私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

私の時間

2017-05-31 10:03:09 | 日記

May 30, 2017

いつも独りで過ごしている生活から離れて、姉妹やその家族たちとにぎやかに過ごした1週間、そこにはそれぞれの「My time」が流れていた。楽しかった日々も終わり、私も日常に戻って、My timeを取り戻さなければならない。そんな手始めにと、今日は映画を観てきた。映画は「午後8時の訪問者」。監督・脚本は、カンヌ国際映画祭パルムドール大賞を2度受賞しているダルデンヌ兄弟だ。

診療時間をとっくに過ぎた午後8時に鳴ったドアベルに若き女医ジェニーは応じなかった。その翌日、診療所近くで少女の遺体が見つかる。それは診療所のモニターに収められた少女だった。少女は誰なのか? なぜ死んだのか? 救えたかもしれない命を見過ごしてしまったジェニーは、「あのときドアを開けていれば、少女の命を救えたかもしれない」という罪悪感にとらわれ、必死で少女の身元を突き詰めようとする。物語の過程で、今、ヨーロッパが抱える移民問題、貧困、人種差別などが浮き彫りにされていく。

先日観た映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」と同様、今、ヨーロッパが抱えている問題は、私たちの生活には無縁のように見える。しかし、日本にも潜んでいる問題なのかもしれない。ただ平穏に過ごしている日常の中で、突然世界の現実を目の前に突きつけられる、映像とはそういうものなのだろう。この映画で私は、アデル・エネルが演じる女医のプロフェッショナルな姿が印象に残った。医療に従事する者の立場と患者の立場、これも監督が描こうとしたことのひとつなのだろう。

映画鑑賞やなじみの駅前の環境の中に戻って、いつもの生活が始まった。せっかちな私のMy time は、反省点も多い。今後は、姉たちのタイムにならって、少しゆっくりと進ませていこうと思う。

画像は、4年ほど前に小さな苗を買い、やっと今年花が咲いた「クレマチス」。四季咲きで、「プリンセス・ダイアナ」という名がついている。


小旅行

2017-05-27 10:09:20 | 日記

May 27, 2017

珍しく1週間ほど家をあけ、昨日帰宅した。夜10時近くなったが、こうしてわが家と呼べる部屋に帰りつくことができてうれしい。可笑しく聞こえるかもしれないが、自分の裁量だけでいろいろな行動を成し遂げることができなくなる日が近ずいている予感がする。今回の旅行は、先のブログで書いた5人姉妹が集まることだった。私は2女で、1歳半ほど年の違う姉と一番下の妹とは10年近い年の差がある。元気で集うことができたことを喜ぼう。

23日に、奈良まで小旅行をした。お目当ては、十三重の塔のある談山神社。京都まで新幹線のひかりを使いあとは近鉄で行けば軽い道のりだと思ったが、この場所は奈良のはずれで吉野に近い。京都駅からかなり時間がかかり、朝出発したが着いたのはお昼だった。新緑が美しく、古都のたたずまいを肌で感じることができた。この神社は、飛鳥・法興寺で行われた蹴鞠の会において出会った中大兄皇子と中臣鎌足が、当社本殿の裏庭で極秘に談合されたことからこう名づけららたとか。大化の改新発祥の地として、桜や紅葉の頃には観光客で賑わうところのようだ。近鉄の大和八木駅からタクシーを使ったが、かなりの距離を上った場所にある。時季外れのため人もまばらで、お天気に恵まれ、心にしみる古都散策だった。

5人姉妹が健康で集うのもこれからないかもしれない。姉や妹の子どもたちや孫たちも集まり、本当に楽しい時が流れて行った。3日目に下の妹たちは帰り、私だけ26日の金曜日まで滞在した。忙しく暮らしてきて、こんなにのんびりできたことはうれしかった。待ち人も居ないのでその日のうちに家に着けばいいと、夕方のひかりに乗ったが、金曜日は単身赴任で来ている人たちの帰宅も重なるとかで、自由席でやっと座ることができた。周りの人びとの話を小耳にはさむと、自分は世間の動きとは全く無縁の生活をしているのだなとも思った。興奮気味なので、最近医師から処方されている導眠剤を飲んで床に就いた。

