『紫陽花は 雨が似合うと ふと思う』
(あじさいは あめがにあうと ふとおもう)
『紫陽花の 咲く散歩道 また楽し』
(あじさいの さくさんぽみち またたのし)
『紫陽花も 近くで見れば 色濃ゆく』
(あじさいも ちかくでみれば いろこゆく)
『紫陽花の 露を含みて 風に揺れ』
(あじさいの つゆをふくみて かぜにゆれ)
『浮き草を 掻き分けて咲く 花菖蒲』
(うきくさを かきわけてさく はなしょうぶ)
『入りもせず 走らぬ梅雨に 夏盛ん』
(いりもせず はしらぬつゆに なつさかん)
『夏雲の 切れ間より射す 陽の光』
(なつぐもの きれまよりさす ひのひかり)
『なんとなく ただなんとなく 夏の句よ』
(なんとなく ただなんとなく なつのくよ)
『戀文と 思ってくれるか 夏の夢』
(こいぶみと おもってくれるか なつのゆめ)
『夏らしく コーヒーより紅茶 変心す』
(なつらしく こーひーよりこうちゃ へんしんす)
『夏めけば 黒い鴉の 二羽三羽』
(なつめけば くろいからすの にわさんわ)