私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

夏日

2019-05-27 11:14:05 | 日記

May 27, 2019

まだ5月だというのに、夏日が続いている。高齢者は熱中症に注意という声を聞きながら、毎日駅前までは出かけている。往きは徒歩で、帰りはバスでというお決まりのコースだが、毎日小さな発見があったりして、家にこもっているよりは精神衛生上いいのかもしれない。昨日は、あまりテレビを見ない私も、トランプ大統領の来日のニュースを見続けた。これといって興味ある話題があるわけではないが、映像を見ているだけで面白い。歴代の大統領と比べると軽い感じだが、これが現代というもの、つまり日本だけでなく世界の風潮なのだろう。しかし、ゴルフや食事などの、これでもかこれでもかといった贅沢な接待を見ていると、毎日の生活にあくせくしている多くの日本人はどう考えているだろうかなどと思ったりする。私はもう高齢で、声高に発言できる立場ではないが、何かもやもやとした思いはあった。

外に出かけるといっても、大半の時間は家で過ごしている。最近レースのカーテンが気になって、この住宅に越してきたとき(20年前)にあつらえたものを新しくしようと思い立った。さっそく駅前のヨーカ堂で、手ごろなものを購入して付け替えようとしたら、丈が少し短い。一番長いものを購入したのにと思いつつ、オーダーをするほどの余裕もないので、下の部分の上げをぎりぎりまで縫い直し、少し短めだがかえって軽やかな感じがすると勝手に解釈した。それにしても、この住宅に越して来たときは、友人や妹たちがいろいろと助けてくれた。カーテン類も下の妹が買ってきてくれて、上の妹が丈を調節してくれたことを思い出す。今は皆70歳を過ぎて、とても助けてはもらえない。針に糸を通すのに四苦八苦しながらカーテンの裾上げを完了したが、すっかり疲れて、少し横になった休んだ。

梅雨の前のこの暑さ、気象の点だけを見ても、何か落ち着かない空気が日常の生活を覆っている。画像は、切り花の「アルストロメリア」。


読書会(坂井孝一『承久の乱』中公新書)

2019-05-19 08:49:12 | 日記

May 21、2019

私が担当に当たっていたため、新聞広告を見て選んだ1冊だ。本を選ぶとき、私の頭の中には、これがいいことか悪いことかわ別にして、どうしても右か左かといった思いが先行してしまう。そういう点では、自信のある選書ではなかったが、久しく忘れていた中世の日本を振り替えることができた。本書は、どちらかといえば、歴史観を排除し、あるがままに歴史を語っている。そういった点で物足りなさはあったが、歴史のある時を物語る事項を知るには、よかったのかもしれない。著者は、「八百年後に生きる我々は想定外な出来事が起きることも、結果も知っている、勝因・敗因を分析し、その意味・価値を考察できる立場にある。とすれば、必然的にこうなる運命にあったと結果を予定調和的に受け止めるのではなく、想定外の出来事や、最終的に一つだけ選択された決断の真の意味・価値を分析し、その意味を明らかにすべきではないのか、そう考える。」と、随所で書いている。その通りだろう。
 
白河天皇以来続いた院政と、同時に進行した武士の世。振り返ってみると、中世の日本は、朝廷と幕府がうまく調和を取って世の中を収めてきた時代ともいえる。そういう中で起こった「承久の乱」は、当時力のあった後鳥羽上皇が、北条義時の討伐を図り敗北した乱だ。この乱は、その後の紆余曲折はあったものの、明治維新まで続く武家政権の幕開けとなった出来事である。歴史を学ぶことは、現代を知ることでもある。最近、令和への改元に伴って、メディアなどで保守的な雰囲気を助長する動きがあることには、注視していきたい。第2次戦争へと続いた世の中の流れを繰り返してはならないと強く思う。
 
画像は、妹のメールから、「ジキタリス」。

梅雨が近い

2019-05-17 12:51:41 | 日記

May 17, 2019

5月16、17日(木、金)
点訳の勉強会で武蔵境まで出かける。午後1時に始まるが、ローカルで行くので少し早めに出て、新宿で軽食のランチを済ませ、中央線で武蔵境まで行く。8人のメンバーのうち2名が欠席だった。8人で2000ページ以上の英和辞典の点訳、やっと1200ぺージ余まで来ているが、皆が元気で最後まで点訳できるか心配ではある。蒸し暑くなってきたこともあり、夜中に目が覚めて神経が高ぶってすぐに眠れない。起きて顔を洗い、預かっている点訳のファイルを整理しなおす。同じことを何度も見直したりしている自分の行動が疎ましいが、なかなか全体像を把握することが難しい。言ってみれば認知症の入り口に来ているということなどだろう。翌日は、原稿をコピーしたり、ちょっとした買い物などを済ませるために駅前まで出かける。お昼近くなり、バスの時間に余裕あったので、バス停の前の「箱根そば」で、冷やしとろろそばを食べて帰宅した。

次に21日の読書会について記すつもりだったが、このブログは、いったんここで終了する。画像は、妹の庭で撮った。

 


