「心地よさ」の本質をデザインをする仕事師・アートディレクタ
見たのも、見えたものは、言って見れば視覚神経的栄養ではないか。人の目に見えた像がもつ価値は、まさに人と社会を構築する「食べもの」と理解していいのだ。このブログで書いてきた「目に見えるコンセプト」は、このような価値観を深く認識することによって、人間たちのコミュニケーションやコミュニティを「心地よい場所」とするためのデザインとなる。デザインはアートを基盤とするサイエンスといえる。当然、社会性のある医療・福祉・介護の世界に不可欠な要素である。だが医療サービスの苦悩と同様に、専門性と社会性の間で今日も苦しんでいる。
何を見たか、何が見えたかと同時に、それらが「どのように見えたか」、あるいは「見えてしまった」かは、この展開にとって重要である。人の目は当然、心理信号の検出器官としての働きがあると同時に、脳内に蓄えられた記憶を参照し合成してイマココ独自の実態として、ある種、活用可能な可能性を試作する先端器官でもある。誰かがテーブルの上にある赤い林檎を見たとする。その林檎という概念を満足させる条件がそろっていて確実に林檎であるという認識は記号的であるが、「何を見たか」、「何が見えたか」にギャップはない。しかし後者、脳内の記憶を参照し合成した、新たな映像による指定の言語では画一的な処理はできない。
林檎は赤いのか青いのか。1個なのか複数なのか。多様な色合いが見てとれるのか。テーブルの材質や色柄、クロスや器などなど実態は様々であり、それらの構成や実在のいかんによって、頭の中では何枚のもの“想像絵”を描くことができる。だが実際はそんな面倒なことをしているわけではない。「一瞬の印象」としてそれぞれの脳裏に記憶されていく。自分にとって「心地よく美しい」印象もあるが、どこかしら「思い出したくもない」印象もある。もちろん自然に忘れること、消えていくものもあり、記憶・印象として新陳代謝も行われる。
このような現実を踏まえて、一定の条件下において人間に「心地よさ」を設計の基本デザインの仕事師をアートディレクタという。絵描きと違って自ら作品を描くことはしないが、理系的な、ときには医学的な知見をも考慮しながら、一方、経済性や生産性の視点をも加味して、多くの人材とともに社会のあるべき姿を実現させる仕事である。普通には理解できない概念下での立ち回りのため、何でも屋と言われがちだ。それぞれの、時には「大衆の見た目」に何がみえているのかを、自らの哲学の固定ネジを締め直して仕事をする。あまり人前に出てくる機会がないので知られていない。
HISからお知らせとご案内
〜病院広報&広報誌の成果コンテスト〜
BHI賞(広報事例)・BHIデザイン賞(広報誌)同時募集中!
いずれも7月末日が応募締切日(先着順受付)です。
発表/表彰:10月27日(土)午後 会場/京都・聖護院御殿荘ホール
詳しくはhppt://www.j-his.jp/をチェックしてください。
案内資料は電話075-741-8219 または info-his@j-his.jp でも受け付けます。
見たのも、見えたものは、言って見れば視覚神経的栄養ではないか。人の目に見えた像がもつ価値は、まさに人と社会を構築する「食べもの」と理解していいのだ。このブログで書いてきた「目に見えるコンセプト」は、このような価値観を深く認識することによって、人間たちのコミュニケーションやコミュニティを「心地よい場所」とするためのデザインとなる。デザインはアートを基盤とするサイエンスといえる。当然、社会性のある医療・福祉・介護の世界に不可欠な要素である。だが医療サービスの苦悩と同様に、専門性と社会性の間で今日も苦しんでいる。
何を見たか、何が見えたかと同時に、それらが「どのように見えたか」、あるいは「見えてしまった」かは、この展開にとって重要である。人の目は当然、心理信号の検出器官としての働きがあると同時に、脳内に蓄えられた記憶を参照し合成してイマココ独自の実態として、ある種、活用可能な可能性を試作する先端器官でもある。誰かがテーブルの上にある赤い林檎を見たとする。その林檎という概念を満足させる条件がそろっていて確実に林檎であるという認識は記号的であるが、「何を見たか」、「何が見えたか」にギャップはない。しかし後者、脳内の記憶を参照し合成した、新たな映像による指定の言語では画一的な処理はできない。
林檎は赤いのか青いのか。1個なのか複数なのか。多様な色合いが見てとれるのか。テーブルの材質や色柄、クロスや器などなど実態は様々であり、それらの構成や実在のいかんによって、頭の中では何枚のもの“想像絵”を描くことができる。だが実際はそんな面倒なことをしているわけではない。「一瞬の印象」としてそれぞれの脳裏に記憶されていく。自分にとって「心地よく美しい」印象もあるが、どこかしら「思い出したくもない」印象もある。もちろん自然に忘れること、消えていくものもあり、記憶・印象として新陳代謝も行われる。
このような現実を踏まえて、一定の条件下において人間に「心地よさ」を設計の基本デザインの仕事師をアートディレクタという。絵描きと違って自ら作品を描くことはしないが、理系的な、ときには医学的な知見をも考慮しながら、一方、経済性や生産性の視点をも加味して、多くの人材とともに社会のあるべき姿を実現させる仕事である。普通には理解できない概念下での立ち回りのため、何でも屋と言われがちだ。それぞれの、時には「大衆の見た目」に何がみえているのかを、自らの哲学の固定ネジを締め直して仕事をする。あまり人前に出てくる機会がないので知られていない。
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発表/表彰:10月27日(土)午後 会場/京都・聖護院御殿荘ホール
詳しくはhppt://www.j-his.jp/をチェックしてください。
案内資料は電話075-741-8219 または info-his@j-his.jp でも受け付けます。