画像は、談山神社の十三重の塔。携帯で撮った。


やっと実現

2017-05-21 03:09:50 | 日記

May 21, 2017

パソコンの調子が悪く、ウイルス感染を恐れてブログの更新も遅れてしまっている。日を追って簡単に日常を書くことにする。

5月18日(木)
点訳の勉強会の日だ。午後1時からなので早目に家を出て、新宿で、姉と次の妹が住む尾張一宮までの乗車券と新幹線の切符を買う。ジパングを使ったので、とても安い。例会のある武蔵境まで行き、簡単なランチを済ます。最近校正ばかりやっているので自分の点訳ができていない。したがて私の質問はないが、皆さんの問題点の提起が勉強になる。

5月19日(金)
後で触れるが、今回の旅行の間ハムスターを預かってくださることになっているお嬢さんが、勤め帰りに寄って下さった。その際いろいろ私の事情をお話しして、ハムスターをもらっていただくことにした。頭の中では心心づもりしていたことではあるが、小動物とはいえ生き物なので少し躊躇しつつお願いすると、事情を汲み取って快諾してくれた。3ヵ月ほどの共にに過ごした日々ではあったが、ずいぶんいろいろなことがあったような気がしてくる。出会いもあれば別れもある。何よりも大きな荷物を抱えて帰ってくださったお嬢さんに感謝したい。ヘンリー、元気でね。

5月21日(日)
昨年秋に計画していて、私の圧迫骨折で伸びていた5姉妹旅行がやった実現することになった。まず姉と次の妹が住む一宮で集合し、奈良へ小旅行を計画している。こちらは、千葉県に住む妹2人と私だ。私はまだ完全に身体が回復しているわけではないが、今年は母の7回忌にあたり、思い切って出かけることにした。1週間ほど滞在する予定にしている。前回皆で 会って信州を旅したときは、5人が70台に入った時だった。あれから2年なのに姉と私は80台に突入している。一番健康に自信のあった私が、今は皆に助けられてという状況になってしまった。何はともあれ、無事に帰宅できることを願っている。奈良旅行は、今テレビで宣伝している奈良の談山神社のあたりをメインに考えている。桜や紅葉の季節ではないが、新緑が美しいだろう。

画像は、友人のメールから。薔薇の季節ですね。


ヨハン・テオリン『黄昏に眠る秋』

2017-05-11 16:58:30 | 日記

May 10, 2017

目を患って以来、本を読むことが少なくなった。友人のブログに刺激されて、スウェーデンの作家のミステリを、図書館から借りてきて読んだ。ヨハン・テオリン『黄昏に眠る秋』(早川書房)。本書は、スウェ―デンのエーランド島を舞台にした4部作の最初の1冊だ。友人が読んでいたのはこの最終作で、最近翻訳されたものだ。私は図書館に2番目の作品も予約し、すぐに2冊整ったという通知を受けたが、以外に分厚かったので、1冊ずつ借りることにした。早速読みはじめたが、どうも以前1度読んだような気がしてきた。もちろんかすかな記憶のかなたのことであり、面白く読了できた。

灰色の霧が立ち込める中でひとりの幼い少年が行方不明になり、20年後に事件が解決されるまでの物語だ。少し話が込み入っていて、また簡単にひとが殺される感じがしたが、久しぶりにミステリを詠んだためかもしれない。80歳近い、作品ではこの少年の祖父にあたる人物が探偵役を担っている。私に年齢が近いこともあってか、この人物の描写はなかなか興味深かった。頭も気持も正常なのだが身体が付いていかない、まさに私の日常である。友人のブログにあった完結編まで、図書館頼みではあるが読み続けたい。

使っているパソコンが、いよいよあやしくなってきた。大きな買い物をする余裕はないのだが、今の私の生活には必須アイテムなので、何とかしなければなるまい。このブログもやっとのことで書きあげた。

 画像は、物語の舞台になったエーランド島付近の地図。

 


