秩父市上吉田の女部田で毎年1月13日に虚空蔵さま縁日が開かれると、郷土資料を調べている時に知った。
今の時代、縁日と聞くと露店が立ち並んだりする光景を想像しがちだが、地元の手作り感ある佳いものらしい。
幸いなことに、今年の1月13日は成人の日で休日だったので見学に出掛けたのです。
県道37号で、道の駅龍勢会館、万年橋を通り過ぎ、合角ダム方面へ向かう途中に女部田地区がある。
女部田、ネットではオナブタと出るが、現地で伺うと耳にはナブタと聴こえた。どっちが正しいのかしら?
縁日が開かれるお堂は県道から少し入った場所だが、虚空蔵菩薩縁日の幟旗が立っていたのですぐ判った。
お堂の両脇に張られた幕は、願掛けが叶った際に奉納された幟旗が繋ぎ合わせたものだった。
古いものでは大正10年の奉納されたものもありました。
自由に撮影して構わないと仰っていただいたので、お経をあげているところだったが撮らせて頂いた。
祭壇の左右に飾られた紙の椿の花と串に刺された団子。
団子は2・3・3・2個と串に刺され、串は地区全戸の数だけあると伺った。
縁日の終了時に各家に持ち帰るらしが、刺された団子の数の意味を伺い忘れてシマッタ。正月ボケであります。
御堂の両脇には、「虚空蔵大士」「参拝記念」と書かれた短冊が結わえられた笹が竹の筒に入っていた。
希望者は頂けるようで、可愛らしい赤ちゃんがもらっていたよ^^
道中、石間のあたりで御堂の場所を尋ねたら『福引きに行くのかい?』と聞かれた意味が判った。
地元の方だけでなく、お賽銭をあげた人も福引きをさせて頂けるようだ。籠に入った色とりどりのくじが綺麗。
福引の引換は御堂の隣の旧公会堂で行われていた。バケツやティッシュ、ジュースなんかが当たっていたよ。
子供心にこういうのって愉しいのよね^^
何度もくじを引いてはお母さんに『もうこれで終わりにしなさい』って言われていたよ。なんとも微笑ましい情景だ。
秩父市上吉田は虚空蔵様縁日、新春にふさわしいほっこりした佳いものでありました。
快く見学させて頂き、ありがとうございました。