私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

映画鑑賞

2015-05-26 14:00:38 | 日記

May 26, 2015

久しぶりに日本映画をみた。「繕い裁つ人」、原作は池辺葵の人気漫画、監督は三島有紀子だ。だいぶ前になるが、NHKラジオの深夜便で紹介されていたときに、ぜひ見たいと思った映画だ。簡単なあらすじはパンフから、「神戸にある洋裁店の二代目店主が作る一点ものの新作は、たちまち売れてしまう人気商品。だが彼女は、先代の作った服の仕立て直しに力を注ぎ、新作はわずかしか作らない。そんな彼女の前に、ブランド化を提案する大手デパートの社員が現れるが・・・。」とある。主演の中谷美紀さんが素敵だった。三〇代でこういう女性にあこがれる人は多いだろう。また神戸の街も美しい。落ち着いた都会の雰囲気を、家々も風景も醸し出している。そう、すべては映画の中のお話としてみれば、満足がいく作品だ。

ここで今日の朝日新聞朝刊の『文化・文芸』欄の記事が頭に浮かんだ。カンヌ映画祭で、社会派が圧勝したということが書かれてあった。最高賞は難民の苦しみを描いた作品だという。あまり映画を見ているわけではないので、大きなことは言えないが、「繕い裁つ人」をみて私が物足りなく感じたのはこのこと、つまり社会性だ。これはこの映画に求めるものではないとしても、いま日本は何かに目をつぶり、誰かを犠牲にして上っ面だけで進んできているように思う。せっかく美しい映画をみたのにこれではみもふたもないが、映画鑑賞の後に考えたことだ。

画像は、3年ほど前に友人から頂いた鉢だ。咲くに任せてしまったのでお行儀が悪い枝ぶりだが、来年はもう少し形を整えたい。

 


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