Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

救急室での夢想

2009-07-11 | 想い・雑感
今日の日直は今のところちょいと閑なので
しばし空想・・・

交通事故発生
ひき逃げ事故で犯人は逃走
受傷した人はA総合病院救命救急センターに救急搬送された
頭部の損傷著しいが搬送途中呼吸はあり血圧も何とか維持されていた
しかしセンター到着後心肺停止
直ちに蘇生が行われ 挿管の上人工呼吸器に繋がれた

証明書などはまったく身に着けておらず
顔面の損傷が著しく
指紋も登録されていないということで個人識別不能であったが
わが子ではないかと名乗る夫婦らしき男女が現れた
衣類などからその夫婦により本人確認がなされた

センター長より脳死の可能性が高いことを説明され
夫婦は脳死判定開始に同意した
判定結果は脳死と認定された・・・


?1 以上の状況で脳死判定を開始できるのか
?2 事故が故意のひき逃げである可能性を短期間に否定できるのか
?3 家族確認のために血液型確認さらにはDNA鑑定まで行うのか
?4 夫婦が移植に同意した時点で次のステップへ行ってしまうのか
?4 脳死判定後に事件性が判明した場合被害者への医療行為を継続してよいのか
?5 医療行為を継続した場合脳死を死と法律で断じれば死者への医療行為と成り医療費は支払われないのか

などということをうだうだ夢想しているうちに
救急患者さんとのお呼びです
失礼