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HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第185話≪国公立大の第一段階選抜結果発表が続く・・・≫

2006年02月18日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、既に知っていると思うが、第1段階選抜結果が発表されておりますね・・・・

 国公立大の出願が7日に締め切られ、一部の大学・学部で第1段階選抜が行われた。「国公立大の第一段階選抜」とは、志願者数が募集人数を大幅に上回った場合、個別試験の実施が困難になるなどの事態を予測し、あらかじめセンター試験の得点を使って受験者を絞る大学・学部が適用する選抜方法である。これが「第1段階選抜」と呼ばれるもので、更に大学・学部はその合格者に対して個別試験(第2段階選抜)を実施するのである。

 平成18年度入試で、第1段階選抜の実施予告している大学・学部数は55大学175学部です。予告なので、実際に第1段階選抜が行わない大学もあり、既に≪第1段階選抜状況をHPに掲載している一部大学一覧≫と、≪第1段階選抜を実施しないと発表した大学一覧≫を下記にピックアップしておきますので、必ず覗いて見てください。


 ≪第1段階選抜状況をHPに掲載している一部大学一覧≫

  ◆ 東北大学 
  ◆ 千葉大学
  ◆ 一橋大学 
  ◆ 京都大学 
  ◆ 神戸大学 



 ≪第1段階選抜を実施しないと発表した大学一覧≫

  ◆ 東京工業大学
  ◆ お茶の水女子大学
  ◆ 大阪市立大学

               

第181話≪平成18年度大学入試センター試験実施結果の概要≫

2006年02月11日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、大学入試センターが、2月8日に≪平成18年度大学入試センター試験実施結果の概要≫で、受験状況および得点状況を詳しく公表しました。詳細は上記をクリックしてください。

 又、旺文社教育情報センターにも詳細が掲載されております。



   平成18年度センター試験実施結果の概要から一部抜粋

              志願者数    受験者数    受験率 
  平成03年度    455,855人~~~~~~~430,341人    94.40%
  平成08年度    574,115人~~~~~~~534,751人    93.14%    
  平成13年度    590,892人~~~~~~~539,209人    91.25%
  平成18年度    551,382人~~~~~~~506,459人    91.85%

 総志願者数55万1382人に対して、50万6459人(前年比約1万8000人減)が受験し、受験率は91.85%となった。各科目の受験者数も昨年に引き続き、ほとんどの科目で減少しているが、「現代社会」が2万人近く増え、大幅な増加となった。他にも「地学I」は7000人増、「地理B」「生物I」もやや増加した。「現代社会」と「地理B」は昨年の平均点が70点台と高かったため、受験者数が増えたのでは?

 注目のリスニングテスト(50点満点)で、平均点36.25、最高点50、最低点0という結果で、筆記と合わせた英語の得点率は65.5%となり、前年より14.8点のアップです。


 平成18年度も地歴・公民、数学、理科における複数科目受験者の内訳(再・追試験も含む)も発表され、科目ごとにまとめた受験者数の内容も報告されている。

 【地歴・公民】
  ◆地歴、公民どちらか1科目のみ受験した人の数は、ここ数年平均点が他科目よりも低いにもかかわらず、「日本史B」の受験者数が約5万5000人と圧倒的に多かった。次に「現代社会」を選択した受験生が多く、約4万人となった。
  ◆地歴、公民をそれぞれ1科目ずつ受験した人の数は、公民から「現代社会」を選択する受験者が圧倒的に多く、一番多い組み合わせは、約7万人の「地理B+現代社会」で、「日本史B+現代社会」約6万人、「世界史B+現代社会」約4万人である。

 【理科】
  ◆1科目のみ受験した人の数は、「生物I」を選択した受験生が約8万人で、他の科目選択者数を大幅に上回っている。
  ◆2科目を受験した人の数は、「化学I+物理I」を選択する受験生が約10万人で最も多く、続いて「生物I+化学I」を選択する受験生が約5万4000人。
  ◆3科目を受験した人の数は、医学部医学科のセンター試験理科3科目で注目の「物理I+化学I+生物I」の受験者数は約1万人で、昨年に比べ約5000人増加。3科目の組み合わせの中では最多受験者数です。

 【数学】
  ◆1科目受験者数は、数IAが80%以上。
  ◆2科目受験者数は、数IA、数IIBを組み合わせる受験者が95%。

               

第174話≪センター入試、リスニングテストの件≫

2006年01月27日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今年のセンター試験(the National Center for University Entrance Examinations)が21日、22日に終わりましたね。受験生のみなさんは2次試験まで体調を崩さないでください。

 今回から新しく、リスニングテストも実施されるようになりましたが、多くのトラブルがありましたね。多くのマスコミは「リスニング制度」で「トラブル続出」「不具合ばかり」「今後の対策が望まれる」「不公平さが拡大した」という表現ばかりでした。最初に行うことには、必ずトラブルがつきものです。トラブルを責めて、受験生の気持ちを「ほっ」とさせるような記事ばかりは如何なものでしょうか?

