Look To The Sky

フルーティスト大久保はるかのブログです

事件簿 2-6

2007年03月20日 22時32分29秒 | Weblog
最近ジョビンの新DVD3枚組み「Maestro Soberano」を購入。若かりしジョビンの写真がジャケットに・・・ああかっこいいー

あしたはゆっくりこれを見よう


事件簿 2-6

私の質問
「実際、ジョビンの曲はアーティストや編成によって様々なスタイルで演奏されています。これは言ってみれば個々のプレーヤーそれぞれが小さなアレンジャー、といった風にも思えます。私が楽譜集として日本で出版する際、先ほどのお話の3シリーズの既刊書、それにプラスして、著者(この場合私)のアレンジを加えてまとめあげる、ということで良いのでしょか」

パウロ・ジョビン氏のお答え
「うん、いいと思うよ、でもね、いくつかはずせない部分はあるよ。例えば「A Felicidade」だが、あの曲の冒頭のコードは「C」なんだ。多くの人は「Am」で弾くけどね。

質問
「それでは私がずっと気になっていた曲のことをお伺いしたいのですが、「Corcovado」のキーは「Am」なのでしょうか、「C」なのでしょうか。

お答え
「・・・うーん、ちょっと待ってね、(とギターをとりにいく、戻ってくる、弾き始める・・)・・・、うーん、曲の中盤は「C」っぽい所もあるけど・・・、(しばらく間をあけてから)僕が思うには「Am」。


この曲、曲の最後の2小節のコードがとっても問題で、ジャズ系の人はAm-E7(♭9)でターンバックすることが多いようだし、ブラジル系の人は最後の2小節は絶対「C」だと言い張る。その場合、ワンコーラス終わってソロに行くようなときには最後2小節はやらず頭に戻る、ということもある。

私がちょっとびっくりしたのは彼が即答しなかったことでした。て、ことは、私のドアホ質問も、さほどトンチンカンな内容ではなかったのかな・・、ちょっと安心・・・


ーまだつづくー

(たとえマニアックと言われようともココだけははずせない所なので。つまんなくなっちゃった人いたら、ごめんねー、)