ソコにあったもの。

いつも通る街並み。
でもある日、見慣れた街に忽然とコンビニがオープンしている事がある。

その瞬間、まず思うのは、
ソコに以前、何かがあったのか？
何かがソコにあったはずなのだが、それは一体何だったのか？
それがどうしても思い出せない。

そんな時、ふと思う。
私が死んだ後もこんな感じがいいなぁ、と。

自分が死んだ後、残された人々の記憶には、
誰かが存在してたはずだが、
それが誰だったか、どんな人だったか思い出せない。
そんな感じが一番いいなぁ。

それぐらいのあやふやな存在の残り方がいいな。
もしくは完全に忘れてくれるか、のどっちかだな。

よく名を残したい！
という主に男子がいるようだが、
私には全く理解出来かねる発想なのだ。

自分の名前も、存在も、
死んだらキレイさっぱり消し去りたい。

キライ、キライ、キライっ！！

理由があってキライな人間はいる。

どうも言ってる事がおかしいよな、
とか、
態度が横柄でイヤ！
とかね。

でも、
生理的にどーしてもイヤっ！
という、
とにかくキライな、あの人。。

視界に入れたくないから、
そっちは見ない。
そっちは通らない。
挨拶以外の会話はしない。

その存在がなかったかのように
消しているのだが、、、

いやが上でも、その人の発する音が聞こえてくる。
その発する音が生理的に受けつけないのだ。

最悪のなのが耳をつんざく、
ズッ、ズッー、ズー！！！
という大音響の鼻かみ音。
あの音を平気で出せる神経をまず疑う。

前世がブタではないか？
と疑う、ブタの発するような息づかいの音。
いや、最近思うのはブタではなく、
ガマガエルか？
いや、アヒルかも？
と、
グヒッ、だの、ブヒッ、だの、
とにかく生理的に絶対、ワタシ、ダメ、、、
という音を常時発する。

なるべく近寄らないようにしてるのだが、
近くに来られた時は鳥肌モノ。。
身近でその音を聞く羽目になるのだ。。

朝礼の時に起立しながら足でダンス？してるのも、
直立でビシッと立っていられず、いつもゆらゆら揺れているのも
とにかく不愉快。

私からは決して話かけないが、
いきなり彼女から話かけられると、
ギョッ！！！とする。。

あぁ、いやだ、いやだ。