 国際社会の中で活躍できる心豊かでたくましい人づくり、即ち、インターナショナルの時代に「使える英語力」かどうかを判断するため、リスニング試験を導入したことは、大学入試の大改革、即ち大英断ですね。

 「大学入試センターのホームページ」でリスニングテストの音声を聴くことができますので、一度アクセスし、将来センター試験を受けようと考えている受験生のみなさんは、音声を聞いて答える練習もしておいてください。

 下記をクリックしてトライしてみてください。

  ≪リスニング≫
     ◆ 音量調節用音声 (426kb)

     ◆ 音声問題 (8,436kb)

     ◆ スクリプト (3,658kb)


     ◇ リスニング正解 (441kb)


 センター試験の問題は英検の問題と、にたところがあります。
 今回から追加された「リスニングテスト」は、英検の3級、準2級、2級の問題で練習しておきましょう。
 みなさんが知っている≪TOEFL(Test of English as a Foreign Language)≫は「米国留学希望の外国人のための英語検定試験」のことですね。『アメリカのA大学の入学許可はTOEFL650点以上』などの条件は、この試験の得点によりクリアしなければなりません。
 TOEFLは、アメリカの大学への入学基準を測る得点ですので、英語力は、アメリカ人が日常使う英語になります。みなさんが、中学・高校の教科書では習わない単語・熟語がかなり出ますので、受ける人は、TOEFL対策用の参考書・問題集を使って練習してください。

                

第170話≪センター試験 Q&Aの更新がありましたので確認してください≫

2006年01月20日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 【緊急連絡】

 受験生のみなさん、「大学入試センター」の「センター試験Q&A」のページが 2006/1/17に更新履歴がありました。再度チエックし、確認してください。


 下記をクリックしてください。
 ■2006/1/17 センター試験 Q&A更新

                 

第163話≪縦割り行政の弊害を克服し、各省庁がニート対策本格化か?≫

2006年01月04日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、下記の「年代別の完全失業率の推移」表を見ますと、昨年10月現在で全体が4.5%に対し、15歳~24歳が8.6%、とビックリする数字ですね。

              

 これまで、ニート対策をめぐっては、厚生労働省の他、内閣府、文部科学省、経済産業省、農水省などがそれぞれ施策を講じるものの、連携が十分に取れておらず、縦割り行政の弊害も指摘されてきましたね。

 今年度に入り、新たに各省庁の動きと共に、自民党、民主党、公明党といった政党および、各都道府県は言うに及ばず、各市町村も様々な活動を準備しているようです。青少年自立援助センターにもこれらの各方面から様々な形での支援の要請が寄せられています。

 これらが起動すれば、やっと15歳~24歳の若者に「生き切る力」を与えれることができるでしょう・・・・

 2006年01月09日の産経新聞(東京朝刊)を見ますと、
 「ニート支援へ25拠点 厚労省、今夏にも自治体と共同運営」というタイトルで記載され、最後に、厚労省では、今回のサポートステーションの設置で「自治体が主体になって取り組めれば、そうした批判にも応えられる」と期待している・・・・と結んでいる。


 2005年12月21日の毎日新聞(東京朝刊)によると、
 ≪財務省原案は、堅調な企業業績や個人消費を背景に、税収を前年度当初予算比4・3%増の45兆8780億円と見込む。一般会計歳出(79兆6860億円)を税収でまかなえる割合は57・6%で、前年度(53・5%)より4・1ポイント上昇する。その中で、「雇用」に関する記載で、
 ◇若者支援に52億円--地域ステーションを新設
 学校に行かず、職業を持たず、職業訓練も受けていない「ニート」と呼ばれる若者の自立支援などに52億8000万円を計上した。ニートは93年に約40万人だったが、02年には約64万人に増加しその後は横ばいの状態だ。
 05年度からスタートした「若者自立塾」は、合宿形式による集団生活を通じて生活訓練や資格取得などに取り組むもので、全国20カ所で実施。修了者のうち34人が就職した。06年度も塾を増やして実施する。
 また、新たに都道府県と政令指定都市に1カ所程度、「地域若者サポートステーション(仮称)」を設置。キャリア・コンサルタントや臨床心理士などによる相談やカウンセリングを行う。≫


 既にHageOyaji通信でも取り上げている「ニート問題」、働く意思がなく、通学もしない「ニート」や、定職に就かずアルバイトなどで暮らす「フリーター」が増え続け、社会問題になりつつあります。

 一方で、2007年から始まる団塊世代の多くの退職で労働人口は減少が予想され、高齢者や子育て中の女性の雇用拡充も必要になってきます。それ故に、2006年度予算案は、働き手を増やすための対策を進めているのです。

 ニートやフリーターの雇用対策では、まずニートを対象とした就職相談窓口の「地域若者サポートステーション」を全国25か所に新設し、臨床心理士や専門の相談員がニートと個別に面談して働く意欲を引き出しながら、ニートを集めて3か月間の合宿をする「若者自立塾」も5か所増やして計25か所にする計画。パソコンの使い方を教えたり、地域企業での仕事を経験させ、働くことへの意識を高めてもらう狙いだ。全国のハローワークには、フリーター専門の相談員を新たに計210人置いて就職相談を充実させることも視野に入れている。

