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俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

梅雨入り

2007年06月15日 | 俳句

『梅雨入りに やっとなりしが 疎ましく』
(つゆいりに やっとなりしが うとましく)

『梅雨入りに じめじめじっとり 靴の中』
(つゆいりに じめじめじっとり くつのなか)

『白百合の 花粉の色の 鮮やかさ』
(しらゆりの かふんのいろの あざやかさ)

『その花を ガーベラと知り 嬉しくて』
(そのはなを がーべらとしり うれしくて)

ぐい呑み

2007年06月14日 | 俳句

『墓前の 花壇の夏菊 数少な』
(はかまえの かだんのなつぎく かずすくな)

『遠くから こちらを見てる 向日葵よ』
(とおくから こちらをみてる ひまわりよ)

『降る雨も 色付き増して 金魚草』
(ふるあめも いろづきまして きんぎょそう)

『立葵 中国の旅を 思い出し』
(たちあおい ちゅうごくのたびを おもいだし)

『立葵 家紋に同じ 親しみが』
(たちあおい かもんにおなじ したしみが)

『紅花や 花の色香に 戀も増し』
(べにばなや はなのいろかに こいもまし)

『杜若 濃い紫の 露に濡れ』
(かきつばた こいむらさきの つゆにぬれ)

『額の花 近付いて見る 小花かな』
(がくのはな ちかづいてみる こばなかな)

『かたつむり 歩み遅くも 跡光り』
(かたつむり あゆみおそくも あとひかり)

『ぐい呑みを 贈られ飲みし 冷酒かな』
(ぐいのみを おくられのみし れいしゅかな)

『冷酒より 熱きが欲しき ぐい呑みよ』
(れいしゅより あつきがほしき ぐいのみよ)

夏景色

2007年06月13日 | 俳句

『夏景色 生駒の山々 雲の筋』
(なつげしき いこまのやまやま くものすじ)

『裏道を 通れば迷い 汗の筋』
(うらみちを とおればまよい あせのすじ)

『このごろは 梅雨の話に 耳遠く』
(このごろは つゆのはなしに みみとおく)

『昼顔を 見れば元気の 出るような』
(ひるがおを みればげんきの でるような)

『花南瓜 花も実の色 黄の色の』
(はなかぼちゃ はなもみのいろ きのいろの)

『若楓 蛙の手とは よくぞ言い』
(わかかえで かえるのてとは よくぞいい)

『若楓 紫陽花そして 向日葵へ』
(わかかえで あじさいそして ひまわりへ)

ママチャリ

2007年06月12日 | 俳句

『ママチャリの スタンド日傘 色溢れ』
(ままちゃりの すたんどひがさ いろあふれ)

『見上げれば 雲ムクムクと 梅雨知らず』
(みあげれば くもむくむくと つゆしらず)

『百合の花 綺麗と言いて 嫁買わず』
(ゆりのはな きれいといいて よめかわず)

『紫陽花や 隅田の花火 これ如何に』
(あじさいや すみだのはなび これいかに)

『下野の まばゆいピンク 陽に映えて』
(しもつけの まばゆいぴんく ひにはえて)

柿若葉

2007年06月11日 | 俳句

『突然に ゴロゴロピカッ 遠雷や』
(とつぜんに ごろごろぴかっ えんらいや)

『遠雷や 雨も光も 強くなり』
(えんらいや あめもひかりも つよくなり)

『遠雷も 長く続けば イライラと』
(えんらいも ながくつづけば いらいらと)

『夕立や 戸を閉める音 大きくて』
(ゆうだちや とをしめるおと おおきくて)

『雨上がり 籐椅子の上で 深呼吸』
(あめあがり とういすのうえで しんこきゅう)

『柿若葉 一雨降って 若くなり』
(かきわかば ひとあめふって わかくなり)

『好きですか 閉じて開いて 起こし絵は』
(すきですか とじてひらいて おこしえは)

『君ゆえに すべてあげます 夏の夜』
(きみゆえに すべてあげます なつのよる)

『大金と 成るまで生くや あの金魚』
(たいきんと なるまでいくや あのきんぎょ)

『どこの国 蝿取りリボン まだあるや』
(どこのくに はえとりりぼん まだあるや)

『酢の効いた 冷やし中華 苦手です』
(すのきいた ひやしちゅうか にがてです)

