━ バストアップ、乳腺炎、乳汁不足、 ━
ホルモンは、体内で行われている様々な代謝を調整し、身体が絶えず良好な
状態に保たれるように働いています。
これらのホルモンは、内分泌器官から分泌されますが、加齢とともに変化
します。
特に、女性らしさを保つための女性ホルモンの分泌が低下すると、皮膚は
乾燥し、髪の毛も減り、乳房も小さくなったりなど、健康・美容にも影響して
きます。
ツボ療法には、女性ホルモンの分泌を促し、豊胸、バストアップに効果的な
ツボが数多くあります。
そのひとつが【乳根 にゅうこん】のツボです。
左右の人差し指を重ねて、3~4秒ほど圧しては離すの刺激を繰り返して
行います。
また、乳汁不足、乳腺炎、肋間神経痛などに【乳根】のツボは効果を発揮
します。
ツボ療法・・・乳頭(乳首)より指幅2本分ほど下がった
ところが【乳根】のツボです。
━ 三叉神経痛、慢性頭痛 ━
ヒトのからだに流れている神経には、感覚を司る求心性の“知覚神経”が
ありますが、その神経に痛みが起こるのが「神経痛」です。
神経痛という名前は、昔から身近に使われてきましたが、実は病名ではなく、
神経の支配領域に起こる激痛発作を指すことばで、次のような特徴をもって
います。
・えぐられるような、突き刺さるような、電気が走るような痛み。
・発作的な痛みだが、痛みのある時期とない時期を繰り返す。
・神経の走行に沿って痛みが現れる。
・健康な人ならなんでもないような刺激でも急に痛みが起こる。
この神経痛の中で、片側の顔面に突然ズキンとした激しい発作性の痛みが
1~2分ほど襲って来る「三叉神経痛」は、40歳以後の女性に多く発症し、
原因不明の場合がほとんどです。
この痛みに普通の鎮痛剤では効果的ではなく、抗てんかん薬が有効ですが、
ツボ療法を行うとより早く痛みが和らいできます。
そこで奏効するのが【懸釐 けんり】のツボです。
しゃべったり、ものを噛んだり、顔を洗ったりするだけでも発作性の痛みが
始まることもあるので、指先で圧しながら円を描くように、心地よい刺激を
【懸釐】穴へくり返しおこないます。
また、慢性的な頭の痛みにも【懸釐】のツボは効果を発揮します。
ツボ療法・・・もみ上げを真直ぐ上方へ向かった線上と眉の高さの線が
交わったところが【懸釐】のツボです。
━ 足のむくみ(浮腫)、下肢の倦怠感 ━
“むくみ”は医学的には、浮腫(ふしゅ)といいますが、体重が増えて、
指で押すと凹んでしばらく指の跡が残ります。
しかしむくみではなく、太った場合では、押しても摘まんでも指を離せば
すぐに元にもどります。
むくみがでることは、重大な病気(心臓病、腎臓病、甲状腺機能低下症、
ビタミン欠乏症、妊娠中毒症など)が潜んでいることがあるので、内科医の
正確な診断を受けることも大切です。
ところが、過労、運動不足、寝不足、長時間の起立や座業など、病気とは
無関係に起こるむくみもいくらでもあります。
そこで効果的なのが【豊隆 ほうりゅう】のツボです。
草木でも根の部分に水が多いと"根腐れ"するように、むくんだ足のままでは
「不足」の毎日となってしまいます。
「老化は足から」です。親指の先で【豊隆】穴をじっくり圧し込むように
刺激を繰り返して行います。
ツボ療法・・・膝蓋骨(膝の皿)の下端と足首の外踝を結んだ線の
ほぼ中間のところが【豊隆】のツボです。
━ 耳鳴り、耳の閉塞感、難聴、疲れ目 ━
現代医学とそれに基づいた医療技術の進歩・発達によって、感染症や
器質的疾患に対して大いに成果を上げ、治る病気が多くなってきました。
ところが、がんやアレルギー疾患、慢性病、特定疾患の難病などは原因不明、
治療困難な厄介な病気となって年々増え続けています。
また、"耳鳴り"のような病気でない病気もその原因があまりよく分かって
おらず、治療法も確立されていないのが現状です。
そして、耳鳴りに悩む人は意外と多く、大部分が自覚的耳鳴り(自分だけに
しか聞こえない耳鳴り)で、他人に理解してもらえないため非常に辛く、
様々な不安がつのり、精神的にまいってしまう人もいます。
まずは不安を取り除くこと、その上でツボ刺激することが"耳鳴り"の最良の
治療法となります。
そこで効果的なのが【和リョウ わりょう】のツボです。
人差し指の先でゆっくり圧し込むように【和リョウ】穴を3秒ほど刺激し、
その動作を数回繰り返して行います。
また、耳の閉塞感、難聴、疲れ目などにも【和リョウ】穴は効果を発揮します。
ツボ療法・・・頬骨弓後端部の上縁で耳の直ぐ前のところが
【和リョウ】のツボです。