5月の花

2017-05-07 10:18:35 | 日記

May 7, 2017

昨日、ハムスターを椅子の上で遊ばせていて、ちょっと目を離したすきに椅子から降りて逃走し、最終的に洗濯機の下に隠れてしまった。それから一昼夜、顔を出したところを捕まえようとすると逃げ込んでしまい、往生した。小動物ととはいえなかなか賢い。餌や水がなくて大丈夫かと心配になる。やっと今朝がた自分からケージに戻ってくれたが、疲れたのか微動だにせずに寝入っている。私も疲れたが、この騒動で、ヘンリーと名づけたハムスターがやっと私の親しいペットになった気がする。

5月はどこへ行っても花が満開だ。友人と妹から送ってもらった5月の花の一部を使わせてもらった。

     

   

   

   

   

   

   

   

     

 

 


連休の中で

2017-05-03 09:22:43 | 日記

May 3, 2017

5月2日(火)
アルテリアシネマで、映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観た。名匠ケン・ローチ監督デビュー50年の作品で、カンヌ国際映画祭パルムドール賞ほか多くの賞を受賞している。パンフから大まかな筋を引用しよう。「心臓発作を起こし、医師から仕事を止められている59歳のダニエルは、福祉事務所で就労可能と判断されてしまう。行政の不条理なシステムに翻弄される彼は、同じ境遇のシングルマザーと知り合う・・・」とある。必要な書類を出そうと思うとパソコンやスマホといったダニエルには縁のなかった機器を使っての提出を求められたり、行政の融通のきかない制度に悩まされる。私はダニエルよりは20歳近く上の年齢であり女性であるが、等身大で映画の中で繰り広げられる出来事に共感できた。私が日々感じていることは、高齢者という弱者に対する差別である。これからの日本、ますます高齢化社会になっていく。その時財源のないこの国の行く末は、官僚による巧妙な形での弱者排斥に進むのではないか、映画を観ていてそんな気持ちにさせられた。

アルテリアシネマには、1階降りるだけのエレベータがあり、ほとんどの人は利用しないが、私は必ず使わせてもらう。たまたま帰りのエレベータでご一緒した同年齢の女性が、「いい映画でしたね」と声をかけてくださった。駅までの短い道のりの中で、同じような感想を語れたことがうれしかった。

 5月3日(水)
友人と、住まいのある川崎市立の「日本民家園」に出かけ、ゆっくりと園内を散策した。連休は毎年家で世間のにぎわいのニュースを観るだけだが、今年は誘っていただきありがたかった。ランチも友人がおにぎりを用意して下さった。帰宅後スマホを失くしたことに気付いたが、何とか見つかり、私の連休の1日は無事に終わった。楽しい1日だった。スマホの件でお騒がせし、ご心配をおかけした方にお詫びします。

日本民家園は、小田急線の向ケ丘遊園から徒歩10分余のところの、生田緑地の中にある。川崎市在住で60歳以上だと500円の入場料が無料になるのもうれしい。日本のあちこちにある古民家をこの場所に移築し、文化財の保存と展示を行っている。昭和42年に開園し、今年は50周年の年だ。開園のきっかけとなった旧伊藤家は、昭和35年学者たちの調査により,神奈川県内最古の住宅の部類に属し、保存もよい県内有数の民家であると評価を受け、この地に移築復元がなされたのだという。その後、次々に移築される民家のほかに、農家の人が伝統的に作ってきたわら細工や竹細工などの手仕事の状態を来園者に観てもらう実演会などもある。現在展示されている文化財建造物は、国指定重要文化財7件、神奈川県指定重要文化財10件などがあり、文化財としての価値を伝えている。

昭和40年代まで人々が住んでいたという古民家を前にすると、私はずっと都会の中で暮らしてきたのだと実感するが、思いを巡らすと、転勤家族だったわが家が、大きな地主の家の蔵を借りて住んでいたこともあったという記憶がよみがえったりもした。遠い昔のようで、すぐ近くにあった現実でもある。

画像は、民家園の案内パンフから。