お寺さんぽ Ver.03

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広徳山慈受院門跡・薄雲御所 (京都)

2006年09月17日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は皇女ゆかりの品々が多く残されているという「広徳山慈受院門跡・薄雲御所」です。


四代将軍「足利義持(あしかがよしもち)」の菩提を弔うため、その妻「日野栄子」が創建したのが、こちら「広徳山慈受院門跡」
三代将軍は有名な「義満」でして、室町時代でもっとも安定していたという時期です。
その父との関係は円満ではなかったようで、なんと九歳という若さで将軍職に就いておりますが、義満の存命中は実権がありませんでした。
そんな微妙な苦労してきた方なのです。
義持の時代もいくつか問題はあったものの、室町時代では比較的穏やかであったようです。

正妻の「日野栄子」は将軍家と結縁し続けた名門公家の一族です。
(※例えば、三代義満の正妻「日野業子」、八代義政の正妻「日野富子」など)
まぁ、寄生虫みたい(笑)な一族ですよ。

その「日野栄子」さんが建立したのがこちら「広徳山慈受院門跡(こうとくざん・じじゅいんもんぜき)」です。

室町時代では将軍家血族の女性や宮(天皇・皇女)から入寺し、住むのが習慣となっていたようです。
当然ながら皇室ゆかりのお宝が数多く現存しているそうです。
そういった比丘尼御所なんですね。
別名の「薄雲御所」以外にも、「竹之御所」「烏丸御所」とも呼ばれていたそうです。

さて、ここで重大な問題が一つ。
こちらは非公開です。
拝観謝絶なんです。
ネットを検索してみたところ、旅行会社が特別に入山を許されたことがあるようなんですが、

慈受院門跡は今まで一度も公開されず。今後も公開される事はありません
(※小西観光グループHPより)
 
…だって。
ここまで書かれると逆に行きたくないような感じさえします。
なんか怖そうですよ。
ひでるさんみたいなえーかげんなのが行くと、ぶっ叩かれそうですね。

ちなみに、こちらには「日本三体随一毘沙門天王」が祀られています。
こちらは拝観できた毘沙門堂でいいのだと思うんですが…さして大きさある訳でもなく、もの珍しいのでもなく。
何が日本三体?
そう、三大ではなく、三体なんですよ。(※写真参照)
なんなんでしょう。
見たのとは違うんでしょうか?


[関連記事]
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[住所] 広徳山慈受院門跡・薄雲御所 京都市上京区百々町 (※拝観できません)


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