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Dobashi 《IPPO・一歩》

趣味の陶芸でツボを作り、
 仕事の鍼灸治療でツボを刺激しています。

口腔の病気

2015-06-24 15:01:05 | かんたん・ツボ療法

━ 口腔の病気 ━


口内炎の原因は、消化器疾患や呼吸器疾患、ホルモンバランスが崩れたり
など体が弱っている時に、口の中の粘膜が抵抗力を失って、細菌が繁殖し炎症
を起こす全身疾患によるものと、不適合な義歯、口の中の器械的な刺激などの
局所疾患によるものがあります。
 
また、別名「からすのお灸」と呼ばれている口角炎は、ビタミンBの不足、
口内細菌などによって口角がただれたり、出血して痛みを起こします。
 
治療として、全身状態の改善を図り、いつも口の中を清潔にするように努め、
【地倉 ちそう】のツボ刺激を行うと効果的です。
 
このツボは、脳溢血からくる言葉のもつれ、顔面神経麻痺(まひ)による
口のゆがみ、顔面痙攣(けいれん)、三叉神経痛などにも効果があります。
 
ツボ療法・・・唇の両端を口角といいますが、【地倉】のツボは、
       口角から外側半横指(指幅半分)のところにとります。


二日酔い(飲み過ぎ)

2015-06-03 14:42:10 | かんたん・ツボ療法

━ 二日酔い(飲み過ぎ) ━


ついつい飲み過ぎ、頭痛や吐き気、食欲不振、胸やけ、発汗などを
伴う「二日酔い」症状で苦しい朝を迎えることがあります。

二日酔いには、自身の代謝能力以上にアルコール飲料を摂取したために
アルコールを代謝する際にできる「アセトアルデヒド」よるものと、
過剰水分によって脳がむくんだために起こるタイプがあります。
 
脳がむくんだタイプの二日酔いは、お風呂や運動などで汗をかくことで、
体調がすっきりしてきますが、毒素である「アセトアルデヒド」による
二日酔いは、肝臓に血液を集めて、早くその毒素を分解する必要があり、
お風呂や運動をすると逆効果となります。
 
いずれの場合もツボ療法は有効で、肝臓の機能を調整し、二日酔いによる
不快症状を和らげ、徐々に元気が戻ってきます。
 
まずは、肋骨弓の下にある【期門】、手の【内関】のツボを左右片方ずつ
指先で押し込むようにゆっくりとした刺激を10~15回ほど繰り返し行って
ください。
 
 ツボ療法・・・両乳首から真下へ下がった線と肋骨の下(肋骨弓)が
        交わるところ【期門】のツボがあります。


婦人科系の悩み

2015-05-13 18:31:55 | かんたん・ツボ療法

━ 婦人科系の悩み ━


  更年期障害、生理不順、生理痛、不妊症、冷え症、頭痛、逆上せ、浮腫み
など様々な女性特有の不快な症状は、女性ホルモンや子宮・卵巣の働きと
関係していますが、多くの女性は病院にも行かず、我慢しているのが実情の
ようです。
 
