8月も残り僅か、お子さんの居るご家庭では
夏の宿題・・・最後の追い込みに入っている事でしょう。
えっ?そんなのとっくに終わっている? お~ぉ素晴らしい!
さて先日、ちょっと変わった体験ダイビングを行ってきました。
いきさつはこんな感じです。
小学3年のお子様連れのご家族でした。
何だか?デッキのテーブルの所で、お父さんが頭を抱えています。
「どうなさったのですか~?」
「いや~、体験ダイビングの時間までシュノーケリングをしていたのですが、その時水中に持って入るデジカメが水没しちゃったんですよ」
「エッ!体験ダイビングなのに、デジカメとプロテクターも買ったんですか?」
中々、体験ダイビングでカメラを持ってくる方は居ません。ちょっと驚きました。
そこでお話を聞くと、小学3年のお子さんが水中で写真を撮り、その時撮った魚を“夏休みの自由研究”にまとめようと計画したらしいのです。
これを聞いて、私は又々ビックリ!!!
小学3年生がダイビングにチャレンジする事さえ中々大変なのに、更に自分で写真を撮り宿題にしようとは・・・!
側では、お母さんも「折角、自由研究の為に体験を申し込んでカメラも買ったのに・・・」と、言葉を失っていました。
私は内心思いました。
(こりゃ大変だ~! 楽しい筈の夏休み最大のイベントが、そして僕ちゃんの宿題が・・・)
するとお母さんが「此処では、水中カメラは売って無いですか~?」と聞いてきました。
その言葉にも驚きつつ、「いや、もし必要なら私のカメラをお貸ししますよ」と、つい言ってしまいました。
こんなやり取りの末、体験のブリーフィングが始まりました。
そして海へ
いや~、ご家族3人共実にお上手でした。
皆さん、呼吸も耳抜きも難なくクリアー、水中散歩へと進んだのでした。
さて写真の方は・・・?
まず、お子さんと一緒にディスプレーを覗きながら、私がシャッターを切ります。
撮れた画像を確認して、お子さんにも同じ様に撮ってもらいました。
トータル30回程シャッターを切り、お子さんと選んだのが下の写真です。
まずは、クマノミ
数年前にヒットした映画“ニモ”の影響はまだまだ残っています。
ニモはカクレクマノミですが、これでも充分喜ばれます。
ちなみにイソギンチャクの影に卵が産み付けられています。判りますか?

“タカノハダイ“ そこそこの大きさがあるので、皆さん結構喜びます。

“ホウライヒメジ” まるで淡水魚の鯉の様で、判りやすい?魚です。
小さなホンソメワケベラにクリーニングされていました。

“トウシマコケギンポ” 体験ダイビングや初心者の方が居る時には外せません。
チョット遠目で判りにくいですが、目がクリクリよく動く可愛い魚です。
”イバラカンザシ”というゴカイの仲間がサンゴに空けた穴に、住んでいます。

“ツノダシ” 大概の方が、「“エンゼルフィッシュ”が居ましたね」と言います。
私も「そうですね~」と大概答えてしまいます。
、

“カエルウオ” こんなによく撮れるとは・・・本人もビックリ!してました。

さて、どんな風に夏休みの課題がまとまったのか気になるところですが、
こんな事、絶対にデジカメでなければ出来きませんね。
この経験が後々、中村○○さんの様な偉大な水中写真家誕生のきっかけになるかも知れません。
【9歳の子が水中写真を撮る】 いや~、凄い時代が来たものです。
海ガイドチーム K・Y