お寺さんぽ Ver.03

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六道珍皇寺 (京都)

2006年09月08日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都は「六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)」です。

名前に「」なんてあると、みのもんたアフレコの「珍プレー功プレー」を思い出してうふふ、となりそうですが、実はそんなイメージとまっったく逆なのがこのお寺。
京都では「六道さん」の名前で親しまれているそうです。
残念、「珍さん」だったらより可愛げ(?)あったのにぃ…。ラーメン片手に出てきそう。


さて、おこりは奈良時代頃。
東山の阿弥陀ヶ峰山一帯に勢力があった、鳥部氏の氏寺「宝皇寺」がその前身であるそうです。
あるいは、奈良大安寺の住職で弘法大師「空海」の師「慶俊僧都(けいしゅんそうず)」さんが創建したものとか、小野篁(おののたかむら)が創建したものとか、色々言われています。
…要するにはっきりわからない、と。
まぁ、どちらにしろ途中で衰微した(※兵乱などによる)らしく、時は進んで鎌倉時代末期、というか南北朝時代。

貞治三年(1368)
えー付近のデカイ事件で言いますと、貞治六年には二代「足利義詮」が三代「足利義満」に将軍職を譲った年でした。
だいたい、そんな風に戦乱の時代がとりあえずの安定期を迎えようとしている頃。

京都「建仁寺」の僧「良聡(りょうそう)」によって改修・再興されるのでした。
めでたしめでたし。

さて、ここでびっくり情報
こちらの境内には、なんと!
小野篁(おののたかむら)がメイド、ではなく冥土への入り口にした井戸が存在するのだった!!
ジャジャーン!! (※水曜スペシャル・川口探検隊風)

だいたい「六道珍皇寺」ってのも実に意味深な名前ですからね。
えー前に地蔵菩薩かなんかでやったかな?
六道(ろくどう、りくどう)ってーのは、六に分割された世界をあらわす仏教用語でして、①地獄道、②餓鬼道、③畜生道、④修羅道、⑤人間道、⑥天道、となっているのです。
ちなみに、お地蔵さんとか観音さまは上にあげた各世界ごとに担当がいるのです。
総務部とか営業部みたいなもんですわ。(←そうか?)

…と、いう訳で、ここからは冥土への行き来ができるという、大変に重要なお寺なのでした。
残念だったのは、その井戸が扉のむこうでして、下を覗き込むことすらできませんでした。
まぁ、落ちたら「冥土行き」になっちゃいますからね!
そりゃー扱いを厳重にするのも頷けます。
うんうん。

ちなみに、ここには小野篁作「木像閻魔大王像」もあなたが来るのを待っています。
暗い閻魔堂にライトアップされた閻魔さまは迫力満点ですよ!!


[住所] 六道珍皇寺 京都市東山区松原通東大路西入

[関連記事]
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 清涼寺(京都)
⇒ 地蔵菩薩半跏像 (京都・石像寺)


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※と、言う訳で文中に登場しました「小野篁」さんの本。
 明日のブログで詳しく(?)解説する予定です。
 

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