あらし

急患手術から出てくると
外は嵐
雷が鳴り響いている

さあ今日は当直
どうかゆっくりできますようにと願うはしから

もう一人緊急手術をすることに

外と同様
中も嵐・・・

祭り太鼓

夏の祭り太鼓が響く
体が震える

太鼓の皮を張りすぎると破れるし
緩むと響かない

緊張しすぎると心は破れるかもしれないが
張りを無くすと
ひびかない

相手の気持ちを感じ
それに呼応できる心の張りを保つには
今を大事に考え行動するしかない

悲しみ

悲しみがあしにからみつくと
歩けない
歩こうとするとこけてしまう

そいつをほどいて
背中に背負って
また歩き出す

その重みで
かえって地に足が着き
しっかりと歩いていけたりもする