冷麦の 氷の如き 俤や
(ひやむぎの こおりのごとき おもかげや)
17508 【季語】 冷麦 【季節】 三夏
雨蛙 探せど見えぬ 街の田に
(あまがえる さがせどみえぬ まちのたに)
17509 【季語】 雨蛙 【季節】 三夏
半夏雨 歴史が語る 豪雨なり
(はんげあめ れきしがかたる ごううなり)
17510 【季語】 半夏雨 【季節】 仲夏
7/2の半夏生の頃、天から毒気が降るとか、
地面が 陰毒を含んで毒草が生えるなどと
いう言い伝えがある。その時の雨。
地面が 陰毒を含んで毒草が生えるなどと
いう言い伝えがある。その時の雨。
でで虫の 残す軌跡に 嫉妬して
(ででむしの のこすきせきに しっとして)
17511 【季語】 でで虫 【季節】 三夏
でで虫=でんでん虫=蝸牛(かたつむり)
夏痩せも 喰わねば死すに 負けにけり
(なつやせも くわねばしすに まけにけり)
17512 【季語】 夏痩せ 【季節】 三夏
薔薇の花 露の一滴 心揺れ
(ばらのはな つゆのいってき こころゆれ)
17513 【季語】 薔薇 【季節】 初夏
傘は折れ 嫁転倒の 梅雨豪雨
(かさはおれ よめてんとうの つゆごうう)
17514 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
虚しくも 六十七の 日々草
(むなしくも ろくじゅうななの にちにちそう)
17515 【季語】 日々草 【季節】 晩夏