国立メディア芸術総合センター（仮称）について

この話を聞いたとき、「こんなものにかける金があるなら、他に回すところがいくらでもあるだろう」と呆れた。

私は漫画が好きだ。
この施設に賛成している委員の方々の描いた漫画のいくつかは、私も読んできたし、いい話だと思っているものもある。
しかし。
「博物館行き」という言葉があるように、そんなものに入れられるようになったら、その文化は終わりなのだ。

この施設に賛成している委員で、私が知っている方々は、既に「過去の人」だ。
今現在漫画を描いている、今ヒット作を飛ばしている方はいない。
それが現実。

実際、今売れっ子で漫画を描くという本業が忙しかったら、こんなことにさく時間はないだろう。

地方格差

…というのも何だが、先日以来、しみじみそう感じている。

うちにいるDDの最初の方の一人は、中古屋で購入した。
以来、DDは割と中古屋に入るかも…と思い、まめにチェックするようになった。

が、地方の悲しさ、そうそう行ける中古屋がある訳もなく、ネットチェックがメインだった。
…通販していない、と、在庫があったにもかかわらず断られ（仕方ないことだが）、涙をのんだこともあった。

ところが。
今年の春から、個人的な事情で東京との行き来が増えた。
その際、何の気無しに中古屋をチェックしたら…探していた人形がいる！！
ネットオークションでもめったに見ないのに。

…ということを数回やった（！）。

もちろん、事情は分かる。
大人の人形趣味（1/6サイズでなく、約60cmの大きな人形で、アンティークドール除く）というのは、そんなに人口が多くない。
今でこそ増えてきているのかもしれないが、それでも、一般的な趣味ではない。

しかも、購入方法は限定乱発。その時に縁がなければ、もう二度と手に入らない。
ジェニーやリカちゃんとは、比べ物にならないくらい手に入れられる時間が短い。
そして、次々新しいものが売り出されれば、収集したいという気持ちも湧くだろうし、前の子よりも今度の子が可愛いと思うこともあるだろう。

人口が多い都市は、同好の士もやはり多い。
その分新製品を手に入れるのは熾烈な争いになるが、飽きて手放す人も多く出る。
中古屋の充実は、そういうことなのだろう。

今住んでいるこの土地も嫌いではないし、いいところだと思っているが、趣味をするにも都会の方が便利、ということだろうか、と、ちょっと思っている。