お寺さんぽ Ver.03

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降三世明王 (仏像・明王)

2006年04月02日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日ば以前「仏像講座」でちらりと紹介しました、
ひでるさんが好きな仏像「降三世明王」です。

おん、にそんば、ばさら、うん、はった…。

この真言で天魔降伏、煩悩消滅の御利益があるそう
です。天魔を降伏する必要はないと思いますので、
とりあえず当ブログ来訪者の煩悩を消してみました。
合掌。(注1)

降三世(あるいは勝三世)の名前そのまま、三つの
世界、つまり過去・現在・未来を降伏する方です。
ちなみに、貧・瞋・痴の三つの煩悩(注2)も一緒に
降伏してくれます。
梵名はトライローキャヴィジャヤ。意味は↑それ。

シヴァ神は三つの世界を治める神としてヒンドゥー教
では最高神の位置づけでした。
そこに大日如来がヒンドゥー教世界を救うため、降三
世明王となって降伏、仏教へと改宗させたそうです。

…なんだか微妙に政治臭がただよってきて実に感じ
悪いですね(笑)

もともとはシヴァ神の妃、ウマーによって降伏されて
いた降三世明王なんですが、仏教に取り入れられた後
に逆襲したようですね。
後で説明しますが、像はその様を表現してるんですね。
やり返したんですよ、根に持つタイプ。
うわー。

ちなみに、そのシヴァ神と降三世明王は同一なーんて
説もあります。ややこしいんですが、どうなんでしょ
う。
このあたりは諸説さまざまなようで、イマイチはっき
りしませんでした。
まぁ、そんな感じである、と。

さて、注目の見分け方。
一般的には三面八臂(顔三つで手が八本ね)で火焔
光背を背負い、胸前において左右の手で降三世印を
結び、足元には先に紹介していたシヴァ神とその妃で
あるウマーを踏みつけています。
踏みつけるのでは四天王が有名ですが、明王部で踏
んでらっしゃるのはこの方だけ。
よほど頭にきてたんですかね。(←しつこい)
見分け方としてはそんなんです。

この方不動明王とは違い、単独で信仰されることな
かったようなので、一人ではいません。
たぶん。
日本ではあくまで五大明王の一人として作られてい
るようです。
あれよ、戦隊モノ。秘密戦隊ゴレンジャーですよ。
右から二番目なんでミドレンジャーですかねー。


(注1) おまけ
ザクロの枝もって「一万回」上の真言を唱え、男女の
人形の局部を打つと不倫を白状するそうです。
…って、これ実行した方いるんですかね!?

(注2) 三つの煩悩
貧 [どん] むさぼり 
瞋 [じん] 怒り
痴 [ち]  おろかさ


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