俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春霞

2015年03月07日 | 写真教室 写真俳句紹介

2月28日嵐山近辺散策の続きです。


春めきて 始発駅から 旅初め
(はるめきて しはつえきから たびはじめ)
S153 【季語】 春めく 【季節】 初春
2月28日阪急電車嵐山駅にて


春の朝 迷い惑わす 忘れ物
(はるのあさ まよいまどわす わすれもの)
S154 【季語】 春 【季節】 三春


牡丹の芽 魁の花 瑞々し
(ぼたんのめ さきがけのはな みずみずし)
S155 【季語】 牡丹の芽 【季節】 初春


見つけしは 手作りフックの 暖かさ
(みつけしは てづくりふっくの あたたかさ)
S156 【季語】 暖か 【季節】 三春


羅漢さま 守りし塔に 春日射す
(らかんさま まもりしとうに はるびさす)
S157 【季語】 春日 【季節】 三春


背中からも 人生語る 春羅漢
(せなからも じんせいかたる はるらかん)
S158 【季語】 春 【季節】 三春



避け通る 春の竹林 薄明り
(さけとおる はるのちくりん うすあかり)
S159 【季語】 春 【季節】 三春
嵐山近辺では、まだ大雨の傷跡が至る所に見られる。


捕らわれて 姿を見せて 亀の啼く
(とらわれて すがたをみせて かめのなく)
S160 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


この光 何を意味する 春の暮
(このひかり なにをいみする はるのくれ)
S161 【季語】 春 【季節】 三春


旅初め 心温まる おもてなし
(たびはじめ こころあたたまる おもてなし)
S162 【季語】 温か 【季節】 三春
この椅子を見ると、人力車を思い出す。


春うらら 心を亡くす 忘れ物
(はるうらら こころをなくす わすれもの)
S163 【季語】 うらら 【季節】 三春


入口も 出口も無縁 山笑う
(いりぐちも でぐちもむえん やまわらう)
S164 【季語】 山笑う 【季節】 三春


春愁い やけに背後が 気にかかる
(はるうれい やけにはいごが きにかかる)
S165 【季語】 春愁い 【季節】 三春


盆梅は 竹の囲いに 守られて
(ぼんばいは たけのかこいに まもられて)
S166 【季語】 盆梅 【季節】 初春


竹の秋 整え過ぎる 侘しさが
(たけのあき ととのえすぎる わびしさが)
S167 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


幾重にも 重なり咲くや 猫柳
(いくえにも かさなりさくや ねこやなぎ)
S168 【季語】 猫柳 【季節】 初春


竹林を 抜ける人々 春少し
(ちくりんを ぬけるひとびと はるすこし)
S169 【季語】 春 【季節】 三春


落日の 気配漂う 春嵯峨野
(らくじつの けはいただよう はるさがの)
S170 【季語】 春 【季節】 三春


紅梅や 恋のかけ引き 後退り
(こうばいや こいのかけひき あとずさり)
S171 【季語】 紅梅 【季節】 初春


春の川 右見て左 見てる鴨
(はるのかわ みぎみてひだり みてるかも)
S172 【季語】 春 【季節】 三春


半月の 昼間の月に 春霞
(はんげつの ひるまのつきに はるがすみ)
S173 【季語】 春霞 【季節】 三春


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