 若者を試行的に雇う「トライアル雇用」を行う企業への支援制度(1人雇用するごとに、企業に毎月5万円を最大3か月間支給)を拡大し、企業と「お見合い」する対象とする若者を6000人増やして6万6000人とする。若い世代を対象とする就職セミナーや説明会を主催する商工会議所やNPO(非営利団体)法人への助成金も増やす。

 一方、高齢者や女性の雇用対策では、中小企業団体が加盟企業に高齢者雇用の研修会などを行う際、国が助成する仕組みを充実させる。母子家庭の母親に対する就労支援を行う「マザーズハローワーク」の窓口も増やし、福祉事務所とハローワークの職員が、実情にあった就職についてアドバイスする。

 HageOyajiは、あらゆる方法で支援できる体制を築いて欲しいことを期待し、そして真の「生き切る力」を与えて欲しいと思うのである。

                

第153話≪みなさんはどんな大学入試方法を選択しますか?≫

2005年12月09日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、受験したい志望校が決まれば、次にどのような選抜方式を利用して、大学に入学していくかが大きな鍵になります。

 今は、大学に入学するにはいろいろな方法がありますね。

  ◆主な入試別入学者数の割合(%)【最近の文部科学省統計資料から】
        一般入試     推薦入試    AO入試
  国立大  86.9(+0.3)  11.0(-0.2)  1.2(± 0)
  公立大  78.6(-0.8)  19.5(+1.1)  0.4(+0.2)
  私立大  52.3(-1.1)  41.0(+0.4)  6.0(+0.9)
   計    59.4(-0.8)  34.9(+0.3)  4.9(+0.7)


 一般入試は、入試の成績だけで合否が決まり調査書の成績などは考慮されません。最近の文部科学省の発表では、推薦入試やAO入試が増えております。特に私立大では、推薦入試で入学する学生が4割を超えています。自分の価値を評価してもらうには面接で自己アピールできる推薦入試やAO入試が良いでしょうね。

 推薦入試は11月から始まり、昨年は672大学(前年比0.6%増)で実施されました。これは全大学の実に94.8%に当たります。実施していないのは、東大、京大など、ごく一部の大学ですね。

 さらに、最近、注目を集めているのがAO(アドミッション・オフィス)入試です。1990年に慶應義塾大が初めて実施した方式ですが、昨年は国立22大学、公立7大学、私立346大学、合計375大学が実施しました。HageOyaji通信:第131話≪ここ数年AO入試が拡大(文部科学省が概要発表)≫にも詳細配信。

 注:≪AO入試≫
 アメリカで実施されている選抜方式の日本版。どんな高校生活を送ったか、志望理由、入学後に何をしたいかなどを、面接や小論文、提出書類で、受験生が大学にアピールして合否が決まる。面接を何度も行うところが多いが、選抜方法は様々だ。各大学はこういう学生を取りたいという、アドミッション・ポリシーにそって選抜している。


 一般入試でも様々な方式が実施されています。センター試験利用入試もそうですが、私立大だと試験日自由選択制入試、2科目とか1科目などの少数科目入試、自分で指定した得意科目の配点を高くする方式など数多くの方式が設けられています。こういった入試方式の多様化は、受験生を多角的に評価して入学させようというところから出発しています。

 注:≪試験日自由選択制入試≫
 私立大の一般入試は一時期に試験日が集中している。従って複数の志望校が同じ日に入試を実施し、受験生はどちらを受けるか迷うケースも多い。そこで同じ学部の入試を、例えば3日間連続で実施し、受験生が都合の良い日に受けられるようにしたのが、試験日自由選択制入試。合格発表は3日間の受験者全部を一緒にして発表される。


 だが、最近は少数科目入試が見直され始めていますよ。国立大学のセンター試験5教科7科目化もそうですが、学生の学力低下から、多科目入試が増えています。センター試験を利用した4教科、5教科を課す選抜を実施する私立大が増えてきました。入試科目を増やすことで、学力低下をカバーしようという考えがあるようです。

 さらに、今の成績から志望校を決めないようにしましょう。今、手が届かないと思っている大学でも、今後の学力の伸び次第で、どうなるかわからないのです。それよりも目標を高く設定して、目標に向かって課題を見つけると(目標ー現実=課題)、学習効果も上がります。まず、志望校を決めることから始めましょう。

                

第150話≪前倒し作戦を開始せよーその2-≫

2005年12月02日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、仲間の高校生は、いつごろ進路の決定をしているのだろうか・・・・と心配になりませんか?

 今年の元旦に、HageOyaji通信:第13話≪2005年、前倒し作戦を開始せよ≫を配信しましたが、今回はーその2-。

 リクルート社が、高校3年生約1204人に行った調査によると、

      

      ≪調査概要≫

    実施者:リクルート社
    回答者:高校3年生
    回答数:高校3年生1204人
    実施時期:2004年2~3月

 進学または就職の大まかな進路決定の時期でもっとも多かったのは、
   「高校受験のとき」23.8%
   「中学受験のとき」14.8%
   「高1の1学期」12.9%

