お寺さんぽ Ver.03

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実はすごいぞ!氏照くん /隠れた名将「北条氏照」

2006年09月12日 | 歴史
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はあまり評価されることが少ない…というか、普通の人はその存在すら知らないであろう、北条家の重鎮「北条氏照」さまについて。


北条家と言えば「氏~」という名前が一族に多く、山科けいすけセンセの漫画「SENGOKU」では「テメェらハエの子供か?」と言われていたほどなのです。
(※ちなみにざっと書きますと、氏康・氏政・氏照・氏邦・氏則・氏忠・氏秀・氏光・氏直・氏勝・氏繁・氏舜・氏尭…ああ、いっぱい(笑))
…まあ、そんなんは冗談として。

北条家は初代「早雲」、二代「氏綱」、三代「氏康」がそろって名将・名君として絶大な評判でして、その御陰でバカだのアホだのと言われてしまう気の毒な大将が四代「氏政」
その弟が、今回の主役「北条氏照」さまなのでした。
この氏照さまはこんな批評をされています。

氏政なければ氏直を軽視して国政をほしいままにせん

ちなみに、上の文中に出てくる「氏直」くんってーのは五代当主で、兄・氏政くんの息子さんです。
要するに、「正当後継者がいながらも、それさしおいて国を動かすに値する人物である」というほどのいい評価なんですね。

ちなみに、氏政も代々があまりに凄いので霞んで見えますが、氏康がしっかり後見して経験を積み、一流とまではいかないにしろ、それなりに立派な大将となっていたようです。
後世の酷評は武田の大将勝頼くんと同じで、彼の代でお家滅亡となってしまったからでしょう。

さすがに上杉・武田という一流どころな派手さはありませんが、後方で全体指揮をする兄・氏政と、現地で直接指揮をする弟・氏照のコンビは、島津家の「義久・義弘」に勝るとも劣らない(たぶん)戦国屈指の名コンビなのでした。
ほら、翼くん・岬くんみたいなもんですよ。
コンビプレイとか。…あ、久しぶりにゲームやりたいですね。

さて、「北条氏照」は北条家三代・氏康の三男として世に生まれます。
嫡男は夭折しておりましたから、次男の氏政が嫡男的な扱いであったため、この氏照くんも繰り上がりで次男的な扱いであったようです。

そんな氏照は武蔵国の滝山城を大石氏の養子としてこの名跡を継ぎ、やがて自勢力への組み込みを計っております。
彼の幼名は源三でしたので、「大石源三氏照」という名乗りであった様子です。
(※諸説あり)
ちなみに、正妻は大石定久の娘さんでした。

⇒つづく

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※さすが氏照さま!
 ちゃんと個人名義で本がでてます。


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