December 27, 201
最近、40代、50代の頃の出来事が夢に出てくる。現実の中では、あの頃の懐かしい人物の訃報を聞くことが多い。私と同年代の人もいれば少し若い人もいるが、私と時代を共にした人たちだ。今日の朝刊に報じられている、ワム・ジョージ・マイケルさんもそうだ。『やさしく歌える英語のうた』(NHK出版)という本についていたCDの中にあった「ケアレス・ウィスパー」という曲に魅せられて、この人が歌っている「WHAM! MAKE IT BIG」というCDを求め、ずいぶん聴いたものだった。今は、本を読んでも歌を聴いても、あの頃の情熱はない。
先週の土曜日(24日)で今年の病院通いは終わった。来年は7日からなので、一息ついている。病院内の風景にも慣れたが、来年からまた土曜日ごとにこの場所に足を運ばなければならない。ここで見かける多くの人たちは、いろいろな症状・事情を抱えた患者やその家族だ。休み休みしか行動できないわが身を嘆いているが、恵まれた方だ。軽々に何かを言ってはならないと思いつつ、病院の持つ独特の空気が重くのしかかる。 間もなく訪れる新しい年からは、夢の中の過去は振り切って前を向いていこう。
昨日は市役所に用事があって出かけ、同じ敷地内にある図書館によって、予約してあった本、カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を借りてきた。この著者の本は読書会でも取り上げたことがあり、個人的にも何冊か読んできた。本書は友人のブログで紹介されていて、読んでみたいと思った。先日借りて未読のユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q 檻の中の女』(ハヤカワ・ミステリ文庫)と2冊を年末の暇つぶしに読もう。目が悪くなってから集中して本が読めないことがつらいが、何かに追いかけられるように本を読むことを隠れ蓑のようにしてきた頃のことを振り返るとき、様々な形で人生に割り当てられた時を大切にしていかなければとも思う。
まだ背中に重い石を抱えているようで、パソコンも休み休み打っている。そんなこともあって、書いたブログを公開する段になって読み返してみると、統一が取れていなくて恥かしい。今年のブログも今日が最後かもしれない。よいお年をお迎えください。
画像は、「ゼラニューム」。虫に食われた葉が紅葉しているのが面白い。