お寺さんぽ Ver.03

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善峯寺 その2 (京都)

2006年04月04日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はJR東海のコマーシャルで一躍有名寺となった京都は西京区の
「善峯寺」です。

平安時代に、ここでなくてはいけないお堂がある…
わざわざ場所を選んでつくられたお寺でした。
だから、わざわざここへ来なければ逢えなかった秋でした。
おーい、来たよ

「そうだ、京都行こう」 (注1) 

いいですねーこのCMは。(ちなみに、当然ながら京都ではやってな
いんです。でも、なんだかそれ知ってほへーとか思いました)
↑上は去年の秋に流れていたCMの引用です。
ほら、あの散った紅葉で道が真赤な絨毯みたいになったシーンがでて
くるやつですわ。
ちなみに全然関係ないですが、最近のスイカのペンギン出てくるCM
は絶妙にかわいいですねー。駅をおなかですべってたりするとことか。
(※先ほどから関東ローカルな話題ばかりですいません)

えっと、そんなコマーシャル効果で去年秋は人でごったがえしていた
らしい、善峯寺をお送りします。
実はここ当ブログ開始当初に一度紹介してる(→記事)んですが、その
時はまだ方向性もきっちり定まっていなかった関係からひでるさんのどー
でもいい話題のみで終わってました。
…恥ずかしい限りです。

ちなみにここは紅葉だけでなく、桜の名所でもありますんで、これから
の季節でも楽しめますよ。
またCMやるんでしょうか?

さて、この善峯寺は平安時代中期に源算上人という方が建立しました。
源算上人は四十七歳というから中年期(この時代だと老年期ですか?)
に山へ入り、なんと自力で十一面観音を刻んで本尊とします。
すっごいですね!
これが起源でした。
しかも、なんとその五年後には「後一条天皇」より鎮護国家の勅願所(注2)
として定められたと言いますから、これまた大したものです。
当然ながらそれを切っ掛けに、大いに繁栄していくこととなります。

また、「青蓮院」の宮様が多く入山したため「西山宮門跡」と呼ばれます。
この青蓮院(しょうれんいん)ってのは三千院、妙法院と共に天台宗の三
門跡寺院で、皇室や摂関家用の特定寺院でした。特に青蓮院は多くの
法親王(注3)が住職を務めていたことで知られています。
わかりづらいでしょー。
要するに天皇家となかよしこよし、だった訳ですよ。
権力者と結びつくのはいいものですね(笑)

その後、鎌倉・室町時代とかわらず天皇家に優遇され、一時期にはなん
と僧坊五十二と拡大しておりましたが、応仁の乱でことごとく焼失。
でました応仁の乱。 (←これも早いうちにやらんといけませんねぇ)
この混乱のためどれだけの国宝・重文が失われたのか…。
嫌になりますねー。

それから時は進んで江戸時代となり、五代綱吉の生母「桂昌院」によっ
て復旧され、現在に至るという訳です。
そのため、残る建物は江戸時期のもので占められ、平安期の面影は残念
ながらすっかり失われております。

ちなみに、その桂昌院さまゆかりの品が公開される寺宝展は春・秋のみ
となりますんで、くれぐれもご注意を。
(※春は四・五月、秋は十月の土日祝日と十一月だそうです。ちなみに
ひでるさん、この時は偶然時期がぴったりあってましたよ![写真参照])



(注1)ぜひ、長塚京三の声でお読み・お楽しみ下さい。
   ちなみに上の文は一部どうしても聞き取れなかったので、間違ってる
   かもしれません。

(注2)勅願所(ちょくがんじょ)国家鎮護・玉体安穏などを祈願した社寺。
   [goo辞書]

(注3)皇室の男子で、出家後に親王宣下を受けた皇子のこと。
    親王、という位になったひとね。   [goo辞書]


[住所] 善峯寺 京都市西京区大原野小塩町1372


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