HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第250話≪ロハス「LOHAS」&もったいない「MOTTAINAI」≫

2006年07月05日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、7月2日に行われた滋賀県知事選挙で、「もったいない」を合言葉に取り上げた、嘉田由紀子知事が誕生しましたね。「もったいない」を合言葉に新幹線の新駅や、環境を壊すダム作りに大切な税金を費やすことはない・・と大型公共事業の中止を訴えました。

 さて、昨年頃から『ロハス』と『もったいない』と言う言葉を耳にするようになりましたね。21世紀の一番大事なキーワードになっており、そこで、今回の時事用語はこれらに触れてみたいと思います。

 大量の化石燃料の消費による大量生産、大量消費で先進工業国は、便利や豊かさを手に入れる一方、深刻な環境汚染、地球温暖化によって複雑な環境問題に直面し、国際的に取り組み(京都議定書など)を始めましたね。

 更に、BRICsと呼ばれるブラジル、ロシア、中国、インドなど巨大な人口を抱える国が経済的に発展してきて、ジャパン・シンドロームといわれるように日本が戦後発展してきたように、車、食、電化生活など先進国の生活レベルに近づくことが予想され、これ以上地球環境に負荷をかけることが出来ないとき、どのような解決策があるのかわかっていません。


 ◆「ロハス」とは、Lifestyle of health and sustainabilityという英語の略。

     

 1998年、アメリカの社会学者ポール・レイと心理学者のシェリー・アンダーソンが、15年にもわたる調査で、カルチュアル・クリエイティブズと呼ばれる環境や健康への意識が高い人々の存在を確認したことを基礎に、レイと起業家のジルカ・リサビが協力して開発したマーケティングコンセプトが「LOHAS」である。アメリカでは毎年LOHAS市場を拡大するためのLOHAS会議が開催されている。2002年に大和田順子が日本人として初めてLOHAS会議に参加し、日本経済新聞などでLOHASを紹介した。

 ロハスは、シンプルライフの延長上にあるようです。しかし、いくら自分の家を綺麗にしたって、水や空気を汚すような暮らし方では意味がありません。自分たちさえ片づいていれば・・・・あとはどうでもいい。という閉じた思考はロハスではありません。日々をほんとうに心地よいシンプルなものにするためには、安全なものを食べ、環境に配慮した商品、公正な貿易によって輸入された商品を使いたい。そのためには、目先の値段ではなく、将来自分と自分の子孫に跳ね返ってくるコストを考え、自分の住む地域の環境ばかりでなく、遠い国に暮らす人々の暮らしのことも考えなければならなくなってくるはずです。そんな、シンプルな暮らしを説明し続けるところに、ロハスはあります。
 
 世界最大の資源消費国であるアメリカで、ロハスの概念は生まれてます。使い捨て文化を謳歌してきたアメリカですが、今やそのロハスコンシューマは成人人口の3割、市場規模は30兆円とも言われます。もちろん、これからの日本でも、ロハスというライフスタイルがより一般的になっていくことは間違いありません。

 目先の利益よりも、数拾年後、数百年後の地球を見据えた暮らし方。それは決して難しいことではなく、むしろ、わたしたちが過去100年間に失ってきた数々のものをもう一度この手に取り戻すことでもあります。それは「便利で効率がいい、だけどなぜか虚しい」という、現代人の心のスキマを満たしてくれるものでもあるのではないでしょうか。


 ◆「もったいない」とは

      

 もったいない(勿体無い)とは、元々不都合である、かたじけないなどの意味で使用されていたが、現在では一般的に「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」ことに対する批判の意味で使用される日本語の単語である。

 みなさんは、マータイが「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)番組に出演されたことを覚えていますでしょう・・・

 ノーベル平和賞受賞者でケニア環境副大臣のワンガリ・マータイさんは、来日した際、「もったいない」という言葉を知って感銘を受け、世界に広めることを決意したそうで、国連の「女性の地位委員会」閣僚級会合で「もったいないは消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、資源再利用(リサイクル)、修理(リペア)の四つのRを表していると解説、「MOTTAINAI」と書かれたTシャツを手に「さあ、みんなでもったいないを言いましょう」と呼びかけ、会場を埋めた政府代表者や非政府組織(NGO)の参加者とともに唱和したそうです。

 最近は、小池環境大臣が「もったいないふろしき」を作成したり、さだまさしが『MOTTAINAI』という曲を発表したり、毎日新聞による「MOTTAINAIキャンペーン」に賛同した13人のベテラン漫画家が、廃品を利用してユニークな作品を製作し、展覧会が東京都内の画廊で開かれている。呼び掛け人の久里洋二さんは「大量消費、大量廃棄の社会だが、もったいないという価値観を再認識してほしい」と訴えている。

               
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