Look To The Sky

フルーティスト大久保はるかのブログです

その2の1

2007年03月09日 22時42分29秒 | Weblog
こんなもん書いてどうする?と思ったりしますが、(だいたい恥ずかしいしね、まだこんなことやってるの?とか思われそうだし)、「いかに演奏するか、ということは、いかに練習するか、ということと同じです」という偉ーい人のお言葉を信じつつヤルぞ。

その2の1

クラシック奏者なら「その1」の後、エチュード(練習曲)をやり、曲をやる、というコースでしょうが、ポピュラー音楽に帰化した?私はここからが違います。

ポピュラー音楽では「コードネーム」に慣れ親しんでいくトレーニングがどうしても必要。簡単に言うとひとつのコードネームを見た瞬間にその実音をアルペジオで自動的に演奏できるようにする、それに付随して使用可能なスケールも自動的にとりだせるように、といった訓練を必要とするのです。

これらはジャズ理論に基づいていて音大のクラシック科などではあまり勉強しないこと。必要に応じてジャズの理論書を広げたりもします。

具体的に手始めとしてジェイミーさんシリーズ第1巻「How To Play Jazz」の基礎練習を暗譜でやる、ということです。コードはメイジャー・セヴンス・コード、マイナー・セヴンス、ドミナント・セヴンス、ディミニッシュ、までは必須。

スケールは、イオニアン・スケール、ドリアン、ミクソリディアン、ディミニッシュ、までは必須。

これを数ヶ月やって余裕がでてきたら、ハーフ・ディミニッシュ・コード、オーギュメント・セヴンス・コードやシックス系などなど、スケールはCom.dim.やAlt.やHmP5↓やBlues、Lid.やLid.7thなどなどなど・・・・・コードネームを見ただけですらすらと取り出せるようにひたすら訓練。

テキストは前記の「ジェイミーくん1巻」のほか、オリバー・ネルソンさんの「Patterns For Improvisation」、ジェリー・コーカーさんの「Patterns For Jazz」などを使いますが、あくまでも五線の音符を読む作業ではなくコードネームに反応していく練習です。

しかも私の場合はやりたい音楽がボサノヴァに特定しているので、ボサノヴァギターのカッティングパターンに準じたリズムに変えて練習します。

今日書いた内容は既刊書「ギターとアンサンブル ボサノヴァフルート・アドリブ入門」大久保はるか著 に全部まとめてありますのでご興味のある方はご覧ください。

・・・て、別にみんな買えとか言ってるわけじゃないですよ、念のため。

いやあ、ここまで書いて、自分もちとうんざりしてきた(笑)

「音階練習、アルペジオの練習というものは、自分がすでに十分演奏者として円熟してからもずっとやり続けていかなければならない類の課題です」という師匠の教えをバカうのみにしている自分がいる。


   -つづくー