俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春雨

2009年02月23日 | 俳句

『春寒し 吾子の笑いに 救いあり』
(はるさむし あこのわらいに すくいあり)

『黄昏て 雨降る夜の 春の寒』
(たそがれて あめふるよるの はるのさむ)

『盆梅に 何とはなしに 足を止め』
(ぼんばいに なんとはなしに あしをとめ)

『春うとし 天気予報は 雨ばかり』
(はるうとし てんきよほうは あめばかり)

『白黒の 梅の写真に 色浮き出』
(しろくろの うめのしゃしんに いろうきで)

『春の宵 そぼ降る雨も いきなもの』
(はるのよい そぼふるあめも いきなもの)

『川風に 身を膨らませ 猫柳』
(かわかぜに みをふくらませ ねこやなぎ)

『飾られて ひと際膨れ 猫柳』
(かざられて ひときわふくれ ねこやなぎ)

『春雨も 町の色には 勝てもせで』
(はるさめも まちのいろには かてもせで)

『春の幸 回転寿司の 皿の数』
(はるのこう かいてんずしの さらのかず)

『いちめんの 菜の花畑に 寝ころんで』
(いちめんの なのはなばたけに ねころんで)

『春おぼろ 今日もするなり 物忘れ』
(はるおぼろ きょうもするなり ものわすれ)

『雛祭 着物の桃に 吾子似合う』
(ひなまつり きもののももに あこにあう)

『寒椿 山茶花ほどな 生き延びよ』
(かんつばき さざんかほどな いきのびよ)

『春の雨 吾子の帰らば 冷たくて』
(はるのあめ あこのかえらば つめたくて)



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