春の空 女心に ほど遠し
(はるのそら おんなごころに ほどとおし)
12030 【季語】 春の空 【季節】 三春
ボタ山の 稜の先より 春の雲
(ぼたやまの りょうのさきより はるのくも)
12031 【季語】 春の雲 【季節】 三春
霾に 金団雲も 来るかしら
(つちふるに きんとんうんも くるかしら)
12032 【季語】 霾る 【季節】 三春
霾(つちふる)=黄砂、金団雲=孫悟空の乗る雲
世は黄色 日本全土 黄砂降る
(よはきいろ にっぽんぜんど こうさふる)
12033 【季語】 黄砂 【季節】 三春
高塔に 引っ掛かりたる 春の雲
(こうとうに ひっかかりたる はるのくも)
12034 【季語】 春の雲 【季節】 三春
高塔=送電塔
春の雲 沖の鴎の 遊び処
(はるのくも おきのかもめの あそびどこ)
12035 【季語】 春の雲 【季節】 三春
春の荒れ 鳶たまらず 急降下
(はるのあれ とんびたまらず きゅうこうか)
12036 【季語】 春の荒れ 【季節】 三春
春の宵 いつもの自分 若かりし
(はるのよい いつものじぶん わかかりし)
12037 【季語】 春の宵 【季節】 三春
たんぽぽの 葉に見る棘と 根性と
(たんぽぽの はにみるとげと こんじょうと)
12038 【季語】 たんぽぽ 【季節】 三春
春深む 今期のけじめ 後がない
(はるふかむ こんきのけじめ あとがない)
12039 【季語】 春深む 【季節】 晩春
青き踏む 男と女 区別なく
(あおきふむ おとことおんな くべつなく)
12040 【季語】 青き踏む 【季節】 晩春
青き踏む=中国の古俗で、春先に野に出て青草を踏んで遊ぶ行事。
春愁や 眠い眠いと うたた寝を
(しゅんしゅうや ねむいねむいと うたたねを)
12041 【季語】 春愁 【季節】 三春
春風に 負けじ踏ん張る 水すまし
(はるかぜに まけじふんばる みずすまし)
12042 【季語】 春風 【季節】 三春
蝶に会う しがみ付く花 風に揺れ
(ちょうにあう しがみつくはな かぜにゆれ)
12043 【季語】 蝶 【季節】 三春
一度だけ 差してみたきや 春日傘
(いちどだけ さしてみたきや はるひがさ)
12044 【季語】 春日傘 【季節】 晩春
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