私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

読書会、点訳の会

2020-01-20 21:34:08 | 日記
January 23, 2020
1月21日(火)
2020年最初の読書会、ここ数日いろいろあって、本にゆっくりと向き合う心境ではなかった。こうして慣れ親しんだ読書会の方々と、くつろいで本の話ができることは、うれしい。 本は、ガブリエル カッツ『パリに見いだされたピアニスト』(マグノリアブックス)。 映画のノベライズであり、同名の邦題で、日本でも上映された。たまたま近くの映画館で上映されていたので見に行ったが、ほぼ原作通りだったと思う。というのは、この頃物忘れがひどくて、よく内容は覚えていない。ただ、本書はCD付きだとよかったと思うほどにピアノの名曲が登場するので、映画を見る機会があったことは良かった。
 
1月23日(木)
やはり今年最初の点訳の会。新しい方が入会したり、やめる方があったりしているが、私は、この会に関しては、あまり他人は意識しない。いつも校正を交換し合う方数名との交流を大切にしている。そんなことよりも、私のパソコンがなかなかうまく進まない。フロッピーデスクとパソコンとの関係がうまくいかないようだ。今頃フロッピーを使っているところなど珍しいと思うが、何しろ新しい機器を扱うことには関心がない方ばかりの集まりなので仕方がない。こんなことばかりに時間がとられることに少しイライラする。気を静めて、パソコンからしばらく離れよう。
脳梗塞を患って入院している友人のことが気にかかる。いろいろなことが続いた年明けだったが、そろそろ1月も終わりに近い。逃げていく時を追いかけているような気分だ。


病院へ

2020-01-18 09:57:16 | 日記

                                 

January 18, 2020

同年の友人が、救急車で運ばれて、地元の大学病院に入院したという知らせに驚いた。近くに住む友人の妹さんに同行させてもらい見舞った。私がこの地に移ったときに、それまでたしなんでいたバイオリンだけは続けたいと思い、先生として紹介してもらった時からの付き合いだ。50年来の友人、というか、私はだいぶとうが経ったバイオリンの弟子である。脳梗塞とのこと、私だということは認識してくださっているように思えたが、言葉が出ない。涙がこぼれた。事情があって見知らぬ土地に住むことになり、知人を通して紹介していただいた方だ。若いころにはいろいろな賞にも入賞されたバイオリニストだったそうだが、私が知り合った時は、二人のお子さんを育てる主婦であり、それでもお弟子さんはずいぶん抱えていた。

弟子としてのバイオリンは、練習しないので一向に上達しなかったが、同年齢ということもあり、何でも語り合える友人となり、また知り合いの少ない土地で、ずいぶんお世話にもなった。振り返るとさまざまな思い出が頭を駆け巡るが、何かこれからさらに一層のご縁が続くという予感がしてきている。今は一時的に言葉を失われているが、きっと回復されて、バイオリンを弾く姿を見せてくれるだろう。夕暮れ近くなり、すこし重い心を抱えたまま帰宅した。大学病院の集中治療室なので、親族以外は面会できないということを、帰りに受付で聞いた。家で静かに回復を祈りたい。

画像は、お見舞いにと花屋さんで作ってもらった小さな花束。お花のお見舞いは駄目とのこと、さもありなんと持ち帰った。



過ぎゆくとき

2020-01-15 09:30:58 | 日記

January 15, 220

2020年の1月も、今日で半月過ぎてしまった。物事に取り掛かり行動するスピードが遅いので、なかなかはかがいかない。ふりかえると、新しい年を迎えてから、何をしたのやら。ただ、何となく毎日やるべきことは決まっている。そんなことの積み重ねが1日の終わりであり、1年の終わりであり、人の人生の終わりであるのだろう。眠れぬままに聞いているラジオの深夜番組で紹介されていた、石田衣良の短編が面白かったので、本屋で目に入った石田衣良『眠れぬ真珠』(新潮文庫)を購入し読んだ。最初と最後の数ページのために、セックス描写の羅列で終始する中身を添えた本、これが今どきの小説なのか。何とも言えない気持ちを抱きつつ読了した。選んだ本が悪かったのか、何しろこの作家の本はお断りだ。
 
テレビのチャンネルを適当にいじっていたら、漁師の男性が、フジコ ヘミングの「ラ カンパネラ」の演奏に刺激を受けて、弾けるまで挑戦したという番組があり、面白かった。まず、仕事の合間を縫っての1日8時間の練習がすごいと思った。私も、手持ちの小さなキーボードを使って、老人ホームにあるピアノで何か弾けるようになるまで習得したいと思いつつ、日常の雑務に追われて実現しないままでいる。年の初めなのか、こういた番組が多いが、登場する人たちは、だれもが大変な努力を重ねている。これは皆、専門家ではない、市井の人の物語だ。何をいまさら感動しているのと笑われそうだが、老年になって、所在なく過ごす日々に受ける小さな刺激が、生きていくよすがとなる。
 
画像は、今年から使うことにした卓上カレンダーの表紙に写っている猫。猫シリーズなので、毎月いろいろな猫が登場する。腹が立つようなことが多いこの頃、猫の写真を前にすると、気持ちが穏やかになる。

新しい年を迎えて

2020-01-06 13:29:29 | 日記

January 6, 2020

あけましておめでとうございます。

2020年からサイトを新たにして、読書関係の記事を中心にしたブログをはじめようと予定していたが、結局昨年まで書いていたサイトに続けることにした。なんか意気込みとは別の方向になってきているようで、自分でも忸怩たる思いはあるが、楽な道を選択してしまった。掛け声ばかりでごめんなさい。

新年から暖かい日が続いている。もちろん冬なので朝晩の冷え込みはあるが、若いころから体験してきた冬のイメージが、近年徐々に変わって来ているようだ。さて、昨年末から今年にかけて、世界の情勢が少しづつ変化してきている。いわゆる「きな臭い」という表現に通じる雰囲気である。世界のどこかで戦争は起こっている。戦いのない日を夢想するのは無理だとしても、今の穏やかに思える日々が続いてくれることを願っているが、どうなっていくのだろうか。

第2次世界大戦が終わった年に小学校2年生だったことを思い返すと、それ以来私自身の意識の中に戦争はなかった。学生時代の「安保反対闘争」なんか、考えてみるとちっぽけなものだった。しかし、もうこの世にさよならをしていい年になって、戦争の足音が聞こえてきている。私自身の生活は何の変化もないが、新聞やテレビの小さな窓から入る情報が、それを知らせてくれている。今世界は、社会は、私たち老人を置き去りにして進んでいく。以前は、たとえ回りが少々変わってきていても、人間という単位で考えるとき、そんなに大きな違いはないと思っていたが、どうもその境界を越えてきているようだ。私たち置き去りにされつつある世代、でも、今の哲学のないあほな世界に屈服したくはない。たとえ人生の終わりが近いとしても、言わなければならないと思うことには、手をあげていきたい。

新年にあたって、ごまめの歯ぎしりと分かりながら、自分を鼓舞していこう。「戦争反対!」、これに尽きる。昨年から続いている「英和辞典」の点訳のためにパソコンに向かう日々は始まったが、肝心の読書はこれからだ。石田衣良の短編から読み始めたい。

画像は、1月2日に、友人の息子さんが住む御前崎までのドライブに同行させてもらったときに、スマホで撮った。お天気が良く、富士山の姿を満喫できた。