一昨日の明け方、初めて夢の中に母が登場した。
あまりにもリアルな触覚を伴う夢だったため、記念として書いておこうと思う。
**
どこかの家の階段(父の実家の階段に似ていたが不明)を上った先、左側に進む廊下に、真っ裸(笑)で佇む母。
ギョッとする私に向かって一言、「よく来たね」
よく見ると、顔は確かに母なのだが、身体つきや肌が、とうも人間らしくなく、なんというか宇宙人っぽい。映画のET と、生前の母の姿を足して二で割ったような風貌、と言ったら分かりやすいだろうか。はっきり言って妖怪まがいの姿だが、不思議と怖いという感情は涌かなかった。
「ん?ちょっと待って、本当にお母さん?どうせ、これはただの夢だよね、きっと。」と、考えた自分がいたことが、今となっては面白い。
そんな私の思いを察してか、母は、スッと手を差し伸べて私に握手を求めてきた。
私は、怖がることもなく素直に握手に応じた。
その握手の触覚が実にリアルな感触。確かに握手をしている!という実感。
「あ、これ、夢じゃない。本物のお母さんだ!」と、大喜びでそのまま軽いハグ。それが更にリアルな触覚を伴っていたことで、「お母さん~!」
― と、そこで、目が覚めた。
私は、羽毛布団を横から抱きかかえるようにハグしていた。
その後、しばし茫然としていたが、母の「よく(こっちに)来たね」の言葉が妙に引っかかった。
まさか、お母さん、私のこと、引っ張ってるんじゃないだろうねぇ。
まだ私、そっちの世界には行くつもりないからね。