お寺さんぽ Ver.03

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幻の真慈悲寺 (東京都・日野市)

2006年09月11日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はその存在が幻とされる「真慈悲寺」について。

えっと、パンフを見つけたんで、今回内容はそちらの紹介です。
これがちょっと興味をそそられる内容なんですよ、そこの方。


中世の歴史書として、鎌倉時代に成立した「吾妻鏡(あずまかがみ)」というのがあります。
こちらは一部欠落・削除なども見られますが、方々の文章を参照された歴史編纂書類として知られています。
その「吾妻鏡」にはこんな記述があるようです。

文治二年(1186)
真慈悲寺はご祈祷の霊場なのに荘園を寄進する者もなく荒れ果てている」
当時幕府のあった鎌倉まで足を運んだ僧・有尋は、そう言って復興を願い出た、という記録が残っているそうです。
また、それから八年後の建久三年(1192)には、後白河法皇の四十九日法要として、あの有名な「浅草寺」と並んで僧三名が送られたという記述があるのです。

…要するに、
い) 鎌倉時代以前には「真慈悲寺」というご祈祷の霊場があった。
ろ) 鎌倉時代になると、そこはすっかり荒れ果てていた。 
は) 有尋という僧がを幕府に願い出て、真慈悲寺を復興した。
に) 浅草「浅草寺」と同格な位置づけであった。
そんなことが読み取れるのです。

また物証として、源頼義が奥州征伐の折に再建されたという「八幡神社(日野市百草867)」には、”建長二年(1250)武州多西吉富真慈悲寺”と刻まれたて阿弥陀如来像があるのです。(※年一回の公開)
さらに、発掘調査で八幡神社付近からは大量の中世瓦が出土しているんですね。
……これが「真慈悲寺」ではないか?
ということで、日野市では郷土資料館を事務所として、「幻の真慈悲寺調査プロジェクト」を立ち上げたそうなんですね。

日時 : 平成18年9月17日 9:30~16:00
会場 : 百草園-百草八幡神社

特別講演ほか、現地ガイドや秘仏「阿弥陀如来像」も公開されるようです。(※一部申し込み必要)
ちょっとミステリアスちっくでいいですねぇ。

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