天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

ビクセン・スライド式接眼部を電動化

2008-08-25 20:59:27 | モーターフォーカサー
 ビクセン13cm反射のスライド式接眼部を電動化にしました。
半年以上前に計画しながら、NGT-12.5のトップリング製作や
フォーカス温度補正ソフト作成を先行させたりで、なかなか着手
出来ずに今に至りました。
ズンギリボルトを使ったスクリュー式にしようかとも思いましたが、
結局はオーソドックスにピント・シャフトにモーターを取り付けました。

【写真1】
カメラはダミー搭載の銀塩カメラNikonF2。
クローズアップレンズ使用の自作2インチ・レデューサーも改良し、
この鏡筒でピントが出るようにしました。流石にオフアキシス・
ガイダーは筒外焦点距離と接眼部開口36.4mmの関係で
諦めました。
本当は口径は小さくてもオートガイド、オートフォーカス及び
ピント自動温度補正の鏡筒にしたかったのですが。

カップリングはGOTOシステムについてきた8mm-5mmのもの
で、ピント・ノブ側は円形のノブ固定ナットが8mmですのでそれを
ゲタとして使い、モーターの軸は3mmですがアルミパイプで
ブッシュを作り、更にモーター軸にアルミホイルを固く巻いて隙間を
埋め、何とか接続しました。
この部分はプログ「案内人の観星望記」が参考になりました。
案内人さん、有難う御座います。
http://atuta.blogzine.jp/astronote/2008/01/index.html
2mm厚アルミのプレート取り付けは接眼部の固定ネジを利用し
鏡筒他への穴あけ加工はありません。ネジ一本ですが結構がっちり
と止まりました。

【写真2】

【写真3】は当フォーカサーで使用する温度計付きコントローラです。
もう一台、温度計付きにバージョン・アップしたコントローラは
NGT-12.5の電動フェザータッチ・フォーカサーで使用していますが、
今回製作のものはドーム内に常設ですのでオートフォーカスや
フォーカス温度補正のテストに直ぐ使えます。
ちょっと手動で動かしてみた感想ですが、スライド式ではカメラの
重量がもろに鉛直下方に掛かりますので、軽いEOS KissDでは
大丈夫ですが、モーターは強力な物が必要な様です。
その点で現在使用のモーターはちょっとトルク不足です。

【写真3】
頒布サイト
http://homepage3.nifty.com/~prius/index_astro.html



【写真4】
NGT-12.5で使用のコントローラ、昨年3月フェザータッチ・フォーカサー
へ取り付けるモーターテスト時の写真。最新版は液晶表示付き。
頒布サイト
http://kuwana.ddo.jp/astro/product/usbfocuser/usbfocuser.html

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (デスラー)
2008-08-26 13:57:37
Harryさん、こんにちは。
流石プロならではの仕事ですね。
私はVC200Lのそのままのラック&ピニオンで合焦していますのでピントがシビア!?で辛いです。
電動フォーカサはともかく専用の微動装置が最近市販されているので使った方が便利なのでしょうが...
返信する
Unknown (Harry)
2008-08-26 14:25:14
こんにちは、デスラーさん。
プロの仕事とはとんでも御座いません。
手持ちの端材を現物合わせで加工した
だけです。
仰る通りピント合わせは通常のラック&
ピニオンでは震動もあって今一歩の
追い込みが大変ですね。
その点、微動装置は有効で、電動にします
と手の震動が伝わらず更に具合が良いです。
専用の微動装置と電動化ではそれ程コスト
はあまり違わないとおもいますが、
もしご興味が御座いましたら下記まで直接
メール頂ければと思います。
neichi@cream.plala.or.jp
返信する
Unknown (デスラー)
2008-08-27 18:26:36
Harryさん、こんにちは。
昨日からメールで有益な情報いただき大変有難うございました。当初は微動装置(手動)で軽く考えていたのですがHarryさんのご助言で電動フォーカサーの方へと欲が出てきてしまいました。色々検討したい事がありますので本格的に導入の際はまた宜しくお願い致します。
さてこのスレッドとは関係ない話題なのですがHarryさんはDVで惑星撮影の際、AVIファイルへの変換はどのような手段(方法)で行なっていらっしゃるのでしょうか?ちなみに自分の場合は一度HDV用動画ファイル(拡張子:m2t)にして、それをAVI変換ソフトで非圧縮にせず(非圧縮の場合40秒弱の動画ファイルで1GBになるため)、カノープス社標準(DV-AVI)ファイルもしくはAVI-Codec(Huffyuv)に変換してRegiStaxに読み込んで処理しています。画質のことを優先すれば非圧縮なのでしょうがシーイングコンディションがかなり良くないと用いれないため悩んでいます。いかかでしょうか?
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Unknown (Harry)
2008-08-27 20:02:32
こんばんは、デスラーさん。

手動の微動装置と電動フォーカサーでは
あまりコストの違いはありませんので
手からの震度を考えますと電動の方が
良いですね。

AVIファイルへの変換ですが、TRV900から
PremireLEでキャプチャーしてPCへAVIで
出力しますが、そのままではRegistaxでは
読めませんので再度、PremireLEで読める形式
のAVIに変換しています。
1分半程で約2GBになりますが、これから
約1500フレームを目安にスタックしています。
しかしシーイングが悪いと1000フレーム位
しか使えない時もあります。HDR-HC1で
使える編集ソフトは高価なようですね。

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Unknown (デスラー)
2008-08-27 21:32:36
1分半で2GBと言うことは非圧縮もしくはロスレスなCodecなのでしょうか?
HDVの場合まともにハイビジョン編集を行なうと目が飛び出るような高級機材とソフトが必要になりますが自分の場合、購入したのはCanopus社のEDIUS3 のみでしかもそのうちの一部の機能の「ProCoder Express For EDIUS」というファイル変換ソフトのみを使用しているだけで他はフリーソフトを使っています。EDIUS3も全機能を円滑に使えるようにするためにはやはりハイスペックマシンが必須でとても今の私には購入出来ません。
また場合によってはダウンコンバートが出来るので普通のDV用キャプチャーソフトで十分な場合もあります。
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