Look To The Sky

フルーティスト大久保はるかのブログです

マウリシオ・カヒーリョ宅 1

2007年03月31日 21時48分51秒 | Weblog
ギターのマウリシオ・カヒーリョ氏はショーロの演奏家で、何度も来日されています。彼との出会いによりそれまでの音楽人生を180度変えてついにブラジル永住まで決意されたフルートの熊本氏のお話は有名です。

今は日本では私大久保のことも知る人ぞ知る、的な存在になったせいか彼女と同じ楽器でしかも同じといえば同じブラジル音楽をやっている、という事で彼女のことを尋ねられることもあります。

ただ私がマウリシオ宅におじゃました4年前は、まさにこれから一連の出版物を世に出そう、としていた時期。当然彼は私の事なんか知りません。

相当気遅れ気味に出かけるわたしでした。まあいいや、Sさんの付き添い、付き添い・・・っと・・・

ーつづくー




パウロ・セルジオ・サントス氏のレッスン 2

2007年03月30日 23時22分35秒 | Weblog
「クラシック奏者共通の問題点としては、即興演奏が出来ない、ということが挙げられます。僕がアドバイスするなら、ただ演奏してください、ということです。だからといってジャズの難しいアドリブパターンだけを繰り返し練習している人を見かけますが、ああいったことが出来るようになる必要はありません。けれども、やはり、知識として知っておく必要はあるといえるでしょう。」

「ショーロは、音楽ということで考えると、クラシックの交響曲などに比べたら全然重要なものではありませんよ。それに君みたいに音楽大学卒業者に教えるようなことは基本的にはありませんし。」

「一緒にやる仲間を探すことは重要なことです。はっきりいってこんなところでレッスンなど受けているヒマがあったら誰かいい人とセッションした方がいいのでは、と思うくらいですよ。」

「明日僕はマウリシオ・カヒーリョの家に行くんだけど、よかったら一緒に来ますか?彼はショーロ界でも屈指の物知りで資料持ちなので会ってみるといい勉強になると思うよ。」

ということで我々はマウリシオ家におじゃますることになったのでした。

ひえっ、今度はカヒーリョ家ですって!

ーつづくー


パウロ・セルジオ・サントス氏のレッスン 1

2007年03月29日 20時49分28秒 | Weblog
今日はしらふなので書けそう。

「まず何か一曲演奏してください」
と言われ、クラリネットのSさんは、ミディアムテンポのショーロ曲を演奏。

演奏が終わり、しばらく間をあけてからパウロ・セルジオ・サントス氏がおっしゃったのは「ショーロの曲を演奏する場合、バッハを演奏する時のようなアーティキュレーションを自分でつけなければなりません」

実際のところショーロの曲集には細かいアーティキュレーションの指示はないのが普通です。もちろん奏者の自由で付け加えてかまわないのですが、彼女の場合フレーズ全体にかける長いスラーを多用したことがサントス氏は気になったようです。

スラーばかりのフレーズは聞いていてたいくつです、とのこと。

次に、なにか早いテンポの曲を、と言われ演奏。

「ショーロの速い曲というのは、車の運転にたとえるのなら、アクセルをめいいっぱい踏んで、最初から最後まで100%突っ走る、といった性格を持ち合わせているといえるのでそういった表現力が必要です」

その後、話はショーロ音楽について進んでいきます。彼曰く、ショーロはあまり一般的にはポピュラーな音楽ではないが、世界中どこの国においてもごく少数ですがショーロの熱狂的ファンがいる、とのこと。これこそが自分が求めていた音楽だ、という演奏家も少なからずいるらしく、ブラジル人の彼にしてみるととても不思議な現象だそう。

そしてお話は、もし君が今後日本でもっとショーロをきわめていくとしたら、というところに向かっていきます。

ーつづくー






ごみん

2007年03月29日 00時08分08秒 | Weblog
ごみん、よっぱらって頭まわらん。ワイン白ハーフ、ワイン赤フルボトル、2人で空けましたっ。これがまたウマい。

まじめにパウロ・セルジオ・サントス氏のショーロレッスン内容など書ける状態ではありません・・・

それではみなさんまたあした・・・

ブラジル事件簿 4-1

2007年03月27日 19時41分37秒 | Weblog
大久保はるか、パウロ・セルジオ・サントス氏のショーロレッスン付き添いをする、の巻。

パウロ・セルジオ・サントスさんというのはクラリネット奏者でショーロの巨匠。

ショーロというのは音楽のジャンルのひとつで、ボサノヴァのルーツにあたる音楽です。ものすごくおおざっぱで乱暴な言い方をすれば、ショーロがサンバになって、サンバがボサノヴァになって、ボサノヴァがMPBになった、ということです。

ボサノヴァ君のお父さんがサンバで、おじいちゃんがショーロ、ボサノヴァ君の息子がMPB、といったところか

で、昨日のブログに登場した、音大出たてのばりばりクラリネット奏者Sさんが彼のプライベートレッスンを受けるということになり、私はつたない付き添い兼通訳をかってでたのでした。

