長崎の君
羽化したばかりのナガサキアゲハ(オス)です。
ナガサキアゲハは南方系のチョウですが、近年の地球温暖化で生息地が年々北上してきているということで有名です。
確かに私が子供のころは見かけなかったような気がします。
30数年前ですがー。
名前の由来はシーボルトが長崎で発見したからだとありました。
もっともらしいですね。
アゲハの仲間にしては珍しく尾状突起を持ちません。
しかし生息場所によっては有尾型がいるそうです。
まだうまく飛べないのでしょう。
カメラを近づけても逃げません。

なんともまあ立派な体格!
実に堂々としています。
ホレボレします。
・・・意外と毛深いんですね・・・でも大丈夫!(ナニが!?)
私はナガサキアゲハを見かけるたび秘かに「あぁ、長崎の君・・・」と心の中で呼び掛けていたのです(オスにもメスにもですが・・・)
あの優美な姿をぜひこの手の上でまじまじと見てみたい!
大きさの割には必ずや驚くほど軽いに違いないその重さを体験してみたい!
と常日頃から思っていました。
チャンス到来~。
うまく飛べないのをいいことに。
ささ、長崎の君、ぜひともこちらへ。

そっと差し伸べた私の手に乗ってくれました。
念願の手乗りナガサキアゲハです。
思っていたよりも重量感があります。
これからこのお腹の中の水分を出すのでしょうか?
チョウやガが手に掴まる感触が好きです。
なんともいえない引っ掛かりがあって。

どこもかしこもピカピカです。

あのイモムシが、サナギの時はいったんどろどろになってこんな素晴らしいチョウになるなんて!
本当に不思議でたまりません。
表側は美しい光沢のある黒・・・に見えますが光の加減で青くなったりします。
メスは後翅(下の翅)に白い部分があるので簡単に見分けることができます。

伊豆大島ではモンキアゲハと並んでとても大きなチョウで、時々鳥と見間違うほどです。
このナガサキアゲハはこの状態で翅の端から端まで(横幅っていうの?)ゆうに15cmはありました。
このあと彼はふわふわと頼りなく飛び、近くの草むらに降りました。
そこで完全に翅が固まるのをじっと待っていました。
今度はもっと大きな姫君を我が手に乗せてみたいです。
いや・・・お乗りになっていただきたいです(笑)
今日出会った鳥たち(声のみを含む)
ウミウ、シノリガモ、オオミズナギドリ、ウミネコ、クロサギ、アオサギ、ムナグロ、イソシギ、トビ、コジュケイ、カラスバト、キジバト、アマツバメ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、イソヒヨドリ、ウグイス、セッカ、オオルリ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト
がんま













