クリムト展

2019-05-14 17:26:10 | 日記

May 14, 2019

5月14日(火)
友人と、都美術館で開催されている「クリムト展」を見てきた。最近は美術館に足を運ぶことも少なくなった。日本での今回のような大掛かりなクリムト展は珍しく、ウイーン旅行の際に見てこられたという友人を誘って出かけた。これまでも日本で展示されたものを見たことはあったが、あらためて、画集を見て頭の中に残るクリムトの色の本物を見たかった。「ウィーンと日本1900」という副題がついた展覧会、ジャポニズムの影響なども絵の中の随所に見られた。父親が金細工職人だったということもあってか、金箔をあしらい色鮮やかな衣服をまとった女性像は美しく、イメージの中にあったクリムトの作品を満喫できた。クリムトとエロスなど、この画家について語られることは多いが、そういったことから離れて、久しぶりに芸術作品に触れたという思いだった。

19世紀末ウイーンの爛熟する文化の中で花開いた一人の画家の美しい作品を、ゆっくり鑑賞できたことがうれしい。小雨が降る日だったが、葉桜になった上野の桜並木の緑も目をいやしてくれた。だんだんこういう機会を持てなくなると思いつつ、この1日を有意義に過ごせたことを、ご一緒してくださった友人にも感謝したい。しかし、美術館での絵画鑑賞は疲れます。

画像は、1枚だけ購入した絵ハガキを撮ったもの。「オイゲニア・プリマフェージの肖像」(豊田市美術館所蔵)。

 

 


歯医者に飛び込んだり・・・

2019-05-09 18:20:39 | 日記

May 9, 2019

朝、何かのはずみで前歯が欠けてしまい、固形物を食べることができなくなってしまった。かかりつけの歯医者さんに事情を話して、予約の人で埋まっている間に何とかねじ込んでもらい、食べることに不自由はないようにしてもらった。1日がかりだったが、いつも親切にしてくださる医師に感謝したい。妹の家から帰ってきて以来、何やかやと忙しい。特別縛られることはしていないが、2,3日でも家を離れると、日常を取り戻すのに時間がかかる。これも加齢のなせることか。

あたふたしているうちに、時はどんどん過ぎていく。新緑の季節、外を散策するには気持のよい季節なのだが、こうして身辺の雑事に追われている。ボランティアとはいえ、今携わっている英和辞典の点訳の手元に預っている分は、16日の例会までには終わらせたいが、集中力が続かずなかなか進まない。まあ頑張ろう。

読書会をご一緒している友人から、具合が悪いので次回の読書会は欠席するという連絡が入った。私と同年齢、我がことのようにずしっと心にかかる。私もこのところあまり体調がよくない。何か体に重りをぶら下げているような感じだ。季節の変わり目、加齢、何をとっても良い状況はない。若い時は年のことなど考えずに過ごしていた。こうして友人も自分も老いていくのだと、しみじみ考える日々である。日が長くなったので、夕方駅前まで出かけて、自家製のマーマレードを入れる小瓶を100円ショップでいくつか買ってきた。以前ほどたくさんはできなくなってしまったが、それでもおいしいと言ってくださる方のためにも作り続けたい。

画像は、友人のメールから。舘林のつつじ園で撮られたとのこと。実物を見てみたい。


連休

2019-05-03 12:33:25 | 日記

May 3. 2019

今年は、4月27日の土曜日から始まり5月6日まで続く10連休だ。私には関係ないが、働いている人たちにとっては大きな贈りものになるのだろう。この連休を狙ったわけではないが、妹からの誘いの電話もあって、4月30日から2泊3日の予定で千葉に住む一番下の妹の家に出かけた。私の5人姉妹の下の2人が、千葉市郊外の歩いて2、3分の距離に住んでいる。私が滞在中は、主人が亡くなり今は一人暮らしの下から2番目の妹が加わり夕食を共にした。1日には連れ立って、近くのDIC川村記念美術館へ、妹の主人の運転する車で連れて行ってもらった。この美術館は、印刷インキのトップメーカーDICが所有する広大な土地が、芝生と木々に囲まれた散策路になっている。新緑の季節、まさに森林浴を満喫した。こうして実家に帰ったような気持ちでくつろげる妹の家が、2時間ほどかかるとはいえ電車を乗り継いで行ける場所にあることがうれしい。4月30日の誕生日を過ぎて、私も82歳になったが、何とか自分の足で頭で行動できる今の状態が長く続くことを願っている。

帰りはいままで使ったことがなかった、東京駅までの高速バスを初体験してみた。1時間以内で着くと妹から聞いていたが、やはり連休、1時間半以上かかった。それでも乗り換えたりしなくて済むので、これはなかなかいいものだと思った。終点地の東京駅八重洲口では、さすが連休時の東京駅、洗面所を使おうと寄った大丸百貨店が、東京土産を買う人でごった返していた。人々の間を何とか通り抜けて、JR1番2番線ホームから出る青梅行きに乗り新宿に出て小田急線で最寄りの駅まで帰り着いた。なんていうこともない行動の過程をこまごまと書いているのは、心細くなり始めている行動パターンを確かめているためだ。笑ってください。帰宅すると、郵便受けに点訳関係の依頼のファイルがいくつも届いていた。さらに近くの友人から夕食にお招きの電話があった。一人暮らしでも、いろいろと心配りしてくれる友人、妹たちのおかげでにぎやかに過ごせることに感謝したい。

画像は、妹の家の庭で撮ったエビネ蘭。