Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

時を刻む

2006-09-15 | 想い・雑感
 最近の時計は、アラーム以外には音がほとんどしないものが増えた。

 以前の時計の多くは、秒針が進むごとに、歯車が発する声が聞こえたものだし、
振り子時計などは、振り子が振れるたびにチックタックと音がし、まさに時を
刻んでいるという感じだった。

 当直室に置いてある古びた時計は、1秒ごとに音がする。
 その音を聞いていると
 新幹線の車窓から眺める景色が、あっという間に飛び去っていくように
 今という瞬間が、あっという間に過去になっていくことを  強く感じる。

 さらには、迫り来る未来も考えざるを得ない。
 でもなかなか、死という未来を実感することは難しい。
 病を得ることにより、やっと近づく自分の死を見つめるようになるのだろう。

 癌であることを伝える重みを、改めて感じる。