HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第262話≪学区制撤廃:志望校選択が自由な時代に≫

2006年07月26日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、最近の毎日新聞読売新聞朝日新聞によると、宮城県も公立高校の学区制のあり方を検討しており、宮城県高校入学者選抜審議会(委員長・西林克彦宮城教育大教授)は、「学区制を撤廃し全県1学区とする」との答申素案を決定したようです。素案に対する意見を県民から募集し今年10月ごろ、県教委に答申する予定。これを受け県教委が最終判断し、早ければ08年度にも全県一学区が実現する見込み。

 学区撤廃は全国的な潮流です。そもそも学区は「教育の機会均等」との理由で設けられましたが、国の規制緩和に基づく2001年6月の「地方教育行政法」の改正で、学区設定が自由化され、その結果、既に東京、和歌山、福井、青森、秋田、など9県が撤廃し、宮城県を含め5県が撤廃を予定しています。

 東京都教育委員会が都立高校の改革に具体的に乗り出したのは、平成9年9月に「都立高校改革推進計画」を策定したのに始まります。「都立高校間に適正な競争原理を導入する」という石原都知事の意向を受け、「学区制」の見直しも行われた。これには昭和42年度から56年度まで実施された「学校群」制度によって、都立高校が長期的な凋落を続けてきたことが要因の一つとして挙げています。

 石原都知事は自分のホームページ「宣戦布告」教育改革(都立高校の学区制撤廃と新しい大学の創設)の中で、

 石原は学区制の撤廃により、学校間に競争原理を持ち込み、学校経営の改善や教職員の資質向上などを促すとともに、特色ある学校づくりを進めている。この改革により、大学進学に力を入れた「進学指導重点校」、これまでは私立しか行っていなかった「中高一貫教育校」、体験学習などを取り入れた「エンカレッジスクール」、ITを活用した教育推進校など新しいタイプの学校が誕生し、均質化されていた都立高校に多様性が生まれたのである

と、記載しております。

 HageOyajiも「学区制は歴史的役割を終えた」と思います。このため、学区制を廃止することで受験生の選択の幅を広げ、その中で特色ある学校づくりを目指せばよいのです。確かに学区制の撤廃は高校選択の幅を広げる。一部の人気高校に受験生が集中するのを防ぐため、出願を2段階方式にしたりしなければなりません。
 生徒が自分の個性にあった学校を選択することができること。これが「学区制撤廃」の理念なら、現場の先生や教育委員会、保護者、生徒の声を十分に吸い上げ、もう一歩進んだ抜本的な改革は、可能なはずだと思います。