これがまたとっても良いレッスンで、日本で公開レッスンした方がいいのでは、という内容でした。

詳細は次回ね、

(知らん間にけっこう大物に出会う旅だったのよん

ブラジル事件簿 3

2007年03月26日 21時45分30秒 | Weblog
ある晴れた日、突然に・・・キッチンの奥から悲鳴が。

「いっやーーーー!!!わたしが洗濯物干そうと思ってたところにジュンさんのぱんつが干してあるうーーー!やだーー、しかもでっかいい!」

聞きつけた私とソニアは大爆笑。だってほんとの半ベソ声にきこえたしいー

悲鳴を上げたのはクラリネットのSさん。若干23才の嫁入り前の娘には相当ショッキングな事件だった模様。

かといって私たち2人とも「どれどれ」などと見て確認するような好奇心はまるでなし。

我々6人が住んでいたところは、洗濯物は家の中に干すようになっていて物干し竿がキッチンの奥にセットしてあり、なんとなく自分はこの辺りに、という縄張り?を決めている(人もいる)のだが、彼女曰く、彼女のエリアを押し入るが如くジュンさんのぱんつがはみ出ていてその存在感をアピールしていたらしい。

「でかいんだからしょうがないんじゃない?ずらせばあ?」とちょー冷たく言い放つワタシ。

ジュンさんといえば、みんなで暮らすアパートについた瞬間、ぱんつ一丁姿もどきに着替えたことが女性メンバーの話題を呼んだ。「ステテコ一枚のお父さん・ブラジル版」といったファッションにダレも何もいえないまま数日過ぎたのだが、ある日を境に急に普通の格好に戻った。

どうやら見るに見かねたメンバーの一人が「それなんですか」と(笑)告げたらしい。すると急に彼は「え、なになに、変?」とかいってその日を境に急に普通の服装に。

アー、めでたしめでたし。



謎は多いが

2007年03月25日 21時51分18秒 | Weblog
びーぐるさん、コメントありがと。

いやあ、まだまだ掘り下げればいろいろ出てくるんですよね、Bossa Nova楽曲の謎のお話は。でもきりがないし、ココに書いてしまうにはちょっと勇気が必要な話も。

とりあえず次回からは新連載「ブラジル事件簿3」に進みたいと思います。「ジュンさんのぱんつ事件」と「パウロ・セルジオ・サントスのショーロレッスン」、どっち先に書こうかにゃ。


ただいまー

2007年03月24日 02時06分33秒 | Weblog
ただいま六本木ノチェーロライブからもどりました。お越しいただいた方々、どうもありがとうございました。

オオサマはシンガポールツアー帰りで、なにやら自分はやっぱり「サンバのオオサマだ」とあらためて認識されたご様子でご満悦プレイをしておりました。ここだけの話、あの本場モンのリズムで刻まれると、ついてくのマジ大変なのよう・・

さりとて私は私だからね。なんせ4年も過ぎてからやっとブラジル体験記を書く位のろま。(笑)

でも自分の中で気持ちの整理つけるのに4年かかったんですよ。そのぐらい自分にとってはヘビーな経験だったのは事実です。


休刊日

2007年03月22日 20時46分06秒 | Weblog
本日、日刊(?)「ブラジル事件簿」は休刊日(?)とさせていただきます。

明日のライブ告知をさせてくださいー


明日23日(金)六本木ノチェーロにてライブを行います。某有名英会話スクール講師の顔も持つソニアの歌をお楽しみください。私もサポート参加させていただきます。

曲はブラジル・サンバ系中心です。一口にサンバといっても奥が深いのよん。ポルトガル語と英語で歌い上げます!彼女最近ますます上手くなりました。今後の成長&出世が楽しみ・・

事件簿 2-7

2007年03月21日 20時56分24秒 | Weblog
大久保はるかの質問
今、まさに楽譜の原稿を書き始めたばかりなのでなんともいえないのですが、きっと日本に帰ってからもわからず悩むことがあると思います。もしも可能であれば、私の書きあがった原稿に目を通していただきたいのですが。

パウロ・ジョビン氏のお答え
うん、いいよ。でも全部、というのはちょっと多すぎるな。

質問
いえ、もちろん全部ではなく、先ほど話にでた「コルコヴァード」のターンバックのようにちょっとしたところで悩みつまずく可能性もあるので、その様な時にメールでご連絡してもよろしいでしょうか。

お答え
わかった。良いですよ。


その後日本に帰って、出版社との話し合いにより、今回は私の書いた(多少アレンジしています)コード譜を基本にする、という結論がでたので、パウロ氏に質問メールをすることはありませんでした。

こうして書くと、ほんと、実りある出会いでした。一生忘れない思い出です。「私Samba Do Soho大好きなんです!」(パウロ・ジョビン作曲)と勢い込んで言うと
、ちょっとうつむいてはにかみながら「ありがとう」と言った彼、とってもかわいかった!(50代男性にむかって失礼ですが)

ーこれでやっと事件簿2 は終了ですー