つれづれごと。

SD他、管理人葉月の日常の中で思うことを綴ります。※SDに関しては、必ず5/29「はじめに」をお読み下さい。

お人形に手を入れること

2015-11-09 13:57:19 | 人形(全般)

「アンティークドールに手を入れること」について、どう思いますか?

着せ替えはOK?ウィッグを替えるのはOK?

私は元々は、「保存の観点から、できるだけ手は加えない」「触らない」をよしとしていたんです。

しかし。これって、お金はかかるけど楽しくはないんです。だって遊べない。触れないんですから。

でも空調とか湿度とか、保存のためには細かい条件がいります。

それで、一度は「アンティークドールに手は出さない」と決めていました。

が。

ほんの偶然から、リペアされまくりの子を手にして、「ああ、こういう愛情のかけ方もありなんだ」と何だか納得して。

ミントの状態の美しい子ももちろんいいけど、きちんとリペアされている子も、それはそれでいいなぁと。初めて思えるようになりました。

 

私のこだわりとして、お顔に欠けとか傷はだめ。見ていて痛々しいので。

お顔さえ無事なら、後はちょっとの破損なら(自分でどうにかできるとか、気にせずにいられる範囲なら)よし、と思うようになり、今の子を迎えました。

この子は指に怪我があり、足には補修のあとがあります。あんまりうまくない。プロの仕事ではなさそうです。

でもお顔には傷もなく綺麗。

着ているドレスはそれなりに傷んでいるけど、手作りっぽいです。

ウィッグはちょっと傷みが激しいけど、糊の感じからどうもデフォルトではないかと思える。

問題は、頭の後ろにべったり付いている糊。なんでこんなに塗ったの?という感じ。塗った、というより「盛った」ですね。

 

さて、まずドレス。

まず、破けたところは補修しました。虫食いとかは合う色の糸を探してきたら繕う予定。

お顔は中性洗剤で拭いて、それから糊剥がし。

最初のてんこ盛りの糊の上に、接着剤の痕があり、まずはこれをシンナーで拭き取る。

その後、てんこ盛りの糊は、お湯で温めて剥がす。すると、綺麗に取れた。

びっくりなのは、この糊を剥がしたら、小さな数字が現れたこと。

買い手が見るところではなさそうなので、職人さんむけのヘッドナンバーだろうか?それとも個数?

糊の具合から、ペイトはオリジナルみたい。最初は、てっきり後付だろうと思っていたけど…。

…あ、でも、誰かが最初の糊を綺麗に剥がして、糊つけて別のウィッグを被せて、っていう可能性もありですね。

何だか、色々、この子の過去を想像して、ちょっとわくわく。

 

指はパテで補修。この辺は主人がやってくれました。さすがモデラー。

固まってからやすりで形を整え、色を塗って完成。

 

ぼろぼろのウィッグは外してしまい込み、新しく購入したウィッグを被せて、ピアスをつけて、とりあえず完成!

…なんだろう。こういう楽しみって、カスタムの楽しみなんだろうけど、何かいいですね。

そのうちドレスを縫いたいな。あの時代のドレスは凝っているので、縫えるかどうかははなはだ不安だけど(笑)。

 

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