
秋の鳶 ゆるり輪を描き 急降下
(あきのとび ゆるりわをかき きゅうこうか)
20994 【季語】 秋 【季節】 三秋
早駆けの 桜紅葉の 忙しなさ
(はやかけの さくらもみじの せわしなさ)
20995 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋
流れ星 消え去りし後 祈りけり
(ながれぼし きえさりしのち いのりけり)
20996 【季語】 流れ星 【季節】 三秋
ほくそ笑み その幅狭き 秋思かな
(ほくそえみ そのはばせまき しゅうしかな)
20997 【季語】 秋思 【季節】 三秋
政治家は、謝罪の時、何故か、ほくそ笑む
もう三日 熟柿になるは あと一日
(もうみっか じゅくしになるは あとひとひ)
20998 【季語】 熟柿 【季節】 晩秋
見詰めても 動く気なしや 鰯雲
(みつめても うごくきなしや いわしぐも)
20999 【季語】 鰯雲 【季節】 三秋
踏み出すか 避けて通るか こぼれ松葉
(ふみだすか さけてとおるか こぼれまつば)
21000 【季語】 こぼれ松葉 【季節】 三冬
秋夕焼けや 背中の温もり ありがたく
(ゆうやけや せなのぬくもり ありがたく)
21001 【季語】 秋 【季節】 三秋
GotoGotoと 見切り発車の 続く秋
(ごたごたと みきりはっしゃの つづくあき)
21002 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋深し 鏡に映る 我の顔
(あきふかし かがみにうつる われのかお)
21003 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋
謝罪とは 笑顔でするや 秋の暮
(しゃざいとは えがおでするや あきのくれ)
21004 【季語】 秋の暮 【季節】 晩秋
豊不作 熊にも通ず 穴惑い
(ほうふさく くまにもつうず あなまどい)
21005 【季語】 穴惑い 【季節】 仲秋
秋時雨 言葉で緩む 予報かな
(あきしぐれ ことばでゆるむ よほうかな)
21006 【季語】 秋時雨 【季節】 晩秋
十月は 暑さ寒さの 繰り返し
(じゅうがつは あつささむさの くりかえし)
21007 【季語】 十月 【季節】 晩秋