ご報告
長野市民病院と日本HIS研究センター(NPO)の共催によるHISフォーラムin Naganoなど、およそ10か月にわたる第16回全国病院広報事例研究会が終了しました。今年は、11月2・3日の2日間、同院および長野市で開催され、グランプリであるBHI賞’12には、鷲沢長野市長を審査員長とする、会場の審査会により、地方独立行政法人岡山県精神科医療センターの広報事例「~激戦の最中~医師獲得に向けて」が晴れて選ばれました。発表者は、事務部経営戦略 課主事・西本佳乃さん。
同センターは、県内唯一の公立精神科単科病院で、民間病院では困難な精神科救急医療などにも手厚い医療を方針としているため、医師の確保にはいっそうの成果が求められていました。
審査では、多面的な広報活動にくわえ、医師たち自らが各地の説明会にも出向くなど、熱心な活動と説明を実行してきた結果、例年に比べ4倍もの反応(見学申込・問い合わ せ)が得られ、広報活動においても、医師たちのやる気を引き出すことが重要であることが院内で共有できたという点が評価されました。とかくメディアや手法に頼りがちになる広報ですが、ヒトが動いて ヒトに語りかけるコミュニケーションの原点を踏まえてこそ成果が付いてくるという発表に、最後に女神が微笑んだ恰好です。
参加事例は全国から集まった56事例で、そのうち事前にインターネットを通じて予め選考された入賞事例13題が、それぞれ10分ずつの発表を行いました。
事例はいずれも、広報活動の多様さを物語るように発表終了後の審査会はいつも以上に議論が白熱し、発表を待つ会場を緊張させました。
日本HIS研究センターでは、企画表現塾を開講するなど、一貫して病院広報の重要性を提言してきたこと、「広報は広報誌やホームページだけにあらず」や「情報なくして、信頼なし」が、客観的な現実の事例となり、こんなに嬉しいことはありません。澄み切った信州に2日間で延320名もが集結、ここで蓄えたチカラを土産に帰路に向かっていきました。
他の入賞事例・写真などは、
http://www.j-his.jp/bhi/index.html
NPO法人日本HIS研究センター
代表理事 石田章一