 そこで重宝するのがツボ療法で、中でも別名「女三里」として女性特有な
不快症状の改善に幅広く使われるのが、足の『三陰交』穴です。
 
 腎、肝、脾の三つの陰の経絡が交わっていることから名が付けられた
『三陰交』のツボは、安産や逆子など出産に関わるものの特効穴でもあります。
 
    ツボ療法・・・足の内くるぶし上縁から指幅4本分上がったところで、
          脛骨の内側で、圧痛のあるところが『三陰交』です。


眩暈、逆上せ、腰痛

2015-04-15 14:50:29 | かんたん・ツボ療法

━  眩暈、逆上せ、腰痛 ━


 五臓六腑の“腑”には、「胃、胆、大腸、小腸、膀胱」と働きはあっても
存在のない「三焦」があります。
 
 この三焦は、気・血・水(津液)を全身に巡らすための重要な腑でも
あるのです。
 
 三寒四温のこの時期、体のバランスが崩れ、体調が乱れてしまい、
頭痛、眩暈、逆上せ、腰痛、倦怠感、婦人科疾患、泌尿器疾患などを訴える
人が多くなります。
 
 そこで、上焦・中焦・下焦の“三焦”を整える【三焦兪 さんしょうゆ】の
ツボが役に立ちます。 
 
 お風呂上りにうつ伏せになり、三焦兪のコリををゆっくり揉みほぐす
ように圧すと全身の気血が整い、元気がもどってきます。。 
 
  ツボ療法・・・第1・第2腰椎との間の背骨の左右両側2横指ほど
         離れたところが【三焦兪】のツボです。


心身の疲れ

2015-03-25 15:27:04 | かんたん・ツボ療法

━ 心身の疲れ(癒やしのツボ) ━


 “疲れる”とは、“憑(つ)かれる”という言葉から来ているとも言われて
いますが、身体に邪気(目には見えない悪いもの=悪霊など)が入り込み、
気血の流れが弱まった状態のことを指します。

 ツボ療法には、その疲れの邪気を取り除き、肉体や精神を癒やしてくれる
ツボがあります。

 それが手のひらのほぼ中央にある【労宮 ろうきゅう】のツボです。

 【労宮】の“労”は、心労・疲労の労、“宮”は部屋(館)を表し、
疲労の部屋(=疲労の反応がもっとも現れる場所)と見做します。

 気分が憂鬱(ゆううつ)、イライラ、不眠、また人前でのスピーチ、
面接などでのこころの緊張感などのときには、反対側の親指で【労宮】を
揉みほぐすように刺激してみてください。

 こころがリラックスして、自然体で行動できるようになります。

 また、【内関】のツボを併用するとより効果がアップします。
 
    ツボ療法・・・【労宮】穴は、手のひらのほぼ中央で、
           第3指関節と第4指関節の間にあります。


膀胱炎、尿道炎

2015-03-04 14:02:28 | かんたん・ツボ療法

━ 膀胱炎、尿道炎、過活動膀胱 ━


  大便と違って、尿には本来細菌は存在せず“綺麗なもの”です。
 
 しかし、膀胱に結石や腫瘍ができたり、身体の抵抗力が衰えたりすると、
尿道から侵入した細菌が膀胱や尿道で繁殖して炎症を起こします。
 
 膀胱や尿道を健康に保つための秘訣は、過労を避け、尿意を感じたら
我慢せず、尿の正常な流れと適度な量と濃度を保持することにあると言えます。
 
 まずは、安静にして保温に努め、水分を多く摂るようにします。
 
 そして、下腹部の気血の循行を整える【膀胱兪 ぼうこうゆ】
【関元 かんげん】のツボに温灸刺激を繰り返して行うと良い結果が得られます。
         
 
  【膀胱兪】 → 第二仙椎の棘突起下の左右2横指(指幅2本分)の
            ところにあるツボ
  【関元】 →  臍(へそ)下4横指(指幅4本分)のところにあるツボ。


動悸・息切れ

2015-02-18 13:51:29 | かんたん・ツボ療法

━ 動悸・息切れ、肋間神経痛 ━

 
  私たち現代人は、ストレスを避けて生活することは不可能ですが、
ストレスを受け止めるときの心の反応が過剰になると、不安や緊張が起こり、
胸がドキドキしたり、息切れや胸苦しさ、心臓部の圧迫感、顔面紅潮、
血圧上昇、多汗などのなどの症状が生まれます。
 
