August 2, 2021
毎年感じることながら、今年もせみ時雨が騒がしく感じられる時期になた。84歳、経験して初めて知る全身の劣化だ。物忘れが・・・などは可愛いものだ。100歳まで生きた母のことを考えると、生きていることがずいぶんつらかったのではないかと、今頃になって思いやる。晩年を妹の家族と過ごした母は幸せだった。今、私のように老齢で独りで生活している人は多い。私の住む場所の自治体は、福祉の点では進んでいるところだ。しかし私が今頭の中にあることは、いかにして他人に依存しないで生きていくかということだ。難しい問題だ。
昨日は久しぶりに駅前の本屋をのぞいた。最近は欲しい本はネットで頼むので、本屋さんに足を運ぶことが少なくなった。実際たくさんあった本屋も次々と閉店し、今は、1店舗だけだ。さまざまな店が並ぶビルの一角だが、オアシスという言葉を使ってもいいだろう。『アルカリ色のくも』(NHK出版)という本を買った。「宮沢賢治の青春短歌を読む」という副題がついている。オリンピックには反対だったが、実際にテレビで競技が放映されると、テレビにくぎ付けになっている自分がいる。そんな日常を断ち切って、読書三昧に戻ろう。