━ 咽頭炎・喉頭炎・扁桃腺炎・花粉症 ━
鍼灸ツボ療法では、症状が現れているところよりできるだけ遠く離れた
部位から施術することが効果的だと説いています。
それを「遠導刺(えんどうし)」といいます。
喉(のど)のイガイガ感、痛み、腫れなどを抑えるのに有効なのが、
足の親指にある【大都 だいと】のツボです。
喉の症状を遠く離れた足の親指に導いて治す、まさに「遠導刺」の手法で、
咽喉の粘膜の気血の循環を高め、炎症を鎮める作用のあるツボです。
また【大都】穴は、秋に発症する花粉症にも効果を発揮します。
温熱灸が効果的で、タバコや線香の火の熱さが我慢できるところまで近づけ
ては遠ざけるを5,6回ほど繰り返します。
ツボ療法・・・足の親指の内側で第1中足指節関節の前の凹みが
【大都】のツボです。
━ 肩関節、上腕部の痛み ━
加齢によって起こる病気にはいろいろありますが、その代表とも言える
病気が「肩関節周囲炎」です。
別名「四十肩」「五十肩」といい、まさに初老(40歳の異称)を過ぎてから
起こる老化現象による病気とも解釈させられます。
年とともに気血の流れが滞り、肩の関節の周囲の筋肉、滑液包などの機能が
衰えて炎症を起こすのではないかと考えられています。
そこで、お勧めなのが【臑会 じゅえ】のツボです。
就寝後、寝返りをする度に肩に激痛が走り、腕にも放散痛を感じて、
睡眠が妨げられ、体調不良の原因ともなりかねません。
また、髪の毛を洗ったり、洋服の着脱、エプロンの紐を後で結ぶなどの
日常生活に支障を来たしてしまいます。
【臑会】のツボに反対側の親指で、ゆっくり徐々に加圧しながら、刺激を
繰り返しておこないます。
ツボ療法・・・三角筋の後縁にところにある凹みが
【臑会】のツボです。