 対して、第一志望の学校の決定時期は、
   「高3の2学期」18.2%
   「高3の1学期」は17.8%
   「高3の夏休み」13.9%

 となっている。

 この調査によると、第一志望校決定は6割近くが高3になってからである。HageOyajiも現在のみなさんを見ているとこの調査結果どおりだと思うな・・・

 が、みなさん、これからの21世紀は答えの無い時代です。いまの時代は、覚えたことを吐き出す能力(クイズ問題)よりも、どうやって調べればよいか、どのようにして答えにたどり着くのか、どうすれば、結果を出せるのか(パズル問題)を知った人が勝つ時代なのです。 いまや、ブロードバンドが普及して、オンデマンドで優れたクラスメートとディスカッションできる時代ではないですか。それ故に、決定時期を前倒ししなければなりません。この時代を行きぬく中で、とても大切な意味を持ちます。

 HageOyaji通信:第13話≪2005年、前倒し作戦を開始せよ≫第3話≪クイズ&パズル≫を読み直し、是非、調査概要より早めの≪前倒し作戦≫を開始し、高校2年生の3学期頃までには将来の進路を決定していて欲しいですね。


 そして、一日も早く見つけたあなた方の「課題」に取り組むことです。
       ≪ 目標 ー 現状 = 課題 ≫ですね。

 さらに展開すると・・・

  ≪将来の自分ー現在の自分=残りの高校生活で自分がやるべきこと≫
  
 即ち、高校2~3年の課題=これから高校生としてやるべきこと なのです。

 高校2年のみなさん、今日から12月です。1日も早く自分が進むべき道を決めてくださいね。

                

第137話≪平成18年度飛び入学実施予定大学について≫

2005年11月04日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、文部科学省の高等教育局大学振興課・大学改革推進室が、「平成18年度飛び入学実施予定大学について」を発表しましたね。


 既にみなさんには、HageOyaji通信:第32話≪飛び入学制度の現況≫で詳細を配信してますが、「飛び入学」とは、高校2年修了時に大学へ進学でき、平成9年に「数学又は物理学」の分野に限定して制度化され、平成13年の学校教育法等の改正により、対象分野を問わず行うことが可能となっている。


 平成17年度までに、いわゆる「飛び入学」制度を実施している大学は、5大学で≪千葉大学(国立)、昭和女子大学(私立)、成城大学(私立)、名城大学(私立)、エリザベト音楽大学(私立)≫において飛び入学制度による学生募集が行われましたが、その中で実際に学生が受け入れられたのが、千葉大学と名城大学です。更に5大学にプラスし、平成18年度入試から新たに会津大学(公立)において飛び入学制度による学生募集を実施するとの報告がありました。
 
 平成17年度は、平成10年度から学生受入実績を持つ千葉大で理学部に2名、工学部に1名、文学部に4名が、平成13年度から実績のある名城大では理工学部に3名が、飛び入学している。昭和女子大、成城大、エリザベト音楽大では、今年から制度を実施するも、志願者はなかったのです。


     ≪会津大学【飛び入学】入学者選抜要項
   ◇ 募集人員  若干名
   ◇ 出願資格
     次のいずれにも該当する者とする。
     (1) 高等学校2学年に在学している者
       又は高等学校卒業程度認定試験合格者で
       平成18年3月31日において満17歳の者
     (2) コンピュータ理工学及びその関連分野における研究を志す者
   ◇ 選抜日程
     (1) 出願期間
     平成17年12月1日(木)~12月7日(水)
     (2) 試験日
     平成18年2月25日(土)
     (3) 合格発表
     平成18年3月5日(日)
     (4) 入学手続
     平成18年3月10日(金)、13日(月)
   ◇ 入学者選抜等の実施内容
     入学者の選抜は、推薦書、調査書、志願理由書、面接、
     個別学力検査の内容を総合して行う。

                

第130話≪私立単位制、通信制高校「水戸平成学園高校」開校≫

2005年10月19日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、HageOyajiは前回第129話≪神奈川県教育委員会が「高校中途退学者向けチラシ」作成≫を配信しましたが、今は、自宅学習が中心の単位制、通信制高校など不登校者や高校中退者の復学などに対応しやすい高校が開校してます。中には、生徒の9割が不登校生や他校からの転入生という高校もあります。学習形態が自由なため、スポーツや芸能など専門性を高めたい生徒も数多く入学していますね。

 みなさんは、現在の高等学校の分類は知っていますね。

   ◆教育課程による分類
     全日制の課程
     定時制の課程
     通信制の課程
   ◆学年による教育課程の区分の有無による分類
     学年制による教育
     単位制による教育
   ◆学科による分類
     普通科
     総合学科
     専門学科

 特に、「学年による教育課程の区分の有無による分類」で、高等学校には、「学年制による教育」と「単位制による教育」との2種類があり、以前の高等学校には、学年制による教育しか存在しなかったが、1988年度に、単位制による教育が、定時制の課程と通信制の課程で認められ、さらに1994年度には全日制の課程にも認められたのです。

 ・学年制による教育とは
  必ず各学年ごとに課程修了の認定がなされてから次学年の課程に進む方式である。年度末に各学校が個々の生徒に対して進級を認定し、認定されないと留年になる。最終学年の課程を修了し、各学校で全課程を修了したと認められれば卒業することができる。

 ・単位制による教育
  学年による教育課程の区分を設けない方式である。留年という概念はない。一定期間(転学・編入学でない場合、全日制課程では3年、定時制課程・通信制課程では3年以上)を在学し、必要な単位の取得などをして、各学校で全課程を修了したと認められれば卒業することができる。