『鴉の子 どすんと音して 鎮座する』
(からすのこ どすんとおとして ちんざする)

遠雷

2007年06月10日 | 俳句

『遠雷と 思っている内 どしゃ降りに』
(えんらいと おもっているうち どしゃぶりに)

『遠雷や 五、六発で もう止んで』
(えんらいや ご、ろっぱつで もうやんで)

『遠雷の 止むと思えば また光る』
(えんらいの やむとおもえば またひかる)

『雷の 音の近付き 腹を見る』
(かみなりの おとのちかづき はらをみる)

『美女柳 いつも南を 向いている』
(びじょやなぎ いつもみなみを むいている)

『美女柳 黄色いおしべ 花から出』
(びじょやなぎ きいろいおしべ はなからで)

『笹百合の おしべの先を 紅くして』
(ささゆりの おしべのさきを あかくして)

夏景色

2007年06月09日 | 俳句

『池の鳥 白きも黒きも 水遊び』
(いけのとり しろきもくろきも みずあそび)

『夏景色 花の色香に 惑わされ』
(なつげしき はなのいろかに まどわされ)

『川鵜ども 早く撮れよと 羽広げ』
(かわうども はやくとれよと はねひろげ)

『雨音を 聞けば梅雨とぞ 覚えける』
(あまおとを きけばつゆとぞ おぼえける)

紫陽花

2007年06月08日 | 俳句

『紫陽花は 雨が似合うと ふと思う』
(あじさいは あめがにあうと ふとおもう)

『紫陽花の 咲く散歩道 また楽し』
(あじさいの さくさんぽみち またたのし)

『紫陽花も 近くで見れば 色濃ゆく』
(あじさいも ちかくでみれば いろこゆく)

『紫陽花の 露を含みて 風に揺れ』
(あじさいの つゆをふくみて かぜにゆれ)

『浮き草を 掻き分けて咲く 花菖蒲』
(うきくさを かきわけてさく はなしょうぶ)

『入りもせず 走らぬ梅雨に 夏盛ん』
(いりもせず はしらぬつゆに なつさかん)

『夏雲の 切れ間より射す 陽の光』
(なつぐもの きれまよりさす ひのひかり)

『なんとなく ただなんとなく 夏の句よ』
(なんとなく ただなんとなく なつのくよ)

『戀文と 思ってくれるか 夏の夢』
(こいぶみと おもってくれるか なつのゆめ)

『夏らしく コーヒーより紅茶 変心す』
(なつらしく こーひーよりこうちゃ へんしんす)

『夏めけば 黒い鴉の 二羽三羽』
(なつめけば くろいからすの にわさんわ)

生駒山

2007年06月07日 | 俳句

『梅雨よ梅雨 高松塚は カビカビカビ』
(つゆよつゆ たかまつづかは かびかびかび)

『薄暑には 酒の欲し欲し 肴欲し』
(はくしょには さけのほしほし さかなほし)

『夕立や 骨の髄まで ずぶ濡れに』
(ゆうだちや ほねのずいまで ずぶぬれに)

『雷鳴や 地響きに似て 太鼓鳴る』
(らいめいや じひびきににて たいこなる)

『青若葉 生駒の山の 空近し』
(あおわかば いこまのやまの そらちかし)

『雨と闇 川の向こうに 蛍飛ぶ』
(あめとやみ かわのむこうに ほたるとぶ)

『効き過ぎは 及ばざるが如し 冷房車』
(ききすぎは およばざるがごとし れいぼうしゃ)

『蛇苺 野の隅に生り 味渋し』
(へびいちご ののすみになり あじしぶし)

『くちなしの 一重に咲きし 白い花』
(くちなしの ひとえにさきし しろいはな)

『浴衣女 石鹸の匂い まだ消えず』
(ゆかたびと せっけんのにおい まだきえず)

夢の虹

2007年06月06日 | 俳句

『梅雨入りを してもよさそな 曇り空』
(つゆいりを してもよさそな くもりぞら)

『十数本 妹の好みし 団扇出す』
(じゅうすうほん いものこのみし うちわだす)

『ハンカチに ハニカミ王子 若さかな』
(はんかちに はにかみおうじ わかさかな)

『吊革に 膝の崩れて 夏の朝』
(つりかわに ひざのくずれて なつのあさ)

『夏のご馳 餃子二人前 我が家では』
(なつのごち ぎょうざににんまえ わがやでは)

