覚大師」こと「円仁」さまは自ら刻んだ「聖観音菩薩」をこの地に祀り「国家安泰」・「衆生救済」を念じました。
その意思を継いだ「安恵(あんね)僧都」によって創建されたのがこちら「金福寺」、正式名称「沸日山金福寺」なのです。

そんな訳で創建としては平安時代とやったら古いんですが、その後は例によって荒廃。
再建されるのは、それからずっーと進んで江戸時代になってようやくのこと。
「鉄舟和尚」という方がこちらを蘇らせるのです。
元禄年間に復興というので、およそ千年くらいの間はほったらかしにされていたんですねー。

さて、その和尚は有名俳人である「松尾芭蕉」と親交を深めておりました。
ふらり立ち寄った彼をもてなしていた庵は、いつしか”芭蕉庵”と呼ばれるようになるのです。

ただ、時代と共にやっぱり荒廃してしまったそちらは、今度は安永年間に荒廃を嘆いた江戸時代の俳人「与謝蕪村(よさの・ぶそん)」の一門によって再興されたのだとか。
彼らはその”芭蕉庵”にて、句会を開いていたそうなのです。
いわゆる聖地巡礼、みたいな感覚なのでしょう。

そんなこんなで背後の丘には蕪村ら俳人の墓や句碑が多数あり、観音の霊場というよりも”俳諧の聖地”という言葉が相応しい、風情あるお寺です。
芭蕉の碑、芭蕉像、さらに蕪村らの遺品も残されています。


「 うき我をさびしがらせよ閑古鳥 」



※ちなみに入口はこんな感じ。


…と、ここまで書いておいて。
まっったく俳句には興味ないひでるさん。
かの有名人「松尾芭蕉」も正直なところ、どーでも良く(笑)
さらにここは「花の生涯/舟橋聖一」の歴史小説ヒロインである「村山たか女」が尼僧として波乱の生涯を終えたという、ゆかりのお寺だそうなんですが……失礼ながら、誰デスカ??

そうした方々に興味ある方、あるいは庭好きな方にオススメなお寺でした。
ひでるさんはどっちもよくわかりません。


[住所]
 金福寺 京都府京都市左京区一乗寺才形町20



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※聖地巡礼というと…最近はコッチですか(笑)
 なかなか馬鹿にならない効果あるようですが…。


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