 そこで、10月1日にユニークな奨学金制度を導入した私立単位制、通信制高校「水戸平成学園高校」(青木英校長)が茨城県水戸市に開校しましたね。 

 水戸平成学園は、目的意識を持った生徒を対象に奨学金制度を設けた点が特徴。
大学や専門学校進学、公認会計士などの資格取得、プロスポーツや芸能界デビューを果たした生徒には卒業後、最大40万円までの奨学金を付与する。同学園の工藤伸夫教頭は「興味ある分野で夢に向かって努力できるよう、成果に対して奨学金を出す。全国的にも極めてまれな制度」と説明する。

 同校ではこのほか不登校者などを対象にした基礎学習コースを開設。来年4月にはLD(学習障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)など軽度発達障害者のサポートコースも設けるという。

 
 私立単位制、通信制高校「水戸平成学園高校」ホームページから抜粋すると、
 ・単位制高校とは
 学年の枠にとらわれず、自分で学びたい教科や科目を選択して学習できる高校です。3年間以上の在籍で必修科目を含めて74単位以上修得すれば卒業することができます。転入生編入生の場合は、前籍校の在籍年数も修得単位数も加算されます。卒業資格はもちろん全日制高校と同じです。
 ・通信制高校とは
 自宅での自学自習が基本となる高校です。「いつでも」「どこでも」「だれでも」学べる高校として最近増えてきています。添削指導(レポート)と面接指導(スクーリング)を受けて、定期的に実施されるテスト(単位認定試験)をクリアすれば、単位が修得されます。
本校は、単位制通信制高校です。本校を卒業するためには3年間の在籍で、74単位以上の単位が必要となります。

                 

第123話≪日本の世界競争力、12位にダウン≫

2005年10月03日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、第30話≪2004年世界競争力報告≫で、HageOyajiは昨年度の世界競争力ランキングを配信しました。覚えておりますか? そして、今週28日に、世界経済フォーラム(World Economic Forum)から、Press Releases≪Nordic countries and East Asian tigers top the rankings in the World Economic Forum's 2005 competitiveness rankings≫として、2005年度の世界ランキングが発表されました。


 世界の指導者が集うダボス会議の主催者、世界経済フォーラム(World Economic Forum)のHomepageを読むと、日本は対象117カ国・地域中の12位。昨年は9位で久しぶりに10傑へ復帰しましたね。今年は3ランク落ちたのです。マクロ経済への評価が低く、国家財政の管理などへの懸念があるためと記載されている。

・ Leading within Asia are Taiwan and Singapore, ranked 5th and 6th respectively, some places ahead of the next Asian country covered by the GCI, Japan, ranked 12th. The distance between these top-ranked economies and Japan has increased since last year, reflecting Japan’s relatively poor macroeconomic performance, particularly as regards management of the public finances. Taiwan and Singapore are economies that, through sustained good policies over the past few decades, have lifted their citizens from poverty, joining the ranks of the most prosperous and competitive economies in the world.

 このランキングは、持続的な成長を可能にする中長期的な競争力を指標化したもので、3年連続で1位のフィンランドを筆頭に、北欧諸国が上位を占めている。アジアでは台湾とシンガポールが昨年に続いて10位内に入ったほか、韓国が昨年より12ランク上昇して17位に、インドが昨年の55位から50位に上がったようである。

 これから多くの評論家の意見が出てきますが、日本は財政面と技術力でのランキングに非常に大きな格差があるのが特徴です。政府赤字は113位、公共債務は114位で世界最悪の水準となった。反対に、企業レベルの技術吸収力や企業の研究開発費、技術的な準備力がそれぞれ2位になるなど、技術面では高いランクになっていますね。

 世界経済フォーラムがスイスのIMDと共同で調査をし、各国経済の統計データと、対象国の研究機関や企業のアンケート評価を組み合わせ、マクロ経済、公的機関・部門の効率や質、技術力の3分野に分けて指標化しているのであります。

                

第108話≪「生き切る力」とは・・・・・≫

2005年09月02日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、夏休みも終わり、今日から追い込みの9月です。

 就職を希望するみなさんは、履歴書、志望理由書、エントリーシートなどの書類作成で忙しいですが、担任の先生は調査書などの作成で、みなさん以上に「師走(しわす)」なのです。


 今年の日本テレビ製作「24時間テレビ28・愛は地球を救う」のメインテーマは≪生きる≫でしたね。みなさんも丸山弁護士の史上最高齢ゴールを見ましたか?なんと「30.3%過去最高視聴率」だったんですね。

 涼しくなった時期に、≪生きる力≫≪生き切る力≫を、もう一度考えて見ましょう・・・・

 HageOyaji通信のプログ概要に、『進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生きる力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば』と、HageOyajiは記載しております。


 文部科学省は、「生きる力」を身につけることが大切だ!・・・と、ここ10年近く提唱してきているのですが、この「生きる力」とは、≪変化の激しいこれからの社会を生きる子どもたちに身に付けさせたい「確かな学力」、「豊かな人間性」、「健康と体力」の3つの要素からなる力≫即ち、≪世間で一見当然と受け止められているような事象について、自らが考えて理解し行動することができる力≫です・・・と説明していますね。

