HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第253話≪24歳の若者が考案した「ボルタ」で活性化する鉄の街、室蘭≫

2006年07月10日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、2006年7月5日付日経MJ(流通新聞)16面に「売り出すたびに即日完売≪てつのまちぷろじぇくと≫が紹介され、ねじやボルトで作った人形「ボルタ」が人気と掲載されています。愛称「ボルタ」とは北海道室蘭市のグループ「てつのまちぷろじぇくと」が作製し、体長約50~60mm。 室蘭市輪西地区で開催されたイベント「アイアンフェスタ」で登場し、商品化された。1個500円。道の駅「みたら室蘭」や輪西町「ぷらっと・てついち」で販売されている。愛称の「ボルタ」は一般公募により登別市の小学生の案が選ばれた。 この記事は「ものづくり教育」の参考になりますね。

      
  
 これは、鉄の街、北海道室蘭市を活性化させるために、「まちづくり活動支援補助金」に採択された市民団体「てつのまちぷろじぇくと」が作った人形が人気を博しています。

 JR室蘭駅から車で約10分の距離にある「道の駅みたら室蘭」のお土産販売コーナーに、ここ数ヵ月で一躍人気キャラクターとなった「ボルタ」が展示されています。販売するのはここと地元商業施設の2ヵ所だけだが、毎月1日に合計500個を売り出すたびに、当日中に売り切れてしまうのです。

 現在「ボルタ」は30種類あり、この「ボルタ」を考案した内田正徳さん(24歳)は室蘭工業大学の大学院生。ポーズの独自性を追求して、継続的に大学の仲間らと会議を開いています。

 「てつのまち」30人のメンバーには学生や彫刻家のほかに、公務員や製鉄所の従業員らも参加し、「ボルタ」は活性化への出発点のようです。


 日本は少子高齢化の影響で、国全体から少しずつ活気が失われており、都市部はまだよいとしても、地方のさびれ方はひどいものです。
  
 記事によれば、石油ショック(1973年)前に18万人を超えていた室蘭市の人口は、2005年には10万人を割り込んでいます。ほぼ半減しています。そんな状況下でもなんとか活性化させたいと思うのが人情でしょうね。

 そこで、一般的には地域の特産物等の「強み」を中心に活性化策のコンセプトを決め、そしてそれをどのようなターゲットにぶつけるか、検討することになります。

 おそらく、市民団体「てつのまちぷろじぇくと」も同じように考えたのでしょう。2004年に発足した同団体は、「アイアンフェスタ」というイベントを年に1度開催し、鉄で作った芸術作品を展示していたそうです。

 鉄の街だからもっと鉄に親しんでもらおう、それには芸術作品を作ったらよいのではないか、ということなのですが、ここまでは、割とよくある発想ではないでしょうか。

 しかし、そこに若者をきちんと巻き込めていた点が少し違ったようです。よく、年配の方だけで盛り上がり、古い感性のままで企画を検討し、実施しておられる団体を拝見しますが、残念ながら滅び行くことが見えてしまいます。

 「ボルタ」は24歳の若者が考案したもので、作品を見ると、とてもユニークで心がなごみます。「ポーズの独自性」を5人の若い男女混合チームで追求しているそうです。

 「孫へのプレゼントとして購入する年配の観光客も多い」ということは、若者が作った渦に年配の人も巻き込まれているわけです。町興しをしたいなら、これから町を担う若者が参加できるように仕組みを考える必要がありそうですね。

 さて、高校生のみなさんが所属する町内会やボランテア組織では、取り仕切っている人が老人ばかり、あるいはベテランばかりということになっていませんか?それでは、その団体の未来はお寒い限りでしょうね。

 それは若い人にやる気がないのではなく、そこに未来が見えないから警戒して入っていけないだけなのです。皆さんも機会があれば積極的に参加しましょう・・・・・・

               
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