天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

FocusCheckerPro3.5 改良しました。

2009-01-06 09:44:54 | フォーカシング支援ソフト
 昨年暮れ頃からFocusCheckerPro3.5でのフォーカシングで、
ピント位置表示がおかしく、2回3回繰り替えすとピント位置がOUT側
へどんどんズレて行ってしまいます。
勿論、実際のピント位置がそんなにズレる筈は無く、接眼部にデジタル・
ノギスを貼り付けて調べたところ、モーターが指示通りに回っていない事
が分かりました。
初めはカップリングの緩み又はモーターのトルク不足かと思いましたが
そうではなく、ソフトからの小ステップ回転指示に対してモーターの応答が
悪いのが原因のようです。
フォーカシング・ソフトでは2ステップ(=約40μm)ずつ移動させ撮影する
ように設定していますが、2ステップ分きっちりと回ってくれないようです。
4~5ステップでは良さそうですが、何故突然そうなったかは不明です。
モーター本体では無く1/50減速ギアの問題かも知れませんが・・・・。
モーターや減速ギアを高精度の応答性の良いものに代えれば良いのですが、
なかなかそうもいきませんのでフォーカシング・ソフトを改良する事にしました。
方法は毎回開始位置までモーターを戻してから目的位置へ再度位置付け、
移動ステップを見かけ上大きくする事です。
戻す際に回転が逆になりますのでバックラッシュ補正(20ステップに設定)
も働き、最低でも20x2=40ステップの移動になりますので充分指示に
追従してくれました。
一見無駄な動きのようですが、毎回同じ条件でドローチューブが位置付け
られますのでフォーカシング精度的にも良いと思います。
因みにデジタルノギスで計ったところ位置再現誤差は10~20μmでした。
ただし、これはピント精度が10~20μmと言う事では無く、同じステップ位置
を指定した時のデジタルノギスが示す値の精度です。