December 24, 2018
予約してあった本が整ったというメールが入り、図書館に出かけた。何かひさしぶりな感じがする。本は、平野啓一郎『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)。予約してからだいぶ待たされが、ちょうど読んでいた本、角田光代『拳の先』(文春文庫)を読み終えたところだったので、すぐ借りてきた。『拳の先』は文庫本で650ページほどあり、読了するのに少し時間がかかった。その代わり、ずいぶん楽しめたともいえる。同じ登場人物の本が前作にあり、角田さんの本を読み続けている人にとってはなじみの内容の続きといったところのようだ。たまたまボクシングは私の好きなスポーツであるが、この本が扱っているのはスポーツのボクシングではない。だからこそ分厚い本を飽きずに最後まで読み続けることができたのだ。さらに自分が今までもボクシングをスポーツとしては考えていなかったことにも気づかされた。何かに挑戦する、そしてその先にあるもの、私たちが日常に体験していることを描いている。
今日は北風が冷たい日だった。暖かった冬の日が一気に本格的な冬へと変わって、こんな寒さが年末まで続くという予報である。駅前まで出かける。24日、クリスマスイブに祝日が重なって、家族連れで買い物をしている人が多かった。この消費経済の外に追いやられている家族のことを思ったりした。私もそうですね。図書館の隣に店を出している農協でミカンとおもちを買い、バスで帰宅した。読みたいと思っていた本が手に入ったことが、心を温かくしてくれる。今年もあと数えるほどの日しか残っていない。多分今年最後のブログになると思う。つたない、また気まぐれなブログを覗いてくださって感謝しています。皆様よいお年をお迎えください。
画像は、最寄りの駅の構内に飾られたクリスマスツリー。