October 27, 2018
若い時だったら暇な日常なのだろうが、今の私には忙しいと感じる。何しろ休み休みの生活なので、1日があっという間に過ぎていく。18日には、点訳の例会があり、武蔵境まで出かけた。1か月ぶりに皆さんと顔を合わせるとホッとする。この日はほぼ全員(9人)がそろったので、活発な話し合いができた。点訳はすべてかな書きにするため、私たち健常者が漢字を見て判断するような助けがない。それでも、よほどのことがない限り注は入れず、原文どおりが鉄則である。点訳を始めたころは、これで果たして目の見えない人に理解できるのだろうかと立ち止まったものだ。しかしそんな必要はないことがわかってきた。それぞれの人が、それぞれの能力を開発してきているのだ。
ここ数日、11月から引き受けることになった高校生の英語を手助けするという件に関連して、当事者同士の話し合いや、テキストについての情報交換をした。なんでも4月から進む大学が、すぐにイギリスに短期留学することになったいるようで、会話中心の授業をしてほしいということだった。私は英語を専門に学んだわけではないので、会話中心は無理だからと言ったが、せっかく扉をたたいてくださったのだから、私のできる範囲でやってみようと思っている。まず会話の助けになる範囲のやさしい英文法のテキストを用意した。ウォークマンで日常聞いている音楽を英語の会話文に変えてもらい、日本語と英語の構文の違いを把握すれば、たぶん短期で仕上がるだろう。もちろん私は、英語を聞いたり話したりするのは人に教えるレベルからは程遠いが、極端なことを言えば、1週間に2時間ほどイギリス人に接したからと言って、日常会話をマスターできるわけはない。私たちの時代と違って、今の若者たちは耳から入る音に慣れている。そして多分、この青年も、音楽家の1族の血をひいて耳はレベル以上のものを持っているだろう。少し楽しみにしている。
画像は、「シュウメイギク」。住まいの前の庭で撮った。