 これを、HageOyaji流に解説すると、≪生きる力≫とは、≪自分の考えをはっきり持ちましょう≫と言うことになります。

 既に、HageOyaji通信:第47話≪図書紹介:未来を拓く君たちへ≫で紹介した、田坂広志氏は、「未来を拓く君たちへ」の著書で、このように書かれています。

    ≪「生きる」から、「生き切る」へ
      このように、生き方が、変わる。
 
      この「生き切る」という言葉。
     「生きる」ではなく、「生き切る」。

      この「切る」という言葉に込められた思いがある。

     「悔いが無い」という思い。≫


 みなさんが、友達と話していて、考えが食い違ったときに、みなさんは、思わず「考え方が違うからね」と言ってしまうことがありませんか?

 同じ事象を見ているのに、人によって考え方が異なっていたり、それによって結論も違う場合もありますね。友達の考え方に感心したり、敵対した雰囲気になったりします。意見が食い違って対立したり、気まずい雰囲気になるのはうれしいことではないのですが、でも21世紀を行きぬく時代の中では、意見を言って食い違うより、意見を言えずに人の意見にただうなずく(通称:Yes Man)ばかりというのが、一番情けない感じがしますね。

 即ち、≪生き切る力≫とは、≪自分の考えをしっかりと持つ≫ことである。

 みなさん、これからの21世紀は答えの無い時代です。この時代を行きぬくための中で、とても大切な意味を持ちます。仕事では自分の考えを持ち、それを人に納得させられる人が信頼を獲得し、リーダーとなることができます。

 昔は先輩の意見に、後輩が従うだけという関係が普通でしたが、これからは、人を納得させられる人が年齢を問わずリーダーになるという事態に変わってきました。≪自分の考えをしっかりと持つ≫ことができない人は、仕事がうまくできない時代になってきています。

 同時に、個人の生活でも自分なりのしっかりした考えを持つことが重要になってきました。どういう判断でどんな決断をするのか、しっかりした考え方ができないと、田坂氏が言う、「自身の未来」と「人類の未来」を切り拓いていけないのです。

 21世紀を背負って立つみなさんは、自分の考えを持ち、それを話せる人になり、これからの時代、尊敬され、また自分も自信を持って「生き切る力」を持って、そんな人になって欲しいとHageOyajiは思っております。



 最後に、日経ビジネス(2005/8/22号)「教育改革」(P136)に、竹中平蔵経済財政政策担当相の言葉を添えておこう。

  ≪教育とは生きる力を養うものだと思う。自信を持って生きていくには、成功体験が必要だ。今の子供にとっての成功体験は、入学試験に合格して良い学校に行くことくらいしかない。では、成功体験を得られる機会をどうやって増やすのか。その答えが体験学習ではなかろうか。≫

                

第100話≪現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)≫

2005年08月15日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、夏休みも折り返し地点がとっくに過ぎましたね。受験生、高校生のみなさんは、計画どおりに勉強は進んでいますか?

 受験生のみなさんに夏休みが無いと同じように、HageOyajiの≪HageOyaji通信≫にも夏休みはありません。今日の終戦記念日に第100話を配信します。

 今日の終戦記念日で、第2次世界大戦が終息してから60年が経ちましたね。日本は60年の間に、世界のトップクラスの経済力を持つようになり、この間に日本の復興、成長に世界は目を見張りました。高度経済成長時期、安定成長時期、バブル経済時期とバブル崩壊後の「失われた10年」を経て、今の時代があります。経済のグローバル化や少子高齢化に代表されるように、ビジネスを取り巻く環境は日々変化し、経済も進化してきましたが、その進歩に追従していないのが、教育問題です。


 さて、みなさん、今回は、文部科学省が力を入れて昨年から始めた、≪現代的教育ニーズ取組支援プログラム≫について触れましょう・・・みなさんが希望する大学が選定されているかも・・

 国立大学の法人化を契機に、文部科学省の高等教育政策が大きく方向転換していますね。

 平成14年度から始まった「21世紀COEプログラム」、更に平成15年度から始まった「特色GP」に続いて、平成16年度から「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」即ち「現代GP」が仲間入りしています。(注:GP=Good Practice)

 これらの企画は、文部科学省は、競争的環境の中で個性輝く大学づくりを支援する施策の一環として、国公私立大学を通じた競争原理に基づいて優れた取組を選定して財政支援を行い、高等教育の更なる活性化を図ることを目的とするプログラムを推進しているのである。

 「特色GP」が継続的に実績を挙げている取組を対象としているのに対して、「現代GP」はテーマの趣旨・目的に沿った確実な実施計画のもとに我が国の大学教育改革に資することが期待出来る取組を対象としたのである。


 国立大学が法人化され、「国立大学法人」がスタートしました。これは民営化とは違い、国の責任がなくなったわけではないのです。国立大学法人は、国との間に一定の距離を保ちつつ、多くの分野でこれまで以上に、公立・私立大学との間で競争するようになります。「現代GP」は、新しい高等教育政策の視点からみた場合、まさしく競争的な環境の中で大学・大学院での教育改革を実現させることに目標が置かれていることを認識しなければなりません。

 大学等での教育改革については、多数の英知を結集したプロジェクトを考案することが必要です。これまで大学内部での教育にかかる議論は、教務委員にでもならない限り、「自家営業」ないし「個人商店」の色彩が強く、また他の教員の授業について何か発言できるような環境にはありませんでしたね。

 今回の「現代GP」の意義は、そうした垣根を取り払い、広く自分の学科・学部、あるいは大学全体として取り組むべき教育課題を認識し、具体的な改革案を考案しなければならない点で、大学にとって大きな意義があるのではないでしょうか?

