20230321
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>2023日本語学校早春~春(1)卒業式
卒業式シーズン。私が勤務してきた日本語学校も3月16日に卒業式を挙行しました。
小さな小さな日本語学校。
2019年10月に6人の留学生を迎えて開校。ひとりは家庭の事情でひとりは体調悪化により帰国して、2021年3月に送り出したときの卒業生は4人でした。2022年3月は9人。2023年3月卒業生は15人。
順調に留学生も増えているようですが、コロナ禍のため2021年は4月生も10月生も来日できませんでした。弱小日本語学校の中には経営破綻となったところもあったようです。
わが日本語学校も、破綻には至らないものの、経営状態悪化。経営者が経営立て直しを考えた時、まっさきに思いつくのは「リストラ」
リストラに該当するのは、一番の高齢者です。「年くっているだけで給金取るのは、経営悪化の要因のひとつ」と経営者が考えたから、このたび、3月末日をもって退職の仕儀と相成りました。
この5年間、この学校をよい日本語学校にするため、せいいっぱいがんばって、学校に泊まり込みで徹夜したこともあったけれど、悔しい気持ちが大きかったですが、今は静かに、老兵は消えゆくのみ。
73歳最後の卒業式
卒業生代表で答辞を述べた2021年12月入学の学生は、アニメや映画が大好き。2月17日のスピーチプレゼン発表会では、「新海監督のアニメ作品紹介」というプレゼント行いました。深夜に公開された「すずめの戸締り」を見に行って「撮影許可」が出た深海監督の写真もとってきて、プレゼンで紹介しました。
卒業式では、とっておきの「ハリーポッターホグワーツ魔法学校儀礼マント」を着用。ゆかいな衣装になりました。
先のことは何もありません。これからゆっくり考えます。
3月10日には、飛騨在住中のA子さんと食事して愚痴を聞いてもらう。3月19日には、やっちゃんが電話かけてきたのでぐちこぼす。
情けない話も、人に聞いてもらうと心静まる。
春分の日、桜の見ごろも近づきました。春を楽しみましょう。
<つづく>