YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

日本最西端で皆既月食を見る!!

2018-07-31 08:00:58 | 


お久しぶりです!
見てきました皆既月食!!!
しかも日本最西端(≧∀≦)



ダイナミックで美しい大自然に囲まれた絶海の孤島、与那国島。台湾までわずか111kmの国境の島。







この素晴らしいロケーションで見る、日本で最後に沈む赤い月!!!

これがその月



月が完全に地球の影に入った時だけに見ることができる、ちょっとミステリアスな赤銅色の月。

地球に遮られた太陽光ですが、波長の長い赤色だけは、地球の大気に屈折して月に届くのだそうです。光って不思議。

今回の月食は月が地球の影に隠れたまま沈んでいく、ある意味ちょっと珍しい月食。しかも皆既月食の時間が今世紀最長。

見てみたい!
海に沈んでいく赤い月!!!

そんなちょっとした思いつきで、こんな果てまで行ってきてしまいました。

なんてロマンチックな大冒険(笑)
与那国島探訪記はこちら↓
自然観察系旅日記 うにまるが行く!



海にできる月の道。
月明かりにキラキラと輝く水面。

月が陰るにつれ、 なんと火星の道も見えてきました。写真には収められなかったのですが、肉眼では光の道が2本、はっきりと確認できました。それだけで、すでに神秘的!!!!!

さて、わたしがどんな場所でこの素晴らしい天体ショーを見たのかというと、名もない西海岸の断崖の上…とでもいえばよいのでしょうか。

現地に不慣れなうえ、真っ暗な夜中の観測。最初は自力で観測する気で来たのですが、最終的に、島で唯一のナイトツアーを催行しているガイドさんに直談判。このスペシャルな月食観測ツアーを組んでいただきました。最終的に宿の人も誘って3人で参加。



これは少しずつ空が白み始めた頃に撮影したもの。右端でスマホをいじっている方がいます。

わかりますか、真ん中あたり、水平線にある帯状の雲の上あたり、左下に火星と、右上に赤い月がうっすら写っています。

ここ、人工的な明かりがほとんどないんです。ほとんどというのは灯台の灯りだけが時々旋回してくるためです。

ガイドさんによると、日本の西端を守る灯台のライトは通常よりもずっと強いんだそうです。ということは、自力で観に行こうとしていた場所では、確実に灯台の明かりが邪魔になっなっていたと思われます。さすが現地ガイドさん!!!

というわけで、月が欠けていく様子も、だんだんと空が明るくなり、火星や月の光が周囲の光に溶け込んでいく様子も、しっかりと観察することができました。



3:20から観測していたのですが、コンデジでは明るすぎる月はぼやけてしまい、月がだいぶ暗くなってから、ようやく撮影できるようになりました。

この明るさの違い!!



月が欠けていくにつれ、姿を現し出す星たち。写真には写っていませんが、満月の光に照らされて数えるほどしか見えなかった星が、月食が進行するにつれ、少しずつ増え、最後は満天の星空へと変わりました。

月の右には天の川、後ろを振り向くと登り始めてきたオリオン座やすばる。カシオペアや北極星。北極星の位置はずいぶんと低く、ここが遠く離れた南の島なんだということを教えてくれていました。

また、写真では分かりませんが、皆既月食中も、海に光の道は見えていました。本当にうっすらとですが、月の道と火星の道。最初は見えなかった火星の道の方がはっきり見えて、月の明るさがすっかり弱まったことが分かります。

それでもこれだけしっかりと見ることができるのだから、太陽の光というのは本当にすごい。去年の皆既日食の様子と重なり、太陽の存在の大きさを改めて感じました。
速報!マドラス皆既日食!!



そして、夜明けが近づき、白み始める空。最初にその明るさの違いが感じられたのが水面の光の道。それがだんだんと薄くなっていることに気付きました。月や火星の高度がずいぶん下がったことによる影響かもしれませんが、気づけば星の数も少なくなってきました。

月と火星はそれでも見えていたのですが、残念ながら最後は雲の中に消えてしまいました。



空も明るくなり、撮影ではここまでが限度。実際には5:40過ぎに雲の中へ。

西日本経済新聞さんが素晴らしい写真を提供してくれていました↓

ネタ元はこちら

最西端の灯台が写っているので、「夕日が見える丘」から撮影したのかな?



一方我々はというと、断崖絶壁の上にある草はら。最後の最後、雲から月が現れないかと粘ったのですが、残念ながら海に沈む赤い月は見られませんでした。

それでも、この広大な海を見渡すロケーションで空の明るさが刻一刻と変わる様子をダイナミックに感じられた今回の天体ショー。

最高に贅沢な時間でありました。



夜明け前からこんなにも明るい空。
地球に遮られても、月を照らす太陽の光。その反射光ですら地球の海面を照らすほどの明るさを持っているなんて…

太陽ってやっぱりすごい!!!

そして、その太陽があるから地球があり、わたしがいる!!!

また一つ地球の奇跡に出会えた気分。



こんな素敵なツアーを快く引き受けてくださった「与那国島風(う)牧場/たんぽぽ流ツアー」さんに心から感謝です。そして、この感動を共有してくれた宿の皆さんありがとう!!

ちなみに、たんぽぽ流ツアーさんでは、冒険ツアーや星空ツアー、レンタサイクル、与那国馬とのふれあいなど多様な企画を行なっています。今回のことでもわかるようにアレンジにも応じてくれそう。与那国島へ行くなら心強い味方になってくれそうです。
HPはこちら

今夜は火星が最も地球に近づく夜。15年ぶりにぶりの大接近!!!
みんなで夜空を見上げましょう。



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