 「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」は、各種審議会からの提言等、社会的要請の強い政策課題に対応したテーマ設定を行い、各大学等から応募された取組の中から、特に優れた教育プロジェクト(取組)を選定し、財政支援を行うことで、高等教育の活性化が促進されることを目的し、平成17年度、509件申請の中から、84件(大学68、短大7、高専7、共同申請2)が選定されました。6テーマ別に、年間1000万~2400万円の補助金を2~4年間交付されます。

 テーマ別の内訳は、
  (1) 地域活性化への貢献(地元密着型)  27件
  (2) 地域活性化への貢献(広域展開型)  18件
  (3) 知的財産関連教育の推進         6件
  (4) 仕事で英語が使える日本人の育成  11件
  (5) 人材交流による産学連携教育      8件
  (6) ニーズに基づく人材育成を目指した
      e-Learning Program          14件

                

第94話≪リスニングテストの「ICプレーヤー」最終確認≫

2005年08月01日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、リスニングテストの「ICプレーヤー」最終確認をしましたか?

下記のICプレーヤーは、「電源」「確認」「再生」の3つのボタンと、音量調節。右上に「音声メモリー」の挿入口。画像は、作動中ランプ(赤)と電源ランプ(黄)点灯中。

         

 平成18年度大学入試センター試験から実施するリスニングテストの基本的な実施方法等については既に発表されていましたが、その具体的な実施方法について検討を重ね、大学入試センターは、昨年 9月26日(日) に試行テストを実施し、同時に「英語リスニングの試行テスト実施結果概要」を公表していましたが、更にそのときの問題点を改善し、この度、改善概要をマスコミ各社に公開した。

 特に、昨年行った試行テストでは、

   ◆ 機器の配布に時間がかかる
   ◆ ヘッドフォンでは音が漏れる

 などの問題点が指摘されたが、センターでは機器はビニール袋に入れて配布することとし、試行テストで行った絶縁シートなどの回収は行わず、袋に入れることにした。このため配布時間は短縮された。また音漏れはヘッドフォンだけなので、イヤホンにすることで解決できるとした。


 ◆ICプレーヤー
 縦約8.5センチ、幅約6センチで「電源」「確認」「再生」の3つのボタンと音量調節つまみの、試験に必要な機能だけをつけたシンプルなもの。「一時停止」「早送り」「巻き戻し」機能はなく、聞き直しなどは出来ない。

 試験監督の指示に従って、ICプレーヤーにイヤホンをつなぎ、「音声メモリ」を差し込む。「電源」ボタンを押し、ランプが点いたのを確認、次に「確認」ボタンを押し、「確認用音声」できちんと聞こえるかどうかをチェック、音量調節つまみで適正な音量にする。確認終了後、監督者の指示で「再生」ボタンを押し、聞き取り、解答を始める。


 大学入試センターの発表によると、リスニングテストは「英語」の一領域として実施する。外国語の試験で「英語」を選択した受験生は筆記試験とリスニングテストの両方を受験する。

 「英語」の試験は第1日(1月21日)の最後に行われる。
 ◆英語筆記試験終了 16時55分(受験生は一時退室を許可)
      16:55~17:30(35分間)答案回収、リスニング試験の問題配布
 ◆受験生入室  17時30分
 ◆リスニングテスト試験開始 17時40分
       ICプレーヤー配布、機器チェック、音声確認、含
 ◆リスニングテスト試験解答開始 18時05分
 ◆リスニングテスト試験終了   18時40分

 ・テストは30分だが、確認作業があるので、全体の時間は60分である。
 ・英語の音声は問題ごとに2回流れるので、設問ごとに解答用紙にマークをする。
 ・音声が流れるのは約29分間で、音声が流れ終わって間もなく「解答やめ」の指示が出る。
 ・答を問題用紙に記入しておいて、後で解答用紙に書き写す時間はない。
 ・解答用紙を回収した後、希望すればICプレーヤーは持ち帰れる。
 ・プレーヤーの裏の電池入れのふたを外して、電池を入れ直すと、初期状態に戻り、何度でも聴くことができる。
 ・学校に持ち帰って、後輩の練習や慣れのために活用。

                

第93話≪(新卒)紹介予定派遣制度とは?≫

2005年07月29日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、最近話題の≪(新卒)紹介予定派遣制度≫を知っていますか?