 症状が激しく、病的なものは早めに医師の診断を受けるべきですが、
心身の安静、リラックスをはかってツボ療法を行ってみて下さい。
 
 そこで効果を発揮するのが【ダン中 だんちゅう】のツボです。
 
 【ダン中】は、交感神経の緊張を抑え、動悸・息切れ・胸苦しさなど
の症状を和らげる効果があります。
 
 またこのツボは、肋間神経痛、イライラ、気管支炎、神経衰弱など
にも有効です。
 
 ツボ療法・・・左右乳頭間で胸骨の正中が【ダン中】のツボです。


三叉神経痛、目の疲れ

2014-12-10 16:29:54 | かんたん・ツボ療法

━ 三叉神経痛、目の疲れ ━


神経の支配領域に、繰り返して起こる激痛の発作を「神経痛」と呼びますが、
顔の視覚神経である三叉神経が侵されると、顎や額、目の周りなどの片側に
焼けるような、えぐるような、電気でもかけられたようなズキンとした
発作性の痛み(1~2分ほど)が繰り返し起こります。

患者の多くは40歳以降で、女性に多く発症し、痛みの部位は、上あごが
最も多く(三叉神経第2枝)、下あご(第3枝)、前頭部(第1枝)の順です。

ピリピリ(ズキン)とした痛みのために食事も睡眠も摂れず、心身ともに
衰弱してしまうこともあります。

治療法として、抗てんかん薬(普通の鎮痛剤では効果がない)が有効で、
発作を予防する働きがあります。

また、神経ブロック療法をする場合もありますが、ツボ療法を併用すると
さらに効果的です。

特に前頭部、目の周りの痛みには、【攅竹 さんちく】【四白 しはく】の
ツボ刺激が効果を発揮します。

ツボ療法・・・左右の眉(まゆ)の内側の端が【攅竹】のツボです。


腓骨神経麻痺

2014-11-26 14:46:28 | かんたん・ツボ療法

━ 腓骨神経麻痺、脚の神経痛 ━ 


 椅子に腰かけて足を組む姿勢を長時間続けたり、窮屈なジーンズのような
厚手のズボンをはいて、庭の草むしりや畑仕事でしゃがむ姿勢をとったり
したことが誘因となって、足首や足指を持ち上げる(背屈)ことができない
“腓骨神経麻痺”になることがあります。
 
 その結果、下腿外側から足の甲にかけての痺れや感覚異常、つまずき易い、
スリッパなどが脱げやすいなどの症状が現れます。
 
  腓骨神経は、膝関節外側を通っているので、締め付けるようなズボンや
ハイソックスなどは避け、その神経が圧迫されないように気をつけます。
 
 そして効果的なのが【陽交】のツボです。
 
 また、この【陽交】穴は、、脚の神経痛、腰痛などにも効果があります。
 
   ツボ療法・・・外踝から指幅7本分上方に向かったほぼ下腿外側中央の
         ところにあるのが【陽交】のツボです。


胃の不快感

2014-11-12 13:43:03 | かんたん・ツボ療法

━ 胃の不快感(吐き気・嘔吐) ━


 「“胃”は“意”なり」という言葉があるように、“胃”の腑は“意”識
(心=感情)と深くかかわりがあり、精神的なストレスが続くと胃の働きが
低下し、胃が悪いと感情にも影響し、思い憂う(くよくよ悩み、心配する)
ようになります。
 
 その上、質や量、時間を無視しての食事は、胃が悲鳴をあげて、食欲不振、
消化不良、吐き気、嘔吐、胃のもたれ、膨満感などとして症状を訴えてきます。
 
 まずは規則正しく養生に努め、趣味やスポーツなどの楽しみをする機会を
ふやし、ストレスを上手に解消する時間を持つようにします。
 
 そして、ツボ療法を加えるとより効果がアップします。
 
 そこでお勧めなのが【巨闕 こけつ】のツボです。
 
 また、それに【中かん】の穴を加えるとさらに効果的です。
 
  ツボ療法・・・・鳩尾(みぞおち)にある尖った骨(剣状突起)の下
         2横指(指幅2本分)おへそに向かったところに
         【巨闕】のツボがあります。