俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

露の世

2012年09月23日 | 俳句

露踏める 証としての 朝の靴
(つゆふめる あかしとしての あさのくつ)
14774 【季語】 露 【季節】 三秋


露の世や 未練ばかりは 残すまじ
(つゆのよや みれんばかりは のこすまじ)
14775 【季語】 露の世 【季節】 三秋


里芋の 美味煮ころがし 嫁の笑み
(さといもの びみにころがし よめのえみ)
14776 【季語】 里芋 【季節】 三秋


花野から 枯れ野を見れば 世は情け
(はなのから かれのをみれば よはなさけ)
14777 【季語】 花野 【季節】 三秋


鶏頭は 鶏冠に似てか 頭に来
(けいとうは とさかににてか あたまにき)
14778 【季語】 鶏頭 【季節】 三秋


温水器 直れば熱し 秋の風呂
(おんすいき なおればあつし あきのふろ)
14779 【季語】 秋 【季節】 三秋


曼珠沙華 導かれしは 昔日に
(まんじゅしゃげ みちびかれしは せきじつに)
14780 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


思い草 思案の果てに 項垂れて
(おもいぐさ しあんのはてに うなだれて)
14781 【季語】 思い草 【季節】 仲秋
思い草=南蛮煙管(なんばんきせる)


蓑虫よ もんた程には 寝ていまい
(みのむしよ もんたほどには ねていまい)
14782 【季語】 蓑虫 【季節】 三秋


リヤカーの 荷台の揺れや 秋の夢
(りやかーの にだいのゆれや あきのゆめ)
14783 【季語】 秋 【季節】 三秋



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