 2002年12月に解禁になった≪紹介予定派遣制度≫は、有料職業紹介事業と派遣事業の双方の免許を取得している事業者に許される制度で、就職することを前提にスタッフが一定期間、派遣社員として働き、派遣期間終了予定日の約2週間前に企業と求職者の双方が合意すれば、その企業に就職し、正社員となる制度です。

 既に、大手派遣会社のリクルートスタッフィングテンプスタッフなどで導入しています。

 最近の大卒でさえ、即、就職し、1年以内にやめる人は15%、3年以内にやめる人は35%である。その殆どの要因は「自分にはこの企業が向いていなかった」です。


 更に、≪紹介予定派遣制度とは?≫を紐解くと、
 紹介予定派遣は、数ヶ月間派遣社員として派遣先で働いた後、その派遣先企業に正社員として採用される就職型派遣で、「一時的雇用(Temporarily stuff)から常用雇用(Permanent stuff)へ」という意味で「テンプトゥパーム」と呼ぶこともあります。

 派遣期間は最長6ヶ月。就職するときは業種や職種だけでなく社内の雰囲気なども気になるものですが、派遣期間にその会社が自分に合っているかどうか判断することができます。転職してから思っていた会社と違った、ということがないのでその点では安心でしょう。企業側も同様に自社で採用したい人物かどうかを見極めることができ、双方にとっての試用期間といえるでしょう。

 派遣社員や派遣先企業とも短時間の面接では判断できない場合のお見合い期間と考えればわかりやすいかもしれません。働いている間にお互いに合う合わないなどの判断ができるため、転職の際のミスマッチが防げる効果があるといわれています。

紹介予定派遣制度、その流れは、

  ◆ 有料職業紹介事業の許可を得ている派遣会社で登録
              ↓
  ◆ 企業と事前面接を行います
    (紹介予定派遣では事前面接が認められている)
              ↓
  ◆ 派遣先企業が決定
    (派遣会社と紹介予定派遣として雇用契約)
              ↓
  ◆ 派遣期間は最長6ヶ月
              ↓
  ◆ 派遣先が採用の意思、派遣社員も就職の意思
    (採用が決定)
              ↓
  ◆ 企業と雇用契約(正式入社)


 来春、就職を希望しているみなさん、この≪新卒紹介予定派遣制度≫も知っておきましょう・・・・

                

第91話≪先輩訪問に黄信号!≫

2005年07月25日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、HageOyaji通信の時事用語欄で、第61話≪個人情報保護法≫を配信しましたね。

 しかし、毎日のように個人情報漏洩のニュースが飛び交っていますね。

 でも、この4月に施行された個人情報保護法ですが、少しづつ国民の認識も高まってきましたが・・・・・・。みなさんの学校の進路指導部や企業採用担当者が最も影響を受けるのは、就職した学校の先輩と就職を希望している生徒を接触させる方法なのです。即ち、個人情報保護法で先輩訪問や先輩受験資料など難しくなり、「個人情報」という、双方にとっての難題を抱えながら、法に触れずに新しい策を考えなければならない時代になったのです。


 ほとんどの進路指導部の資料室には、開架式で企業別の資料が整備されています。その企業別ファイルとともに常備されていた先輩就職試験情報やリストが、個人情報保護法制定以降姿を消しましたね。

 重要な先輩の就職体験談についても個人が特定できる部分については、そのまま公開するのは難しくなりました。進路指導部の先生方も4月以降、個人情報保護法に触れない新しい方法を模索しながら、如何に就職を希望する生徒に情報を伝えるかを真剣に考え直しております。

 一方、これまでみなさんの高校からの要望に応じて従業員の部署や連絡先を提出していた採用担当者は情報の提供ができなくなりました。正直なところ、採用担当者は作業が一つ減って少々楽になりました。各高校別に送られてくる先輩リストのフォーマットは、高校別求人票フォーマットと同様、採用担当者にとって作業負担の大きなものでしたから・・・・

 しかし、企業がみなさんの先輩リストを出せないということは、就職を希望しているみなさんが企業に触れる接点を失うわけですから安閑とはしていられません。


 特にここ数年、ハローワークの方などは、「今の生徒はインターネットの情報だけで就職活動をしている気になっている。もっと自分の目と手と足を使って企業研究すべきであり、先輩訪問は不可欠だ」と、就職ガイダンスで言い続けてきたのですから、就職希望生徒が先輩訪問をするための最大の情報ルートが無くなったというのは大変なことです。

 さて、こうなってくると双方にとっての頼みの綱は、やはり先輩をいかに活用するかにかかってきます。すでに現役生徒の就職支援に手を付け始めた卒業同窓会もありますが、進路指導部と連携しているところはまだまだ少ないようです。またその運営については、いろいろノウハウが必要になってきます。

 企業側も、これまで以上に先輩リクルーターを活用することになるでしょう。この人たちには、個人情報保護の知識をしっかり伝えて対応してもらわなければなりませんし、社内で受験希望後輩との対話の場を設定すること、同窓会に出張させることも必要になってくるでしょう。

 いずれにしても、就職を希望するみなさんにとって積極的に先輩訪問をするのに大変苦労する環境になってきましたね。企業もハローワーク主催などの就職説明会には、もっと本気で社員を送り出さないといけませんし、進路指導部を担当する先生方も新しい連携方法をひねり出さなければなりませんね。

 みなさんは、自分の学校の進路指導部がどのような対応になっているかを、しっかり、把握しておきましょう。

                
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