February 27, 2019
点訳をご一緒している方と、小石川後楽園に梅を見に出かけた。文京区は若いころにはなじみのある土地だった。実際にお茶の水の近くの小さな出版社で働いていたこともある。しかし50年近く経つと記憶も薄れ、懐かしいといった思いまで遠のいていく。この日は梅を見るためではなく、3月の点訳の勉強会が休みになったこともあり、気の合う同年代の女性と食事をしながら散策するという予定だった。彼女は点訳では私よりははるかに先輩なので、疑問点も質問したかった。点訳でもいろいろなグループにかかわってきたが、現在の英和辞典の点訳の会が一番居心地がいい。どこまで続けられるかわからないが、毎日机に向かえることがあるのはありがたいと思う。
最後に新宿まで出て一人になって小田急線の改札を通ろうとしたとき、パスモとバスの定期を挟んである定期券がないことに気付いた。多分上着を脱いだ時にポケットから落ちたのだろう。探しようもないのであきらめて帰宅の電車に乗った。振り返ってみると、ここ2年程、外出すると、買ったものを置き忘れるとか、必ずなにか不都合なことがが起きている。すべて加齢に原因がある。こういった心もとない現象は、経験して初めて実感することだ。もっと大切なものをなくさないよう気をつけろという警鐘だと考えよう。今後ますますがっかりする日常が待っていると思うとふさぎがちになるが、気を取り直そう。生協に頼んであった夏みかんが2キロ届いているので、明日はジャムづくりに専念しよう。
画像は、小石川後楽園で撮った。桜と比べて梅はさびしい花だと思った。