『歳時記は 昼寝に合わせ 指栞』
(さいじきは ひるねにあわせ ゆびしおり)

『虹を見る ダークスカイの その先に』
(にじをみる だーくすかいの そのさきに)

『あの虹を 渡れば帰る あの頃に』
(あのにじを わたればかえる あのころに)

『夢の虹 二人で渡れば ハッピーか』
(ゆめのにじ ふたりでわたれば はっぴーか)

『君と見た 夏の星座の 星探す』
(きみとみた なつのせいざの ほしさがす)

『覚えてる 君と見た星 夏の星』
(おぼえてる きみとみたほし なつのほし)

『夏の夢 いつか逢えるよ いついつか』
(なつのゆめ いつかあえるよ いついつか)

花菖蒲

2007年06月05日 | 俳句

『啼く声も 彼岸へ届くや 無常鳥』
(なくこえも ひがんへとどくや ほととぎす)

『六月と 聞くだけで手は じっとりと』
(ろくがつと きくだけでては じっとりと)

『さわさわと 竹笹の音 いと涼し』
(さわさわと たけざさのおと いとすずし)

『紫陽花は 淡きが好ろし 赤と青』
(あじさいは あわきがよろし あかとあお)

『蜘蛛の糸 我を支えるに 充分や』
(くものいと われをささえるに じゅうぶんや)

『世の中は 横文字スパイダー 蜘蛛は蜘蛛』
(よのなかは よこもじすぱいだー くもはくも)

『梅雨めいて ちあきなおみの 唄悲し』
(つゆめいて ちあきなおみの うたかなし)

『花菖蒲 そぼ降る雨に 蛇の目傘』
(はなしょうぶ そぼふるあめに じゃのめがさ)

『辛党も 水羊羹で 茶話を』
(からとうも みずようかんで さばなしを)

『晩節を 汚さんとして 衣替え』
(ばんせつを けがさんとして ころもがえ)

小松政夫

2007年06月04日 | 俳句

『竹林の 風の音にも 涼しさが』
(ちくりんの かぜのおとにも すずしさが)

『更衣 腹の膨れて 嫁ふくれ』
(ころもがえ はらのふくれて よめふくれ)

『早慶戦 ハンカチ王子 気になりし』
(そうけいせん はんかちおうじ きになりし)

『葉柳の 堀端通り 風の過ぐ』
(はやなぎの ほりばたどおり かぜのすぐ)

『苺狩り 籠も一杯 口いっぱい』
(いちごがり かごもいっぱい くちいっぱい)

『薫風や 小松政夫 先輩なり』
(くんぷうや こまつまさお せんぱいなり)

『久々の 仕事帰りに ビール飲む』
(ひさびさの しごとがえりに びーるのむ)

『我もまた あめんぼの如 泳ぎたし』
(われもまた あめんぼのごと およぎたし)

『白百合は 開いておりぬ 北国で』
(しらゆりは ひらいておりぬ きたぐにで)

『紫陽花や 三日と空けず 七変化』
(あじさいや みっかとあけず しちへんげ)

2007年06月03日 | 俳句

『虹淡く 色を数えし 幾たびも』
(にじあわく いろをかぞえし いくたびも)

『白墨の 汗と混じりて 手に残り』
(はくぼくの あせとまじりて てにのこり)

『青楓 露を被りて 風に揺れ』
(あおかえで つゆをかぶりて かぜにゆれ)
 
『楠若葉 天に向かいて 青く吠え』
(くすわかば てんにむかいて あおくほえ)

『でで虫の 通りし後の キラキラと』
(ででむしの とおりしあとの きらきらと)

夏の雲

2007年06月02日 | 俳句

『学び舎に ほととぎす鳴き 戀の音』
(まなびやに ほととぎすなき こいのおと)

『夏の雲 白く照り映え 空青し』
(なつのくも しろくてりはえ そらあおし)

六月

2007年06月01日 | 俳句

今日から早いもので六月ですね。


『寄り添いし 紅の薔薇 愛に似て』
(よりそいし くれないのばら あいににて)

『嫁のする 妹の話や 夏の夢』
(よめのする いものはなしや なつのゆめ)

『日の照りし 桜若葉に 花想う』
(ひのてりし さくらわかばに はなおもう)

『曇り空 夏は来ぬとは 誰が云いし』
(くもりぞら なつはきぬとは たがいいし)